ちば環境情報センター > ニュースレター目次>ニュースレター第150号
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千葉市稲毛区 大倉 よし子
11月24日から28日まで、JEANの仕事で2度目のマニラへ行ってきました。PEAMSEA(東アジア海域環境管理パートナーシップ)主催の学会「東アジア海域会議(EAS
Congress)2009」の展示会で、海洋ごみの漂着予測などの共同研究をしている研究者の一人と共同でブースを出し、海洋ごみ問題についての説明や、研究機関・研究者とNGOの協働についてポスター展示をしたり、ビデオや資料を流したりしました。会議そのものは23日から始まり、ユース・フォーラムも含め、参加は1000人以上と聞いています。今回は主にブース番でしたが、「国際海岸クリーンアップ(ICC)」のフィリピン・コーディネーターのジェリーさんや、タイでのICCを開催している知人、カニさんもいたので、空いた時間に行動を共にすることができ、少しばかり、マニラの様子を垣間見ることができました。
毎度のことながら、「なぜ?」と目が点になるようなことばかりが準備の段階から帰国するまであった旅でしたが、とにかく、無事帰国できたことに感謝。そして、たった4時間そこそこで飛んでいける国が、ことさら遠く感じられたことには新たな衝撃を受けた旅でした。
マニラ空港での再会劇やら、ホテルの予約が間違っていてもう少しで野宿かという緊急事態やら、やっぱり、私の旅は何かしらあるもので、それでもなんとか地元のジェリーさんに助けられ、別のホテルに落ち着くことができました。しかし...ベッドに滑り込んだのは夜中の2時、平日なのに、なんと裏は大盛り上がりでディスコ音楽ガンガンのバー!「眠れない...」翌日、フロントに陳情、部屋を反対側に換えてもらいました。「反対側は道路側だから、どうかしらねえ」と言われましたが、ずっとましでした。マニラはまるで不夜城です。
二日目の夜、仕事が終わり、タイのカニさんと夕食を食べに外出。一緒にブースについていた男性二人も加わり、最近できたという「モールオブエイジア」(アジアモール)というショッピング・モールへ出かけました。ファーストフードの屋台街風になっていて洋の東西全てがありそうなフードコートを半分ほどめぐり、私とカニさんは、フィリピン料理らしきものを何品か買い求めて、テーブルに戻ってきました。男性二人が買ってきたのは、なんと、うどんと海苔巻き。ここまで来て、日本食?たった4日で?
フィリピンの食べ物は、よく言えばあっさり味、はっきり言うと、あまり味がなく、どの料理も同じように感じます。それでも、鱗もろくに取っていない、小骨の多い焼き魚と、本当は皮付き豚ばら肉を野菜と煮付けたものだけど「肉はいいから、その野菜だけ頂戴」と店員さんを悩ませた一品、そしてスープなどの料理を選びました。2005年8月に来たときに最初に行ったスーパーマーケットの、「カレー」と言いながら、ただのココナッツ煮みたいなものと比べるとずっとましでした。基本的に肉や魚が多く、野菜だけという料理は少ないようです。そして、不思議な酸味のある海鮮スープ。翌日、ジェリーさん夫妻に連れて行っていただいたフィリピン料理のお店で、そのすっぱさは「タマリンド」という植物の種の果肉だということがわかりました。お米はインディカ米で、ぱさつき気味です。
フィリピンといえば、マンゴーをはじめとする果物です。残念ながら、今回はオフシーズンで、店には売っていますが、色も味もいまいちでした。
夕食のあと、フィリピンのスーパーマーケットを見ようと、男性陣と別れ、同じモールにあるスーパーに行ってみました。「マンゴー買って行こうね」とうきうきの私。それに、ブースに張り付きなので、買い物をする暇もなさそうだし、ここでお土産を買ってもいいしと、二人でキョロキョロ、ウロウロ。おお~っ、果物コーナーだ、マンゴーだ、わ~っ、マンゴスチンだ!! おや?これなに?柿みたいにツルンとしてオレンジ色のフルーツ。甘いと言うので、一番熟れていそうなのを選んでもらってバスケットに。マンゴーも二つ。この果物、チェサといいます。柿のような色と大きさ、形。先がツンとしているところが違いますが。中身はやはりオレンジ色で、ちょうど、やわらかめの蒸かし芋か焼き芋のようです。ちょっとねっとり、少し繊維質、でんぷん質で、お腹にたまります。食後というより、小腹が空いたときのおやつと言うところでしょうか。
鮮魚コーナーもいろいろな魚介が山と積まれ、目をぱちくり。食品も豊富でした。新しくできたショッピングセンターということもあるのでしょうが、夜8時を回っていたはずなのに、まるで、仕入れた直後のように、果物も鮮魚も日本のスーパーより品揃えも豊富という感じでした。そして、何より、「人がいっぱい!」でした。
千葉市緑区 小田 信治
<先月号からの続き>
ゴルフ場周辺の土地利用(全国平均)は、森林59.7%、里山10.1%、田畑12.5%、住宅地8.1%、河川・湖4.6%、その他5.0%で、ほとんどが緑地となっている。公園の面積と比較すると、全国の都市公園の総面積が10万2,657haであるのに対して、全国で2,320場あるゴルフ場の総面積は約22万ha(平成18年11月)となっており、ゴルフ場は都市公園の約2倍以上の面積がある。また、ゴルフ場は、多様な樹木・芝生・草花等による植生と、池、砂地などが、景観を重視しつつ良好に維持管理され、周辺の自然と相まって多様な環境が保全されている生物多様性に富んだ場所であり、名木や巨木の保護管理、貴重種・希少種などの生育もゴルフ場だからこそ可能なものがあると考えられる。ゴルフ場は山林を抜開して造成されたために生物多様性を破壊してきた過去があるが、適切に管理を行って多くの生物の生活の場とすることで、自然が減少している現在において、生物多様性の保全に貢献できる可能性が高いと考えられる。 生物多様性の保護を考えたゴルフ場の管理をしていくためには、外来種が出現していて絶滅危惧種も生育・生息しているという、事実を踏まえて管理を行っていくことが重要であると考えられる。そのためには、管理者が生物多様性の保全に意識を向けていくことが必要不可欠である。
(以上、調査報告書より)
■里山におけるゴルフ場の役割
河川敷や海岸林に立地しているゴルフ場もあるが、ほとんどは森林と里山に立地している。昭和40年代以降、エネルギー革命や農業政策の転換により薪炭林としての役割を失った里山は、バブル期にゴルフ場として企業に売られたのである。一方、見捨てられ、人の手が入らなくなった里山は、荒れて鬱蒼とした近づきがたい山になり、農村の高齢化がさらに追い打ちをかけている。第3次生物多様性国家戦略では、わが国の生物多様性の3つの危機における第2の危機として「里地里山などの手入れ不足による自然の質の変化」を指摘している。里山の維持管理や利用がわが国の生物多様性を保全する上で重要であるとの社会認識がされたと言えるが、維持管理費用の負担や利用方法が今後の大きな課題である。
その中で、(社)ゴルファーの緑化促進協力会によるゴルフ場の生物多様性実態調査は、各ゴルフ場での生物調査方法等に疑問の余地が残るが、里山の維持管理と利用(ゴルフプレイ)による生物多様性の保全を示すものとして評価してよいのではないかと考える。ゴルフ場は、宅地開発や土地区画整理と違って、そのほとんどが緑であり、現在は農薬使用が厳しく規制され、経営的にもコスト面から減農薬を余儀なくされていることから、既存ゴルフ場の生物多様性保全としての役割を再評価してよいのではないかと考える。今後、ゴルフ場の新規開発はほとんどないと思われるが、生物多様性保全とエコロジカル・ネットワークを主眼においたエコ・ゴルフ場開発、廃棄物処分場や荒廃地での自然再生的なゴルフ場開発があってもよいと思う。実際に、ヌーベルゴルフ倶楽部(山武郡大網白里町)はエコロジカルランドスケープ手法により設計・施工されたゴルフ場であり、千葉市民ゴルフ場(若葉区下田町)は、ゴミ最終処分場を有効利用したゴルフ場である。千葉県はゴルフ場が多いだけに(全国で3番目)、里山が放棄され、廃棄物の不法投棄が問題となっている中で、ゴルフ場の役割を生物多様性ちば県戦略の中で再検討することも必要だろう。また、生物多様性において企業の役割が求められ、注目される中で、既存ゴルフ場が中心となって、ゴルフ場周辺の里山の維持管理を地域に働きかけ、ゴルフ場での造園技術を提供するような社会貢献もアイデアとしてあるのではないかと思う。
かつて、ゴルフ場開発には多くの問題点があったのも事実だが、里山の係わりの変化が生物多様性の危機となっている現在、既存ゴルフ場を生物多様性保全に活用することを真剣に考える時期にあるのではないかと思う。
※1:株式会社東京ゴルフリサーチ(2006/11集計)より
※2:(社)ゴルファーの緑化促進協力会より
参考:「ゴルフ場は自然がいっぱい」田中淳夫 ちくま新書 2009.9.10
四街道市 古川 美之
県の職員体験セミナーでお世話になったNPO協議会より、参加依頼が来ていた「NPO本音トーク会議2009 in 千葉」が昨日行われ、昨日参加してきました。
「NPOのこれからに向けて、この10年でNPOができたこと、できなかったこと」と題し、基調レポートとして認定NPO法人 ホームレス自立支援市川ガンバの会理事長 副田一朗さんの現場報告のあと、分科会に分かれて現状や課題、解決策を探りました。
基調講演のガンバの会の事例は初めて聞きましたが、収益事業0円で事業総額2,200万円、44%は行政委託事業、35%が会費と寄付金、ほか助成金でまかなっているそうです。ホームレスの人たちを、物資のみならず心身あわせた支援もしている活動でした。(食事、住居、通院から最期まで)元牧師の理事長の熱意は人も動かし、行政も動かしていると感じました。「NPO継続で大事なことは理念形成であり、地域課題の所在と原因の分析、そこから明確な活動理念をつくること」と話されていました。
そしてNPOとして求められることは
① 活動を通して何かを行政に提言していくこと、またいかに行政を動かすか
② NPOこそできる分野があるはず
③ 現場の課題の所在と原因の分析、解決策を探りつなげる。
そしてもう一つ大事にしていることは「夢をかたること」・仲間と、地域の人と、行政と・・・何かの事業に結びつく。ということでした。メモをとっただけなのですが、うなずけますね。
分科会は時間不足で未消化でしたが、同じような課題を抱えている団体も多くNPO法ができて10年、多くのNPOも運営継続にいろいろと苦労し、工夫していることが分かりました。
千葉市稲毛区 石橋 紘吉
・出身地:福岡県久留米市(昔の筑後) 但し、祖母、母は筑前出身なので筑後のお雑煮でなく、筑前に近いものと思います。 ・汁:鶏がらスープに椎茸/昆布を加えた醤油味。大量に作っておき冷所で保存。 ・具:大根…椀に餅がくっつかないように大きめの茹でたものを椀の底に敷くように入れる。 人参…花びら状に切り茹でておく 椎茸…干ししいたけを汁に入れておく 蒲鉾…なると蒲鉾 鰤切り身…塩して茹でておく 鶏肉…茹でておく 昆布…細切り スルメ…細切り 上記の具を汁にいれ温める。 青菜…九州独特の「かつお菜」 盛り付け後青菜をそえる。 ・餅:丸餅(焼いてお湯でこげ部分を取る) |
ちょこっと工夫でエコクッキング その3
千葉市緑区 江澤 芳恵 |
発送お手伝いのお願いニュースレター2月号(第151号)の発送を2月8日(月)10時から事務所にておこないます。 |
編集後記:あけましておめでとうございます。日本海側は大雪、千葉県は抜けるような青空という、典型的な冬の天気で新年を迎えました。初日の出はしっかり拝め、富士山をシルエットに夕日も素敵でした。ニュースレターも1997年8月の創刊以来、毎月欠かかすことなく150号を発行することができました。本年もよろしくお願いいたします。 mud-skipper