ちば環境情報センター > ニュースレター目次>ニュースレター第233号
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ちば環境情報センター割りばしリサイクルプロジェクトリーダー 埼玉県草加市 伊原 香奈子
使い終った割り箸がゴミでなく、新たな資源としてリサイクルできることを、1人でも多くの人に知ってもらう機会になればという思いを寄せて、このたび割り箸リサイクルプロジェクトで、11月11日を「割り箸リサイクルday」とすることに致しました☆
「割り箸をパチンと割ると、ほら、2本。
みんなで楽しく会食したら、ポイッと捨てずにリサイクル♪♪♪」
こんなキャッチでアプローチしてみたら、ちょっぴり楽しく広がるかも❤
先日のミーティングでメンバーで話し合って、産声を上げたばかりのこの記念日。1年後、2年後と、周知の輪が拡がっていくといいな♪と思っています☆
あっ、もちろん、割り箸を使わないよう心掛けることも大切ですっ!
私達も日々、MY箸を持ち歩き(使いながら)、このリサイクル活動に励んでいます♪
QRコードも作成しました ☆彡
割り箸には「木材質の割り箸」と「竹材質の割り箸」があることをご存知でしょうか?紙の資源にできる割り箸は、その中の「木材質」の割り箸だけです。しかし、大手コンビニなどが竹材質の割り箸に切り替わり、現在回収拠点ではこの選別作業が大変になってきています。今までも文章で見分け方のポイントは伝えてきたのですが、反応は、今一だったようです。
そこで今回、以前から課題となっていたこの「竹と木材質」の割り箸の見分け方を、写真付きで、分かりやすく掲載することにしてみました。
こちらのQRコードを、スマホなどで読み取ってみてください。
すぐアクセスできるので、お気に入りに登録しておいていただければ、今まさにそこで使われている割り箸が資源になる割り箸かどうかが、すぐ判別できるようになります。
環境配慮型の生活を心がけている皆さんにとっては、「割り箸なんて使わないよ!」という方も多いかと思いますが、ご自分の周りでは、まだまだ割り箸の使われている機会がたくさんあります。どうかそんな割り箸を、あなたの手で、資源に変えていただけないでしょうか?私たちは、あっという間にゴミになってしまう割り箸くん達を、少しでも、リサイクルルートにのせて活かしていきたいと思っています。
詳細は、今月号に同封されてチラシをご覧ください。皆様からのお呼びかけを、どうかよろしくお願いいたします♪
大網白里市 有馬 啓晃
10月15日に佐倉城址公園で実施された千葉県生物学会主催のキノコ観察会に参加しての報告です。
「今回も皆さん放し飼いでキノコを探すスタイルかそれとも…」と、キノコ観察会の講師をしてくださった吹春氏。実は今年7月9日に佐倉城址公園にて行われたキノコ観察会においても講師をして頂きました。前回同様に発せられた「放し飼い」という言葉は、何度聞いても失礼ながらトリュフを探す豚さながらに方々に散ってゆく参加者を連想させ、思わずニヤリとしてしまいます。
前回の参加者は要領を得ており、採集したキノコを入れる湿気防止の紙袋を小脇に抱え、キノコを求めて足早に林のほうへ…。その目つきは真剣そのものですが、少年少女のように輝き、足取りは軽やかです。こうも人を魅了するキノコの魅力とはなんなのでしょうか。ヒトの進化の歴史の中で、キノコとの蜜月ともいえる時代があったのであろうかなどと、自身もキノコを探しながら考えました。この魅力の根源は何かと吹春氏に問いかけてみたかったのですが、キノコについて語っている時の吹春氏の、我が子を見る様な優しい瞳が全てを物語っていたように感じました。
分解者として知られるキノコですが、吹春氏の解説を聞きながら改めてその重要さを感じました。「腐生」という暮らし方をするものは植物の枯死体を分解して土壌に還元しますが、「内生菌根」や「外生菌根」という暮らし方をするものは、植物の根に菌根を作り、植物と栄養共生することに加えて、「外生菌根」は寒さや乾燥から植物の根を守る靴下のような働きも持っています。植物が陸上に進出し、現在の繁栄を遂げるために、菌類は必要不可欠な相棒であったということなのです。そしてその関係は今も続いています。キノコは木を支え、森を潤していたのです。「気になるキノコは木になるキノコ」の題の意味をご理解いただけたでしょうか。何か樹木を植えようと思った時、土は何にしようかとか、肥料はどうしようかと考えますが、菌根まで考えたことはありませんでした。これは私だけではないのではないでしょうか。
ところで、良い話ばかりではないのがキノコの魅力の一つかもしれません。毒についての解説もありました。参加者の中にはキノコ採集の際、毒キノコを素手で触れることに抵抗を感じる方もいらっしゃるようで、触っても良いものかと質問がありました。触れても手を洗えばたいていのものは大丈夫であるが、「カエンタケ」は触るだけで危険とのことでした。カエンタケといえば文字通り炎のような形をした赤いキノコであり、見るからに危険そうなので、めったなことでは触らないとは思いますが、キノコ狩りに夢中になっていると、うっかり触ってしまうかもしれません。注意したいところです。
午後からは前回同様に参加者たちが持ち寄ったキノコを吹春氏に見ていただき、解説を頂きました。一番印象的であったのはやはり「ニガクリタケ」です。「これは毒キノコで、とても苦いのが特徴です。どなたか試してみますか?もちろん、味見だけで飲み込んではだめですが」と、吹春氏。毒キノコを試すとはどういうことかと参加者は動揺したが、「こういうものは若い人が」との無責任な声がどこからか聞こえ、あまり若くもない私の方へ視線が…。妻子を残して黄泉の国へ立つ恐怖を抱きつつ、専門家の言葉に間違いは無いと意を決して前歯でそっと咀嚼してみました。「ニガクリタケ」の言葉どおり苦いのかと思えば、あまり苦くないのです。「奥の方で噛むと…」と吹春氏。毒キノコを奥歯で噛むのは思わず飲み込みそうで勇気がいるのですが、奥歯でしっかり噛むとかなり強い苦みを感じだしました。比喩が難しいのですが、天然の苦みというよりは胃薬のような化学薬品的な苦みでしょうか。何事も体験をモットーにする私にとっては、また一つ貴重な体験をしたと喜んでいました。ところが、会の帰り道に腹痛に襲われたのです。急いで厚生労働省の「自然毒のリスクプロファイル:ニガクリタケ」の項目を調べると、「食後3時間程度で強い腹痛」の文字が…。時間もほぼぴったりです。なんだか余計な冷や汗が出てきましたが、その腹痛は10分もするとウソのように消えていきました。昼休みに日頃食べない中華料理をお腹いっぱい食べたからか、ニガクリタケが原因だったかは定かではないのですが、これもまた専門家がいなければ出来ない貴重な体験となりました。
キノコは謎の多い存在ですが、その役割は計り知れないほど重要であることを再認識できました。こうした観察会に参加する人が少しでも増え、キノコに関する研究がより深まることを願ってやみません。
哺乳類研究者 香取市 濱中 修
イタチとネズミ
開高健が1957年に発表した「パニック」は、ネズミの大群が街を襲う小説です。この中に、増えすぎたネズミに対して、イタチを購入して野に放つという対策が登場します。
実際、農林省は、1959年、栃木県日光市にイタチの養殖場を設け、以後20年間に渡って、全国の野ねずみ被害が著しい地域に、イタチを放ちました。
だから、一般向けの本は、イタチはネズミを食べると書いています。でも、イタチの主食は、ネズミではないようです。
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野ねずみの捕獲調査をしていると、「パチンコ・ワナにかかったネズミが、朝になると、イタチに食いちぎられて、首だけしか残っていないこともあった」※ のですが、イタチが積極的に野ねずみを捕らえて食べていると、私には思えません。
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イタチの食べ物
春、休耕田を歩いていたとき、水路のふちの軟らかい土の上に、イタチの乱れた足跡がたくさん付いていました。このとき、私の脳裏には、水中の小魚やオタマジャクシを捕らえて食べるイタチの姿が思い浮かびました。
イタチは、道ばたの石の上や橋のたもとなど、目立つところに、うんこをしていきます。8月、鴨川市の金山ダムから、清澄山に続く関東ふれあいの道に入ったとき、私は、イタチのうんこを4つ見つけました。イタチのうんこはとても臭いのですが、それをポリ袋に入れて持ち帰りました。そして、何を食べていたのか、調べてみました。
4つのうんこのうちの3つには、甲虫のはねやあしが入っていました。残りの1つには、野生の果実の種子がたくさん入っていました。夏、イタチは、だいたいこの比率で、昆虫を捕らえて食べたり、野生の果物を食べたりしていると思われます。
テンも、うんこを目立つところにしていきます。テンのうんこからは、ネズミの骨や歯などがでてくることがあります。
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イタチの生活
イタチは、都市部を含めて、千葉県全域に棲んでいます。イタチは、水辺を好み、土手の斜面などに穴を掘って、棲み処にします。雌は、一年に一回、春に子供を産んで育てます。
イタチは、ふだん単独で生活しています。早春に雌雄の出会いがあり、交尾します。成体では、雄のほうが雌よりも大きい。
イタチは、日中も活動していますから、見る機会が多い野生動物です。イタチは、背中を曲げたり伸ばしたりして、私たちの前を走りぬけていきます。 この走り方は、速く走れるのですが、欠点もあります。走り出すと、方向転換が難しい。だから、勢いよく道路に出てしまうと、自動車を避けることができません。車にひかれて、路上に死んでいる野生動物は、イタチが一番多いのですが、その原因は、走り方にもあります。※「パニック」からの引用。
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ボートレースでの勝ち方特集市原市 南川 忠男下大和田谷津田では、毎年1月のどんど焼きの時に、こどもたちによるボートレースを実施し、多くの子供が参加しています。初めてボートレースをしたのは2009年でした。長さ200mの北側コンクリート水路をアズマネザサの棒で直径1cm長さ5cmの杉製の円柱をボートとして早くゴールする谷津田運動会のひとつです。 初代優勝はあすみが丘小学校の4年生でした。あれから8年経つので、この子はもう18歳の高校3年生なんだろうと想像します。その時は参加者が8名くらいで予選という名で練習をしてもらい、決勝戦も同じ参加者で行いました。 8年前の山本君は予選では1位通過でしたが、決勝ではバス停からくる道沿いの水路が三叉路的に合流するところ(ゴールまであと60mの地点)で1位に5mも離された2位の位置でした。秒速50cmの流れなので、先頭とは10秒の大差がついていた。 しかし、先頭の男の子は合流地点で上流への渦に巻き込まれ停滞していた。山本君は他の子供に比べるとボートをたたきつけるように棒を動かしており、そのうちのある1回の「打ち」がぴったりボートのお尻に当たり、1.5mくらい飛んだ。ゴールまであと30mではデッドヒートとなり、実況中継的に拡声器を握っていた私も興奮してしまった。わいわい広場に聞こえるくらいで、うるさくてすいません。山本君は初代ボートレースの優勝者となり、 お米1kgと副賞のモーモーバッチ(この年の干支が牛で渋谷さんの手作りバッチ)が渡された。とてもうれしかったと言っていた。会ってみたいなあ。 きたる2017年1月14日出走のボートレースに勝つ秘訣をお教えします。 ① コンクリート水路の流れは遅くその水の流線が進行方向に平行に近い時がある。コンクリート壁に近づくほど速さは小さくなり、真ん中で最も流れが速くなる。無次元数レイノルズ数は計算していないが、4000以下だとこうなる。熱交換器の設計や管路抵抗の算出にはレイノルズ数を計算している。したがって、アズマネザサで常に水路の中央にもっていくことが流れに乗ることになる。 ② 山本君の起死回生の一打は10回に1回くらいしか現れないと思うが、ボートをたたくくらいで棒を操作する。飛ばしてもいいのだ。 ③ 棒はどれだけ多くたたいたかで速度が決まるので、たたき続ける。力が伝わるよう棒は短く持つ。したがって苦しいが5分間だけかがむ姿勢がよい。 ④ カーブや流れの合流地点では2mくらい手前では早めに進路を停滞に巻き込まれないコースにあらかじめボートを導く。すなわちカーブでは外側に水が集まり早くなるし、三叉路は北側のコースを選ぶ。渦に巻き込まれたら早めにたたき出すこと。 ⑤ コンクリート壁には枯れ葉や葛のつるの障害物が多いのでボートが絡まれることが多い。過去の有望選手もこれに阻まれた。棒で水中に沈めて本流に乗せるのがよい。 ⑥ トンネル対策・・・毎回トンネルからボートが出てこなくて代走の依頼が多い。ここは運を任すしかない。先頭集団ほどトラブルに巻き込まれないので、最初の50mはダッシュする。 ⑦ レース前の出走登録時、アズマネザサが主催者から渡される時にずうずうしくらいに前に居て手を伸ばしてでも太いのを取る。 ⑧ レースは西に向かって進むので左手が利き手の子供が有利であるが、水路の左岸を行けばさえぎる子供はいないが、足元が悪いのでボートへの集中力との兼ね合いである。 それでは子供たちよ! 栄えある9代目チャンピオンを目指し来たれボートレースへ。 【発送お手伝いのお願い】ニュースレター2017年1月号(第234号)の発送を1月11日(水)10時から事務所にておこないます。 発送のお手伝いをしてくださる方を募集しています。よろしくお願い致します。 |
編集後記 : 下大和田谷津田ごよみができました。会員の皆様には一部お送りしました。追加でご希望の方には(会員以外でもOK)お分けいたします。A4サイズの封筒に宛名を明記し、一冊につき切手82円分を同封して(封筒には貼らずに)事務所宛お申込みください。 mud-skipper♀ |