ちば環境情報センター > ニュースレター目次>ニュースレター第154号
目 次
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割り箸リサイクルプロジェクト 高松市 伊原香奈子
もう随分前になってしまいましたが、今年の2月上旬に実家に寄った際に、愛知県春日井市の王子製紙工場で行われている「割り箸リサイクル」の現場を見学してきました。
ちば環境情報センターの割り箸リサイクルプロジェクトで送り出している割り箸の届け先です。
てっきり工場の建物内の一角で何人かで行われているものと思っていた私は、吹きっさらしの中にポツンと置かれた1レーンの機械を相手に、
たった1人で作業にあたっている姿に大変驚きました。そこでは、マスク1枚つけず、プロ技の手作業で丁寧に竹箸の混入がないように仕分けし、
紙原料にする大きさにする破砕機へ送り出す作業が行われていました。やさしい笑顔のそのおばちゃんは、もう10年ほど前から、
毎日午後2~3時間かけて、1日平均3~400キロ届く割り箸をリサイクルする作業をしているのだそうです。割り箸の8~9割は宅急便で送られてくるそうで、
その日も、たくさんの段ボール箱が、機械の横に詰まれていました。私たちの割り箸は王子斉藤紙業経由で千葉県から届いていることをお伝えしたら、「そういえば以前トラックに積まれてきていたわねぇ」と、思い出してくれました。
レーンの隣には、一時保管庫(プレハブ小屋)があり、たくさん一度にきた場合は、そこに置かれることになっています。通常は、午後から2~3時間の作業で完了しますが、大量にきた場合は、午前からのフル稼働であたるので、その保管庫に置かれた場合も、何日もかからず処理されていくそうです。機械を通って3分の1ほどの大きさになった割り箸クン達は、ストックヤード(一時保管場)に置かれ、2~3日後には、他の木材チップと一緒に、工場の大きな釜に入れられて、紙に生まれ変わっていきます。
以前から一部の人達から懸念されていた「どうも割り箸は届いてから野ざらしで山積みされ、腐って使い物にならないらしいよ~」なんていうことは状況からしてありえないことが、見学してはっきりわかり、一安心しました♪
これからも、身近にできる環境行動として、割り箸はできるだけ使わずにマイ箸を持ち歩いて、使い終わった割り箸をみかけたら、「あっ!それ、ゴミにしないで、資源にしようよ」と呼びかけてくださると嬉しいです。
*3人分の割り箸(3膳)で、ハガキ約1枚分の紙資源になります。(←対象は木材質の割り箸のみ)
お弁当を買って食べた時や外食した時、会議や近所のお食事会、大学祭・文化祭・PTA祭などの学校のイベント、盆踊り・運動会・商店街などの地域のイベントなどなど、割り箸って、ほんといろんなところで使われています。あなたの手で、あなたの声かけで、これからもゴミから紙資源へ生まれ変わらせていってくださいね。
★使った割り箸はこうしよう★
まずは、 木材質の割り箸か 確認してみてね。 |
雨水や溜め水などで、 軽くすすぎ(洗剤不要)、しっかり乾かそう |
紙袋で保管。 (ビニール袋は、 湿気でカビが 生じるので不適切) |
たまったら、 回収拠点へ 持ち込んでね。 |
回収拠点は、千葉市内のボランティアセンター(中央区・若葉区・緑区)や、富津市岩瀬、佐倉市西志津、四街道市和良比、市川市若宮などにあります。詳細は、HPをご覧いただくか、ちば環境情報センターまでお問い合わせください。
また、飲食店や団体やイベントなどで、一度に大量に(約10キロ以上)リサイクルされる場合は、直接届ける先(郵送か直接搬入かで、送り先が異なります)をご案内していますので、その場合も、ちば環境情報センターまでご連絡ください。
<耳寄り情報>
当プロジェクトでは、このたび、割り箸リサイクルの冊子(A5版16ページ)を作成いたしました。環境学習や夏休みの自由研究、また、身近な環境啓発活動として、お役立ていただければ幸いです。ご希望の場合は、当センターまで♪
山武郡大網白里町 松本 みのり
かなり風は強いけれど、よく晴れた春の一日、もうすぐ一才半を迎える娘のひなたを連れて、春の野草を食べる会に参加させてもらいました。
昨年の夏前に初めて谷津田での観察会に参加した時、まだお座りも出来ず、ひたすら親の背中にぶらさがっているしかなかった娘も、
この日は、やっと覚えた「あんよ」でみんなの後を追って、田んぼの畦道を大はしゃぎで進みました。
同じく昨年一緒におんぶで参加していたすずねちゃん(1才8ヶ月)は、木の枝のブランコに揺られ、声を上げて笑い、
小川へ入ろうとママの手を引っ張って進み、気づくとママの手を離れ、周りの大人たちと和やかに遊んでいました。
谷津田という一つの場所に、時季を変えて通い、行くたびに「ジョロウグモのオスってこんなに小さいの~?」とか
「ドングリってこんな風に芽を出すんだ~!」とその季節ごとのたくさんの発見と感動をもらってきましたが、
初めて自分の意思で進む娘と歩いた谷津田の道は、今まで以上に新鮮な場所に映りました。そして、季節の移り変わりと共に、
子どもたちも大きく変化していったことを、今日同じ場所に来てみて、改めて感じることができました。
今回は、「食べられる野草を探す」のがメインテーマのため、食いしん坊の私もそれなりに気合いを入れて「自然観察」をしていたつもりでしたが、
子どもたちの力には全くかないませんでした。彼らは、全身で自然の中に飛び込み、周りの大人や子どもたちのやることも、
すごくよく見ていて、これがやりたい!と思ったら、もう体が動いているのです。私も、少しばかり鈍くなってきている心と体を谷津田の水で磨きなおして、また自然の懐に泥んこで飛び込めたらいいなあと思っています。
最後になりましたが、おいしい野草の天ぷらやせりご飯、具だくさん汁によもぎ団子と盛りだくさんの春の味をありがとうございました。
NPO法人 ちば環境情報センター 運営委員一同
2009年にマスメディアに登場したちば環境情報センターは9回に上り、3年続けて文部科学省後援のインターネットテレビ「子ども放送局」にて谷津田でのお米作りが紹介され、
幅広く認知されるようになりました。この4月からはQiballこども館とのコラボで谷津田での米作り講座が大勢のご家族の方と開始しました。
NPO法人になって7年経過し、谷津田の保全・割り箸のリサイクル回収・各種講座の開催・毎月のニュースレターの発行・HPでの情報発信などを通じて確実に評価されてきていると思います。
特に毎月発行しているニュースレターはその道の専門家ばかりでなく、一般市民や学生などの投稿を掲載してきました。
最近では、主婦のエコ生活や環境漫画家津山氏の連載4コマ漫画など多彩で読みやすい内容も掲載し、154号に達しました。
今後も楽しく充実したイベントを企画して会員はもとより広く市民の方々に満足していただけるよう活動を展開したいと考えておりますので、ご協力よろしくお願いします。
年 | 月 日 | メディア名 内容 | メディア名 内容 |
2009年 | |||
1 | 5月 1日 | あさひフレンド千葉 | 下大和田YPPの活動が大きく紹介 |
2 | 5月30日 | サンケイリビング | 古代米の田植えの案内 |
3 | 6月11日 | 市政だより | パパママ講座の募集紹介 |
4 | 9月5日 | 朝日小学生新聞 | 里山まんが講座の募集 |
5 | 11月号 | エコライフちば | 大椎小の米作りが掲載 |
6 | 11月 | 文部科学省こども放送局 | YPPの活動 |
7 | 12月22日 | JCN(千葉市ローカルケーブルテレビ局) | 石橋公園イベント放映渋谷さんのクラフト |
8 | 12月22 日 | JCN | YPP収穫祭の放映、 参加者へのインタビューが放映 |
2010年 | |||
9 | 1月16日 | シティライフ外房中央版 | 小山町観察会案内 |
NPO法人 ちば環境情報センター事務局
NPO法人 ちば環境情報センターの研修会が2010年3月27日,28日、1泊2日の日程で匝瑳市ちばコープ産直の家で行われました。1998年4月に手賀の丘少年自然の家で、第1回目を開催して以来今回で12回目。毎回環境問題に関心を持つ仲間が集まり、楽しく語り合いながら、最後には実践行動計画まで作ってしまう、ちば環境情報センター恒例の研修会です。
今年は「活動を見直そう」をテーマに、大人10名、子ども3名が参加し活発な話し合いがされました。2010年に予定されている田んぼ講座の話を中心に、毎年行われている川遊びやマンガ講座、公民館講座などについて再検討。会員のみなさんにももっと活動への協力を呼びかけ、田んぼ講座を中心にその他の公共施設の講座にも、情報センターのネットワークや会員の皆さんの得意分野を生かして、環境講座や啓発活動もしていきたいと思っています。
夜には囲炉裏を囲んで様々な話に花が咲き、四季の美しさを表すなつかしい曲を何曲も歌い、心が暖かくなりました。
今年も自然の素晴らしさと大切さを伝え、一人も多くの方が「気づいたことをできることから」始められるように活動していきます。
<募集!>
エコメッセなどの環境イベント、公民館などの環境講座などをお手伝いしてくださる方を募集します。少しの時間でも結構です、ぜひご一緒しませんか?事務所までご連絡ください。
ちょこっと工夫でエコクッキング その7
千葉市緑区 江澤 芳恵 |
発送お手伝いのお願いニュースレター 6月号(第155号)の発送を 6月 7日(月)10時から事務所にておこないます。 |
編集後記:5月4日成田山新勝寺への表参道で、秋田杉の曲げわっぱを見つけました。きめの細かい年輪の美しさと、職人の手仕事による寸分の狂いもない緻密なできばえ。そして手に取った時の軽さと木のぬくもり。自然が育んだ素材と日本人の技が生み出した芸術品に、少し高価でしたが購入しました。長く大事に使うつもりです。 mud-skipper