ちば環境情報センター > ニュースレター目次>ニュースレター第132号
目 次
|
関さんの森を育む会 松戸市 山田 純稔
松戸市新松戸の『関さんの森』(屋敷林・関家の庭や蔵・梅林・農園・グランド)は、都市に残る貴重な里山的空間です。地域の人たちの憩いの場としてはもちろん、毎年二千人を越える小学生が、自然体験や環境学習をおこないに『関さんの森』を訪れています。
しかし、今、この『関さんの森』を分断する道路工事が、森の隣まで迫ってきました。道路工事を強引に進めようとする松戸市に対して、私たちは地下走行案や迂回案を提示して、市との話し合いを続けています。
牧野原小学校観察会(2003年3月3日) | 牧野そうめん流し(2005年7月17日) |
『関さんの森』を、道路によって分断されることなく、そのまま残したい。自然や生き物、環境、自然とともにあった人の暮らしなどを体験し、学ぶ場として残したい…。そんな思いで『関さんの森』を『エコミュージアム』として整備することにしました。
まずは、『関さんの森』の財産を調べました。どんな生き物がいるのか、作物や果樹が栽培されているのか、道具があるのか。関家の蔵の中にある古い農機具や古文書類を含め、その財産目録作りの作業が進んでいます。
また、今までに実施したイベントを振り返り、『関さんの森』でどんなことが体験できるのか。そのプログラム作りも進んでいます。たとえば、森に生えているタケを材料として、竹トンボ、竹馬、花器、食器作りなどの竹細工ができます。竹炭焼きができます。竹を使って、そうめん流しやバームクーヘン作りもやってきました。もちろん、タケノコを掘って食べることもできます。竹林を維持するめの作業も、立派なプログラムです。
これらプログラムをリストアップしてみて、エコミュージアムの実現に一定の目処がたちました。そこで、下記のイベントを開催し、正式に『関さんの森エコミュージアム』を発足させることにしました。ぜひ、7月21日は新松戸までおいでください。都市に残る里山の重要性や可能性を考えましょう。
『関さんの森エコミュージアム』発足記念シンポジウム テーマ…みんなでつくろう『関さんの森エコミュージアム』 日 時…2008年7月21日(月:海の日) 13時30分〜16時40分(13時開場) 場 所…流通経済大学・新松戸キャンパス講堂(JR新松戸駅徒歩4分) 内 容…講演:池谷奉文氏(日本生態系協会会長),合田博子氏(兵庫県立大学教授) パネルディスカッション:池谷奉文氏,合田博子氏,佐野郷美氏,関啓子氏ほか 備 考…資料代(300円),入場は先着順とさせていただきます。 |
習志野市 環境漫画家 つ〜やん@つやまあきひこ
写真をご参照ください(ちょっと残酷な写真かも)。自宅アパートの通路で見かけた光景。クロオオアリがクリイロコガネとみられる死体を切り取って運んでいました。巣に運んでエサにするんしょうね。
クリイロコガネを食べることによって生き長らえたアリもいつか死んで土に帰り、土の養分となる。その養分は木や草に吸い上げられ、成長に役立つ。木の落ち葉は本来は虫のかくれ家になったり、土の中の小さな生きものたちのエサになったりするべきものですが、残念ながら我が家の敷地はアスファルトだらけで管理会社の掃除のおじさんが、はきとって焼却処分される。だけど、焼却されて排出された二酸化炭素は空気中をただよってボクの家の近所の畑で育っているニンジンに取りこまれるかもしれない。そのニンジンをボクが食べるかもしれない!目の前で見たクリイロコガネの死体とボクの命はつながっているかもしれない!!
いずれにせよ空気中をただよった二酸化炭素はなんらかの形で地球上のありとあらゆる生き物の成長に役立つ。ボクの体を構成している元素は太古の昔、恐竜の元素だったかもしれない!!!
この文章を見ておられるみなさんの体を構成する元素は昔は、田んぼに住んでいる小さなミジンコの体でボクの体の元素と一緒だったかもしれない!
こんな事を考えていると、自然界はものすごいと思えてきます。あー、意識が時空を超えていく〜。でも今どき、こんなこと考えてる人、ちょっと頭がおかしいのかも・・・。
クリイロコガネは林の中によくいる虫で町中では見かけない虫らしい。ボクのアパートのまわりは森のように木がはえていているからいたのかな?クリイロコガネは広葉樹の葉を食べる。なんの木の広葉樹を食べてたんだろう・・・?すごく気になってきたので、仕事そっちのけで(爆)、自然観察に外に出掛けてきまーすネ。
こんな夢想ばかりしている日々を毎日、送っている風まかせ人生(笑)のボクの自然体験日記でした。
1.2008度総会が行われました
6月21日、2008年度 ちば環境情報センター総会が事務所にて実施されました。田中正彦さんを議長に選出し、正会員40名中、出席者11名,委任状14通(合計24名)で正会員の過半数を超えたことを確認。2007年度活動実績報告,収支予算報告及び監査報告,2008年度活動予定,収支予算が承認されました。
今年度も引き続きニュースレターやイベント情報の発信,環境学習講座の企画運営,割り箸リサイクルなど、千葉県を中心とした環境保全活動を充実させていきたいと考えておりますので、みなさまご協力よろしくお願いいたします。
なお、会員の方には、関係書類を同封いたしましたので、ご確認ください。
2.2007年度にマスメディアに登場した記録
2007年度に、ちば環境情報センターがマスメディアに登場した回数は16回に上りました。初めての事ですが、国外の放送局の取材を受けました(右表の6)。
NPO法人になって5年経過し、谷津田の保全,各種講座の開催,毎月のニュースレターの発行,HPでの情報発信などを通じて着実に評価されてきていると思います。
ニュースレターの折り込みイベント情報案内を利用して、ご参加の皆様の盛り上げで成長してきました。感謝申し上げます。今後も楽しく充実したイベントを企画して会員はもとより広く市民の方々に満足していただけるよう活動を展開したいと考えておりますので、ご協力よろしくお願いします。
3.『会費の郵便局自動引き落とし化についてのアンケート』報告
ニュースレター2007年10月号同封の上記アンケートにご協力頂いた皆さん、ありがとうございました。
18名の方から回答いただきました。この中で会費納入を手間だと感じたことがある方は6名と少なく、また感じていない方も含めて自動引き落としを希望する方は6名だけでした。この結果から会費自動引き落としへの要望は大きくないと考えられ、会費の自動引き落としについて、今回は実施しないことに決定致しました。自動引き落としをご希望下さった皆さんには大変申し訳ございません。
これからも会員皆様方のご支援をどうぞ宜しくお願い致します。
4.ちば環境情報センターの活動が文部科学省関連のHPに掲載されました
文部科学省所轄の独立行政法人が運営する小中学生向けのインターネットテレビ「子ども放送局」の製作会社「映像館」が下大和田YPPの活動を取材し、映像を製作しました。谷津田での子どもたちを交えた活動を子どもたち自身がレポートする「子どもレポート」という番組で、5月10日の田起こし、翌週17日の田植えの2回を対象としています。田植えの時は参加者の子どもたち3人が立派にレポーターを務めてくれました。谷津田の生きものや田起こし、田植えの風景が見事な映像に綴られています。映像は7月からインターネットで見ることができます。ぜひ、ご覧下さい。
ホームーページのアドレスは、 トップページ:http://www.niye.go.jp/kodomo-bs/ 活動紹介の映像:http://www.niye.go.jp/kodomo-bs/ch_program.php?progid=2 です。 |
新米主婦のえこ日誌 K
山武郡大網白里町 中村 真紀 |
発送お手伝いのお願いニュースレター8月号(第133号)の発送を 8月 6日(水)10時から事務所にておこないます。 |
編集後記:6月29日夜、会員の山口博さんから千葉市緑区下大和田の谷津田で、今日もたくさんのヘイケボタルが観られたとの報告がありました。ゲンジボタルのような派手な輝きはありませんが、ヘイケボタルは、失われていく昔ながらの田んぼの象徴として注目されています。ホタルと共存できることが人類の幸せにつながるのではと思うこのごろです。 mud-skipper