ちば環境情報センター ニュースレター 

ちば環境情報センター > ニュースレター目次>ニュースレター第228号 

2016.7.6 発行    代表:小西 由希子

目   次

  1. ジャック・マイヨールが愛し晩年を過ごした、館山市坂田の美しい海を守りたい
  2.  われ元気なうちに!
  3. 谷津田探検と子供の時の思い出
  4.  2016年度総会が終わりました
  5.  ご家庭で余っている家電・食品はありませんか

ジャック・マイヨールが愛し晩年を過ごした、
館山市坂田の美しい海を守りたい

その海を育んでいる山に、これ以上の残土を埋め立てるのはやめて!

佐倉市 入江 晶子   

 千葉県では、平成15年残土条例が改正され、当初計画された事業を延長できるのは1年以内、埋立量の追加は2割増し以内と規定されています。
 しかし、館山市坂田ではこの条例を誤って解釈・運用した新たな事業の申請がなされており、現在地元では、県に対して許可しないよう求める署名活動が行われ、要望書が出されています。
 そもそもこの事業は、H23年12月20日から26年12月19日までを当初計画として許可された後、事業者はさらに1年間延長する計画変更を申請し、許可され、すでに埋立事業は終了しています。
 今回の申請は、同じ敷地を若干拡大してさらに残土を埋め立てようとするもので、条例に基づけば、新たな延長ともいえる今回の申請は受けつけられません。しかし、県では新たな事業として許可しようとしており、今年6月議会常任員会で「同じ場所で新たな事業として申請受付できるということならば条例のどの箇所に規定されているのか?」と私が質問したところ「条例文に書かれていないのでできる」との答弁でした。
   
 6月30日には「館山の海と山の自然を守る会」の皆さんが、森田知事、廃棄物指導課、森林課を訪れ、3591筆の署名と要望書を提出し、さらなる残土埋立事業を許可しないようにと訴えました。(7月1日の千葉日報、朝日新聞で取り上げられています)
 同日午後からの県森林会館では森林審議会森林保全部会が開催され、本件も議案として出されましたので傍聴しました。「開発の表面積は少ないが、容量、動的、立体的に考えていくべき」「安全面では疑問を感じる」「我々は心配している」といった意見が出されました。
 また、「森林保全に対する千葉県の方向づけや県全体の考え方を示すべき」「ペナルティが甘く業者の抜け穴になるような規制の見直しが必要ではないか。」「目先の利益追求の結果、取り返しのつかないものが出てくるのではないかと心配になる。先を見越して先々を見据えた指導、県としての方向づけが必要だ。」といった、林地開発の全体的な問題についての発言も多くありました。
 とはいえ、最後は部会長が「今回の案件は了承」と締めくくり、閉会。改めて審議会があくまでも参考意見の聴取の場であり、許可決定の権限は、県行政が行うという現実を突き付けられました。
 この坂田の案件に限らず、残土埋立条例の立法趣旨を捻じ曲げ条例を「死文化」しないように訴えていくしかありません。そうでなければ、行政の公平公正性は担保されません。

  Facebook :坂田・波左間・洲崎・平砂浦の海/山の危機を知るページで、ぜひ署名にご協力ください。

 

われ元気なうちに!

千葉市稲毛区 石橋 紘吉 

 10年前に書き留めた自分のやりたいこと、一つ一つ思い出だしながら読んでいます。ほぼ実現し、今に繋がっています。
 まずは自己紹介します。私こと石橋紘吉は九州福岡産で当年76歳となり退職して13年が経ちました。内にこもらず出来るだけ外に活動を広げ、元気なうちに色んなことに頭や足を突っ込んでみたいと思っています。

その1:料理にはまる
 若い頃は山に登ることが好きで、食料を背負ってよく出かけたものです。重いリュックを背負い登りきった時のあの感動は!今では体力が落ち熟年登山はしておりません。熟年登山者の遭難死は悲しいものです。体力の無さと経験不足で一歩間違えれば死と言うことを教えてくれています。
 子供が小さい頃は近場の山に炊飯道具を持ってよく出かけたものです。息子が小学生・中学生の頃「丹沢」・「白馬」・「針の木越え黒部ダム」など連れて行き、自炊しながら縦走しました。あの頃は若かった!!
 料理好きはこの山登りの自炊が原点だと思っています。まずは公民館で開かれた男の料理教室に通い、ホテルのシェフが教える料理教室、県民共済の料理教室(4年間)、ベターホームでの麺類料理教室・手作り豆腐教室、蕎麦打ちの会への参加・・・と年数だけなら二十数年のキャリアとなりました。高級な料理は出来ませんがレシピがあれば自分でアレンジして料理することにしています。
    息子くる妻はいそいそうれしそう
       あれこれ食わそう腕を振るいし

 孫娘の一歳の誕生日には、和食のフルコースを作って祝ったものです。

その2:東京を歩く(東京遊歩会)
 東京の名所・寺社・公園・・・を巡る東京遊歩会のメンバーとして月に一回歩いています。毎回40~50名と多くの参加者があり、弁当持参で一日を楽しく歩きます。この会はこの八月で250回、自分は89回から参加しています。
   コブシ見て
      北国の春あのメロディー口に出てくる遊歩会かな


その3:里山ボランティア
 退職後何か自然に親しみたいと思い千葉市主催の「森林ボランティア」講座を受講したのがきっかけで「千葉市里山ボランティアの会」に参加し、下草刈り・竹の伐採・遊歩道の整備・炭焼き釜の作成・植林…と月に4回自然の中で汗を流しています。この時も弁当持参でもちろん自分で、時には携帯コンロでラーメンを作ったりしています。遊びも取り入れ「芋煮会」・「汁粉会」・「散策会」・「蕎麦を育て」・・・で楽しんでいます。ほとんどが退職した人達で無償の労力をボランティアとして提供し自分たちも楽しみをもらい和気藹々と活動しています。
 里山作業は手作業を原則としていますが倒木処理・草刈などでは機械の力も必要なのでチェンソーや刈払機の講習を受け資格を取り、安全第一を心がけています。年一回の安全講習会も受講します。
   里山は冷え込み深く霜柱厚く立ちたり 寒き北風
   もくもくと言葉も発せず竹を切る 竹の多さに群がるわれら

谷津田探検と子供の時の思い出

市原市 南川 忠男 

 第189回下大和田YPP(谷津田プレーランドプロジェクト)は4月2日の土曜日に開催され、本年度の米作り講座の最初の作業で苗代作りと種まきでした。55名もの参加があり、盛り上がりました。予定されていなかったが、昼食後の1時間を少年・少女谷津田探検隊を結成し、こども9名と付き添いの大人4名,スタッフ2名の合計15名で下大和田の谷津田を下流に向かって探検しました。
 途中2つ目の鉄塔に向かっていくべきところをまっすぐ行ったので薮漕ぎとなりました。薮こぎが終わり、視界が開けたらコンクリートの橋で記念撮影しました。夏はこの川(深さ70cmあり)でドボン遊びをしようと思いました。
 しばらく歩くと1mくらいの幅の小川を飛び渡るスリリングな場所もあり、こども達は大喜びでした。女の子の方が勇敢に飛び越えた。制限時間が1時間なので、30分で行きついたところで折り返しました。もっと先に行きたいと言われました。そこはこぶしの花が満開の場所で、帰りは同じ道を帰る班と探検コースに分かれました。
 

 探検コースは草が深くなり行く手を阻まれ、出発点に戻り直し、同じ道を帰る班と合流したので、種まきの会場に10分余分に時間がかかりました。種まきの方々にお待たせしてすいません。30分歩いても人に出会わず、小鳥のさえずりを聞きながら探検ができる場所が千葉市にあるなんて最高です。
 参加のこども達はわくわくしたのか我先に歩いていました。本当に楽しかったと思います。親御さんが4名も同伴してくれたので、安心できる探検となりました。暖かくなるとマムシがでる可能性があるので、探検は収穫祭やどんど焼きが実施される冬から早春だけに限られます。
 小学校4年の時に「郷土の地理」の時間に初めて地元の地図を見て、行ったことのない南隣の水沢町は近いと思った。同級生3人も親に水沢は近いか?と質問し、いずれも近いという答えを引き出していた。後でわかったが大人はお茶の用事で車で行くから近い。両方の町は伊勢茶の生産地で、標高100mから200mにかけて鈴鹿山脈の麓にお茶畑が広く耕作されていました。
 もしも野犬かいのししに出会った時に身を守るため刺す木の棒(つえにもなったが薮では長いのがじゃまだった)を同級生3人は武器として持ちました。あの頃山から聞こえる野犬の遠吠えが怖かった。
 当時は親がいのししを捕ってきていたので人間は勝てると思っていました。それと水筒(母が仕舞っていたので探すのに苦労した)を持って、ひたすらまっすぐ南に4km道の無い森の中を隣の町まで行き、往復する計画でした。
 まっすぐ行くことにこだわったため人間の手の入らない森の下草の薮こぎに手間取り、茨で腕に切り傷ができました。崖も近くで迂回する方針だったので、ほぼ崖のぼりでした。先頭は10分おきに交代しながら進みました。
急に開けた茶畑が見えたので、やっと水沢に着いたと思いました。小学生は時計を持っていませんでしたが、10月の太陽の傾きで4時頃だとわかりました。でも不安だったので農作業をしている見知らぬ方に時刻を尋ねました。4㎞進むのに3時間もかかりました。皆すでに足が痛かった。
 もう同じ森の中を帰ると家に着く前に暗くなるので、帰りは森を迂回する町道を2時間かかって帰ったことを思い出しました。両親になぜ黙って行ったか叱られました。そんなことを回顧しながら楽しい谷津田探検をしました。 

2016年度総会が終わりました

NPO法人 ちば環境情報センター 代表  小西由希子 

 6月18日(土)午後1時より、ちば環境情報センター事務所において、2016年度総会を開催しました。
 正会員39名のうち、出席は10名、委任状が14名でした。他に一般会員が3名オブザーバー参加されました。
 議長に渋谷雄二氏、書記に吉田紀恵氏を選出し、以下第1号議案から第6号議案まで審議を行いました。いずれも活発な意見交換が行われ、議事はすべて賛成多数で承認されましたことをご報告させていただきます。

 

      1.第1号議案 2015年度事業報告
      2.第2号議案 2015年度事業会計収支報告
      3.第3号議案 2015年度監査報告
      4.第4号議案 2016年度事業計画(案)
      5.第5号議案 2016年度事業会計予算(案)
      6.第6号議案 役員および監事の改選

<出された意見など>
 2016年度事業計画(案)では、その他事業として、活動20周年を記念して「下大和田谷津田動植物図鑑」を作成することが了承され、今後編集委員会を設置して作成に取り掛かることが承認されました。
 また、「イシガメの調査はどのように行うのか?」との質問があり、「専門家を講師に招いて調査する。」こと。さらに「カニカゴトラップを仕掛けるのが効果的ではないか」との提案がだされました。また、産卵のためには水路土手のショウブの根を一部刈る取る必要があるとの意見も出され、イシガメの保全は、アライグマ対策と平行して行うことが確認されました。


  

 ご家庭で余っている家電・食品はありませんか

 千葉市稲毛区 金田 由希   

 生活困窮されている方にお届けするため、家電等を募集しております。買い換えたので余っているとか、一人暮らしをやめたのでいらなくなったいう方がありましたら、ぜひご協力をお願いいたします。

【寄付していただきたい家電】

・電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、掃除機、敷き布団、シーツ、タオルケット、枕、バスタオル、こたつテーブル、シーリングライト、天井用の電気など。
 受け渡しは、一度電話をしていただき、ご送付頂くか、日程調整をして取りに伺います。
稲毛保健福祉センター1F千葉市生活自立・仕事相談センター稲毛   金田由希
           TEL:043-207-7070
           住所:千葉市稲毛区穴川4-12-4

 家庭で眠っている食品大募集!フードバンクへご寄付ください。
ご家庭で不要な缶詰や乾物・レトルト食品・調味料・飲料などがありましたらご連絡を。常時(平日9時半~17時)受け付けています。

【寄付して頂きたい食品】
穀類(お米、麺類、小麦等)、保存食品(缶詰、瓶詰等)、乾物(のり、豆など)、調味料各種、食用油、インスタント食品、レトルト食品、飲料(ジュース、コーヒー、お茶等)、ギフトパック(お歳暮、お中元等)

<ご注意いただきたい点>
  賞味期限が明記され、かつ1.5か月以上あるもの
  未開封であるもの
  破損で中身が出ていないもの
  お米は平成26・27年度産に限ります(玄米可)

フードバンクとは
 包装の破損や印字ミス、賞味期限が近いなど、品質には問題がないのに破棄されてしまう食品・食材を引き取り、必要としている福祉施設や団体、生活にお困りの方に無償で提供する活動です。
  連絡先:090-7941-7655 小西由希子

ご寄付のお願い

 今年も「千葉市少年自然の家」で福島県伊達市の子どもたちを招待して  「フレンドシップキャンプ」(YMCA主催)が開催されます。昨年同様福島からの交通費(バス代)を応援したいと思います。ご寄付よろしくお願いします。
   口座番号:00130-3
   口座番号:369499
   加入者名:特定非営利活動法人 ちば環境情報センター
   「キャンプ寄付」と明記ください

(振り込み用紙を同封させていただきました。キャンプ寄付と明記ください) 
   

【発送お手伝いのお願い】

 ニュースレター2016年8月号(第229号)の発送を8月10日(水)10時から事務所にておこないます。
 発送のお手伝いをしてくださる方を募集しています。よろしくお願い致します。


 編集後記 : 全国初18歳選挙がおこなわれたうきは市長選で、18.19歳の投票率は38.38%。全体の56.10%より低く、若者の意識向上が求められるとの報道があったが、大人の政治姿勢こそ問われているのではないか。  mud-skipper♀