ちば環境情報センター > ニュースレター目次>ニュースレター第129号
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幸福軒店主 千葉市中央区 小黒 武
私がハスブロというアメリカの玩具メーカーでパッケージの仕事に携わっていたとき、諸外国(特に欧州)のエコに対する取り組みの早さに驚かされたことがあります。
欧米ではかなり早い時期から玩具パッケージの簡素化,リサイクル化に取り組んでおり、地球環境に優しい企業創りに取り掛かっていたのです。このときの体験が、私のエコに対する意識の原点となりました。
その後、私は脱サラし、千葉中央の路地裏で、九州とんこつラーメンの店、幸福軒を始めてから今年で8年になります。
何故 私が、ラーメン店を始めたかというと、”食”を通じて皆さんに「幸せ」を感じて欲しかったからです。誰でも、美味しいものを食べた時、心の中から”幸せだなぁ”と思いますよね。しかし、「美味しい」だけでは「幸せ」ではありません。
幸福軒では、ただ美味しいだけでなく、「身体にうれしい」を目指した結果、多くのお客様が遠くから足を運んでくださるようになったのです。
そして、そのほとんどのお客様が、スープの最後の一滴まできれいに飲干していって下さいます。(ラーメンを作る者として、本当に感謝な事です)ということは、ほとんど生ゴミが出ないという信じられないような事になったのです。そんなラーメン屋さんって聞いたことがありますか?店主も知らないうちに、エコなラーメン屋になっていたのです。
私はますますお客様に感謝し、もっと喜んでもらいたいと思いました。それには、もっとゴミを出さない地球環境に優しい飲食店を目指したいと考えたところ前々から気になっていた割り箸に着目したのです。
使い終わった割り箸は、ゴミとして捨ててしまえばCO2を排出する厄介ものですがリサイクルすると、3膳で葉書1枚分、割り箸2sでティッシュBox 3箱分の紙資源に生まれ変わるのです。
幸いに当店のすぐ近所に、NPO法人ちば環境情報センターがあり、割り箸リサイクルの回収窓口をされていました。
早速、当店では使用後の割り箸を、きれいに洗浄・乾燥後、当センターにお願いしてリサイクルに回してもらっています。また、出来ることなら、割り箸は使わない方が良いですね。
そこで当店では、「マイ箸持参キャンペーン」を千葉ラーメン通信というHP主宰者と共同展開しマイ箸を持参してくださったお客様に替え玉(小)を無料サービスいたしております。幸福軒はこれからも、地球環境に優しい、そして「幸せ」になれる飲食店を目指してまいります。
場所は、市民ネットワークちばの千葉中央オフィスから歩いて10秒のところにありますので是非一度、コラーゲンたっぷりの美味スープをご堪能くださいませ。(写真は2008年3月22日昼に撮影)
群馬県 岩丸 利恵
「タブノキ! タブノキ! タブノキ!」、「もっと大きな声で言いなさい!」
山間の急な斜面。苗木を片手に、有名美人アナウンサーに向かって何の躊蹄もなく言い放った小柄な老人。−その眼光の鋭さと、全身から溢れ出る生命力に、私の目は釘付けになりました。
宮脇昭さん、80才。国の内外を問わず各地で植生調査を行い、植林活動を行っている現役の植物生態学者で、独自の植樹方法が「宮脇方式」と呼ばれ広く知られています。
その植樹方法とは、まず現地に赴き、徹底した植生調査を行い、「人間の影響を全て停止した時、その土地の自然環境の総和がどのような自然植生を支える能力を持っているか」という考え方=『潜在自然植生』を読み取ります。その上で、植生にあった様々な樹種の苗−根をしっかり充実させたポット苗−を用意し、「混植・密植」します。森は、単一ではなく、色々な種類を混ぜることで、強い森に育つそうです。
また、植林は、業者任せでなく、その土地の行政・市民による植樹祭形式で行います。これは、「多くの人たちとともに、額に汗を流し、手を大地に触れて、木を植える。それは、一人ひとりの人の心に木を植えることだ」と実感されている宮脇さんならではのこだわりです。
こうして植えられた苗木たちは、一般的な植樹法とは比較にならないほど早く、たくましく育ちます。そして、人々を災害から守り、安らぎを与える『ホンモノの森』となるのです。
『ホンモノの森』−なんて素敵な響きなんでしょう。朝は小鳥のさえずりで目を覚まし、お天気の日には木陰でお茶を楽しみ、子どもたちが木登りをして遊び、ツリーハウスを作って大人もトムソーヤ気分を味わったりして! それが、遠い山に行かずとも幅1mぐらいのスペースさえあれば、家の庭でも育てることができるのです。「木が3本あれば森になる。5本あったら立派な森林だ!」と言って宮脇さんも各家庭での『ホンモノの森つくり』が環境にも未来の子どもたちの成長にも重要だと訴えていらっしゃいます。
今年も春から夏にかけて、各地で植樹祭が行われます。森づくりの第一歩として、まずは自分の心に木を植えてみませんか?
==植樹祭のお知らせ==
第7回「足尾・ふるさとの森づくり」
日時:2008年5月11日(日) 午前10時〜
募集人員:500名 参加費:1人1,500円(描本代、弁当代など、バス代は含まず)
主催:NPO法人 森びとプロジェクト委員会 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-24-7-209
このたび千葉市の緑区ボランティアセンターが、割り箸回収拠点として
ご協力してくださることになりました。
回収拠点:「緑区ボランティアセンター」
場 所:千葉市緑区鎌取町226-1緑保健福祉センター 2階
電話番号: 043(292)8185
一般の方が持ち込みやすい場なので、「使った割り箸はゴミでなく資源になる」ことを多くの方にお知らせいただけますよう、ご協力よろしくお願いいたします。あっ!もちろん、マイ箸の持参も心がけてくださいね♪
★未使用割り箸の使い道は・・・?
いくつもの回収拠点から、使用済み割り箸をリサイクルに送り出していますが、その中には、未使用な割り箸が時々混入されてきます。どうも自宅の引き出しなどで「いつか使うだろう」と溜めておいた割り箸が使われず、出されてくるようです。一度も使われずにリサイクルされるなんて、もったいない!! ぜひ、皆さんの学校や地域、ご家庭などで、工作の材料として使っていただけたらと思っています。たくさんの未使用割り箸クン達が出番を待っていますので、ちば環境情報センターまで、ご連絡ください。
(ちば環境情報センター割り箸プロジェクト 伊原香奈子)
市原市 南川 忠男
毎日会社がある海べりの化学工場まで往復11qをロードレーサー(細いタイヤの自転車)で通勤しています。5年前にダートから舗装に変わった農道なので、その時に速度のでるロードを通勤に卸しました。
送電線沿いの桜並木の横にはずっと田んぼが広がる風景が1km続く道があり、走りは快適です。冬は防風・防寒着を着ても手先は冷たくなります。会社には自宅から20分で到着し、全身の血流がまわり、頭も暖気運転が終わっているので、仕事の能率も高まります。走行中にはハイな状態になる時があり、机に向かって考えていても思いつかなかったアイデアが出ることがあります。帰りの夜は特に冬はフォローな風なので、高速ツーリング並みのスピードで強力ライトで照らしながら周りの景色が異常に早く流れ去る快感を味わいながら、最後の坂を300m上りきれば我が家に着きます。
雨の日のロードレーサーはスリップの危険があるので、お買い物自転車に雨衣を着てレインシューズを履いて会社に行きます。もう累積約3万5千kmを超えました。あと2年で地球1周した距離になるくらい走りました。もしも車で通勤したらガソリン3,500リットルくらい消費したことでしょう。自転車通勤のメリットは
@ 朝の渋滞に関係なく会社に着ける。隣の方が車ででても同じ時刻に会社に着く。
A 下半身の筋肉が維持でき基礎代謝が減らないので、太らない。時々急に山登りしても、ばてないし、呼吸器系が鍛えられるので風邪をひきにくくなる。
B 朝から頭が全開にできる
C 田んぼや緑地の中を通るので季節のうつろいが肌で感じられる。
D なんといっても地球温暖化防止に寄与している。実は千葉県地球温暖化防止推進員兼工場の選任エネルギー管理士であり。見本が示せる。
E 趣味の走りが毎日通勤で実現
オランダでは1992年に自転車マスタープランを決め、公共交通機関と連携したり、自転車と車道の分離をすることで安全の確保をして自転車通勤や自転車遊びの大国になりました。インフラ整備には今でも莫大な予算が使われております。この国も揮発油税のほんの一部が鉄道輸送促進や自転車インフラ整備に使われていくと無駄な道路建設で逆に車を優先するような社会から離れ、どんなにか住みやすくなることでしょう。
暑い炎天下は避けるとして、通常の近い所への移動に自転車を利用するとどれだけ多くのCO2が削減されるか。日本には過密都市が多いので、5q以内なら自転車通勤が大きな成果をあげると期待しております。
自家用乗用車は荷物を持たずに目的地まで移動できる利便性があり、便利で快適な生活を支えている一方でCO2の排出で環境に負荷をかけております。みなさんも2008の春を機会に自転車乗りになってみませんか?
<会費納入のお願い>
日頃よりNPO法人 ちば環境情報センターの活動にご理解,ご協力いただきありがとうございます。
新年度を迎え、今年度の会費納入の時期を迎えました。
2008年度会費の納入がお済みでない方は、同封した振り込み用紙の希望会員区分を○印で囲み、 会費(正会員5,000円,普通会員2,000円,賛助会員10,000円/1口)をお振り込み下さい。 宛名タックシールに会費納入状況が記載されていますのでご確認ください(行き違いの際はご容赦ください)。なお、年度については4月から翌年の3月まで、複数年度の納入歓迎いたします。
郵便振り込みの場合:郵便振替口座は00130-3-369499
銀行振り込みの場合:千葉銀行本店 普通 口座番号3627678,
口座名義:特定非営利活動法人 ちば環境情報センター 代表 小西由希子
新米主婦のえこ日誌 H
山武郡大網白里町 中村 真紀 |
発送お手伝いのお願いニュースレター5月号(第130号)の発送を 5月 7日(水)10時から事務所にておこないます。 |
編集後記:今年も各地から桜開花の便りが届いています。不思議なのは全国一早く開花したのは東京で、3月22日でした。原因として、西日本では冬に気温が下がらず休眠打破が遅れたとか、ヒートアイランド現象のせいだと諸説あるようです。かつて入学式を彩った桜の情景は、想い出だけになってしまうのでしょうか。 mud-skipper