ちば環境情報センター > ニュースレター目次>ニュースレター第239号
目 次
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山武市 中村 真紀
ちば環境情報センターの皆さんを中心にご協力頂いて、我が家の屋根の上に載っている4.75kwhのソーラーパネルもお陰さまで丸3年を終え、いよいよ今月、無事に第一回の返済期日を迎えることが出来ました。5万円コースで援助してくださっている方々には、お一人お一人にご連絡させて頂きますので、よろしくお願いします。20万コースの方は、もうしばらくお待ちください。
発電量は今も衰えることなく、今日も元気に発電してくれています。今年はお天気の日が多いのか、全体的に昨年より発電量が多いようです(下表)。
先日はN社の電気自動車の週末試乗を体験してきました。音も無く、走りも軽やかで、私たち夫婦も子供たちもとても気に入りました。でも、先立つものが…。
我が家のソーラー発電の電気で走れたら、ホントのエコですよね~。次はそれかな!?
東京都江東区 中瀬 勝義
日時:2017 年 5 月 20 日
場所:政策研究大学院大学
主催:全国首長連携交流会
事務局:NPO 地域交流センターhttp://www.jr
はじめに
持続可能な社会とは、自然の成長量に合わせた産業や暮らしを営むことである。「地域経済循環」には地域資源の再生・維持とともに、そこから生み出される恵みに依拠した活動
が必要である。再生可能資源の有効利用と適正管理に基づいた産業構造への転換を図る。特に森 林再生、木質バイオマス等の地域資源活用のエネルギー地産地消について多角的に考えたい。片山座長
1.つなげよう、支えよう森里川海プロジェクト
岡野隆宏(環境省自然環境計画保全再生調整官)
・ 森・里・川・海の水・物質循環が生み出す生態系サービスに留意した社会・生活スタイルに!
・ 地域経済循環分析を行い、エネルギー代金の地域外への流出がない仕組みづくりを目指す。まちの 800 万円の油代金を 400 万円の薪代に転換できると、地域の雇用増加にもつながる。
2.トータル林業と流域連携
大久保憲一(長野県根羽村長)
・ 今、源流の危機と国土の危機が懸念されている流から人が消える=山が崩れる=水がなくなる=日本の技が消える=川が途切れる=故郷が消える
・ トータル林業:一次産業(木材生産)=二次産業(木材加工)=三次産業(販売・利用)災害に活用できる「低コストコンパクト住宅」を開発している。木材の分離発注が必要!!
3.森林・林業・木材産業の現状と課題
今泉裕治(林野庁森林整備部森林利用課長)
・ わが国は世界有数の森林国、面積は国土の約 7 割の 2500 万 ha。森林資源は人工林を中心に毎年1億㎥増加し、半数以上が 50 年齢の主伐期を迎え、資源活用の時で、計画的再造成が必要に。
・ 森林の多面的機能:森林は国土保全、水源涵養、地球温暖化防止、生物多様性保全等の多面的な機能を有し、その機能の発揮を通じて国民生活に様々な恩恵をもたらす「緑の社会資本」!!
森林の多面的機能:森林は、国土保全、水源涵養、地球温暖化防止、生物多様性保全等の多面的な機能を有し、その機能の発揮を通じて国民生活に様々な恩恵をもたらす「緑の社会資本」!!
4.地域の多様な主体とネットワークによる産業創出・真庭市の取組
中村聡志(政策研究大学院)
・全国的に有名な真庭市は、バイオマス資源のエネルギー利用、マテリアル利用、貯蓄・加工・安 定供給に取り組むだけでなく、派生事業として産業観光「バイオマスツアー」を行っている。
・ 1993 年から「21 世紀の真庭塾」をスタートさせ、事業化を始め、バイオマスタウン構想に!
「ゼロエミッション部会」では、木を活かしたバイオマス産業ゼロエミッションを目指している。
5.分散型エネルギーインフラプロジェクトについて
泉水克規(総務省地域力創造グループ)
・為替変動にも強い地域の経済構造改革と地方から GDP の押上を目指したプロジェクト展開中!
6.ドイツなどの自治体におけるバイオマスコジェネ等の活用事例
竹内恒夫(名古屋大学)
・ ドイツの再生エネルギーの割合は電気 31.7%、熱 13.4%、交通 5.1%にも達し、バイオマス発 電は熱電併給が必須条件になっている。
・EU は、意欲的に気候・エネルギー政策に取組む首長が、「首長誓約」として進めている。
7.意見交換
・ ニセコ町は環境モデル都市の指定を受け、厳しく取組み、水力発電でエネルギー自給 100%を目 指している!日本各地に不在林家があり、地域内循環化推進に障害などが生じている。
・ 根羽村は、村長と森林組合が一体となって、持続的地域づくりに取り組んでいる。逆に悪い例は 行政主体のケースにみられる。コンサル丸投げでない地域主体マスタープランづくりが望まれる。
・ 森林環境税が検討されており、地方を元気にする有効財源利用にしていきたい。
所感: 「地域経済循環」で、林業の明るい未来の事例を知ることができた。バイオマス利用の拡充で、弱いと言われる地方でこそ、衣食住自給率 100%の夢が目の前に近づいた感がある。
大網白里市 平沼 勝男
骨なしの魚をご存知でしょうか。食べたことはありますか。最近、骨のなしの魚がとても増えています。大手の水産会社も中小の会社もこぞって生産に励んでいます。それだけ日本で需要が増えています。どういうところに需要があるかというと、病院給食、産業給食(学校ではなく会社の中の給食)、幼稚園や保育園の給食、老人ホーム、介護関連施設、一部お弁当など。最近はスーパーなどでも売られるようになってきました。多くが切身の形です。中には一夜干しの魚の骨なしもあります。特に最近増えているのが病院給食や介護・老人医療系での需要です。日本の高齢化に伴って増えています。
もちろん骨のない魚は世の中にいません。どこで骨を取っているのでしょうか。ズバリ中国です。中国だけではありません。ベトナムやタイでも取っています、一部日本でも取っています。しかし圧倒的に中国です。ご存知の通り中国は世界の加工基地です。過去にたびたび問題を起こしましたがその地位は明け渡していません。世界中から水産物の原料が中国に集まり、中国で加工され、その製品は世界中に向かいます。豊富な人力と資本投下された設備は巨大で衛生的でもあります。中国に代わる国はありません。小さな工場で100人前後、通常で数100人、大きな工場では数千人の規模です。沿海部の各地にあります。その生産品のほんの一部が、日本に向かう骨取り魚ということです。骨を取る魚は様々ですが、代表的なものでは、サバ、サケ、赤魚、スケソウダラ、マダラ、カレイ、サワラ、ホキ(白身魚)などです。
お箸で魚の骨を取るのが苦手、よく言われた魚離れを防ぐ目的で登場したのが骨取り魚でした。それが幼児や老人たちの口に入るようにしてマーケットを広げました。そうなると骨が残ることは許されません。骨取り魚と称した商品にとって骨は異物なのです。石粒や毛髪、ムシなどと同じなのです。ここで言う骨とは、背骨や内臓の周りにある腹骨はもちろん、ヒレ、ウロコ、筋のような小骨まですべてを指します。骨が残っているとクレームになります。頻繁にクレームがつくと他社に代わられてしまうことになってしまいます。ここで企業間の競争原理が働きます。絶対的に骨を残さない工夫です。工場内は分業制です。三枚おろしにした魚の骨をピンセットや毛抜きで取る人、取った後の魚に骨が残っていないかチェックする人。必ずチェックが入ります。チェックの方法は目で見て、手で触ります。最終的に指先の感覚で探します。手は素手ではなく薄い手袋をします。しかしこれでは終わりません。通常ここからもう2回、二人のチェックする人を経て次の工程に行きます。この加工工程でも鮮度はそれほど落ちていません。魚の温度管理に気を付けているからです。魚の触れる器具や手指の消毒も怠りません。毛髪や異物などが付かないための細心の注意もされています。さらに凄いのは、最近はエックス線検査機器も使います。小骨も見分けられる優れたエックス線があるのです。
どうでしょうか、これが骨取り魚です。優れた設備、優れた技術、優れたノウハウの賜物です。鮮度も問題ありません。安全で安心です。美味しいでしょうか?美味しくありません。細胞がダメージを受けてしまい美味しさが半減しています。魚は骨があった方がおいしいです。しかし、このような商品が増え続けているのは事実です。
千葉市稲毛区 石橋 紘吉
⑤ 素もぐり採り
魚は岸辺の石垣や杭の隙間に多く棲息している。川にもぐり素手で魚を捕まえるものである。成果は多くなかったが、楽しい遊びであった。
話は替わるが、筑後川には「鯉採りマーシャン」と呼ばれる人がいて、寒い冬の時期、川の深い淀みにじっとしている鯉を潜り、人肌の温かさに寄ってくる鯉を抱きかかえて採る。実際には見たことはないが有名であった。今はどうかな?
⑥ 魔法受け
タコ糸で50cm経の円筒状の網を作り、入口を狭めて一度入れば出られなくしたもので、3個の竹の輪で形状をたもっていた。網の前後の水深より長い竹竿をつけ、川底に刺して固定する。
魚は岸辺近くの川底を下流から上流に向かって泳ぐ習性があり、魚が通りそうな所を選んで仕掛けた。柳の木下などが絶好の仕掛け場所であった。
夕方仕掛けておいた、翌朝引き上げに行くのである。成果は上々であった。
中学生の頃、網の編み方を習い、自分で作ったりした。編む道具も自分で作った。漁師さんが網の繕いをしている姿をみると、網を編んだ頃を思い出す。網目は2cm角ほどで大型の鯉・鮒・なまず・ライギョが掛かったものである。
⑦ 追い込み魚
半円状の木の枠に袋状の目の小さい網を張りつけた「タビ」と呼ばれる道具を使う。小さい時この「タビ」が欲しかったが、なかなか買ってもらえなかった。小学生の高学年の頃やっと買ってもらった。今では網はナイロンなどの化学繊維で作られているが、当時は木綿糸か麻などで、長く使っているといたんでぼろぼろになる。それで柿渋の液に浸して繊維を強くした。
幅50~60cmの用水路に「タビ」をセットし上流から追い込んでくるのである。一網打尽に採ってしまう。効率は良いが誰よりも早く言って採るのがコツであった。人が取った後はほとんどだめであった。
また、川幅が1~2mのような水路では「タビ」を使い岸辺の草むらをかき混ぜて魚を採った。
⑧ 川干し 用水路の水が落とされると、あちこちに魚が取り残される。これを狙って、水路を仕切り水をかき出して一網打尽にする。泥まみれでかなりの労力を要した。時には見物人もいた。 ⑨ 泥鰌とり 用水路の小さな流れで、雨が降ると泥鰌が流れに逆らって泳いできた。これを先ほどの「タビ」で掬い取った。また、用水路の水が落とされて水がなくなると、泥の中に泥鰌がいて、泥を掘り起こして取ったものである。バケツ半分ぐらいの成果はあった。 ⑩ その他 このように色々な方法で魚採りをしたものだった。 魚採りも中学2年くらいまでで、3年になると受験勉強に、高校には入れは部活にと忙しく魚を採ることもしなくなった。 それよりも環境が大きく変わっていったことである。昭和28年の九州大洪水を境に様子も一変した。また、田畑は除草剤・農薬が大量に使われだし、川での水泳は禁止となり、川の生き物も死んでしまった。更に、わが故郷は肝ジストマ虫の棲息地で有名な地域であった。このジストマに犯され人は多く地域の数十パーセントに及び、そのため他の地域に比べ体格も劣っていた。中には亡くなった人もいた。自分も中学3年の時、治療を受けた。 このジストマを撲滅するために用水路も整備され、護岸はコンクリートされていった。当然、生き物の環境は変わり、土中の生き物は居なくなった。ホタルの幼虫・ヤゴ...更には、水が流れてもメダカ・アメンボウーなども見られなくなり、肌の弱いドジョウ・ナマズ・ウナギなどがまず居なくなった。田んぼにはカエルも、カエルを捕食していた蛇も見かけられなくなった。 【発送お手伝いのお願い】ニュースレター2017年7月号(第240号)の発送を7月7日(金)10時から事務所にておこないます。 発送のお手伝いをしてくださる方を募集しています。よろしくお願い致します。 |
編集後記 : 蘇我地区に計画中の石炭火力発電所に関するアンケート1万枚に、5月末で246通の回答がありました。「普段から空気の汚れが気になる」は187人(77%)もあり、99%の人が建設に反対でした。現在も黒い粉じんに悩まされている住宅も多く、まずは現状の認識が必要です。 mud-skipper♀ |