ちば環境情報センター > ニュースレター目次>ニュースレター第266号
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気候ネットワーク東京事務所 桃井 貴子
株式会社JERAによる横須賀の石炭火力発電所建設計画について、環境アセスメントで確定通知を出した国(経済産業省)を相手に、その取消を求める裁判が提訴されました。
日本では、事業者が火力発電所を建設する場合、原子力発電所の設置許可に相当するような、国の設置許可申請手続きがありません。電気事業法と環境影響評価法に基づく環境影響評価手続きをし、経済産業大臣がその評価書について「確定通知」を発すれば、事業者は発電所を建設できてしまいます。「国の許可」も必要なく石炭火力発電所をつくれてしまう日本の法体系自体が問題ですが、今回の裁判では、経済産業大臣が本計画の環境影響評価書の確定通知を発したことが不当であると訴えています。
横須賀火力発電所の環境アセスメントは、2012年に国が策定した「火力発電所リプレースに係る環境影響評価手法の合理化に関するガイドライン」が適用され、アセス手続きが簡略化されました。しかし、本計画は「改善リプレース」と称する要件には該当しないというのが原告の主要な論点です。なぜなら、この20年間と比較して、新たに石炭火力を建設することは「環境影響が改善」するどころか「悪化」となるためです。
本来、このガイドラインが適用されるのは、既設発電所から更新(リプレース)する場合に、温室効果ガスや大気汚染物質による環境負荷の低減が図られなければなりません。しかし旧横須賀火力発電所は8基の石油火力と2基のガスタービンがありましたが、2001年には恒常的な稼働は設置されている発電所設備の7割で行われておらず、2005年までに3・4号機を除くすべての発電所が「長期計画停止」の対象とされ、1・2号機は廃止、2010年にはすべての発電機が「長期計画停止」となっています。東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故直後、電力供給不足と言われながらも再稼働を実現することができたのは2号ガスタービンと3・4号機のみで、これらの発電機も2013年には再び長期計画停止となっているのです。
2000年以降に横須賀で生まれた子にとっては、火力発電所からの煙に悩まされることのない環境下で育ってきたことになります。ほとんど動いていなかった火力発電所跡地に、石炭火力発電所が新設され、住民は大気汚染物質にさらされることになります。またCO2の排出についても、旧横須賀火力が627 g/kWhであったのに対し、本計画では749g/kWhと増加します。この他にも新設発電所のCO2排出削減対策の内容とその評価の誤り、燃料種の検討の欠如、石炭火力における大気汚染や温排水の影響の検討が不十分であることなども論点としています。
いずれにしても「パリ協定」で定める地球の平均気温を産業革命前に比べて1.5℃おさえるという目標を達成するには、今後新たに石炭火力発電所を建設することはできません。気候変動をめぐる状況は刻一刻と厳しくなっており、1.5℃目標達成に残された時間はあとわずかです。本計画を止めるためには、多くの人がこの裁判に注目していくことが鍵を握っています。ぜひサポーターになって応援してください。
横須賀火力訴訟:https://www.yokosukaclimatecase.jp
フィールドミュージアム・三番瀬の会
開催日時 : 2019年7月29日10:00~15:00 場 所 : 船橋海浜公園三番瀬・展望デッキ2階 参加生徒 : 13名 日 程: 10:00 体験内容説明 10:10~12:00 干潟散策 正面より市川市よりへ堤防まで,帰路プラスチックゴミ等回収 12:00~12:50 昼食 展望デッキ2階 12:50~14:20 収集生物/貝殻の分類と解説 14:20~14:50 海洋プラスチックゴミの現状を考える 14:50~15:00 アンケート用紙記入 スタッフ : 佐藤聡子(共同代表),田久保晴孝(共同代表),斎藤清(事務局), 川西恭子(ミジンコクラブ),田原悦子(三番瀬を守る会) |
<参加者の感想>
有馬光揮
今日の船橋海浜公園生き物観察で色々な生き物がどのような場所でどのように生きているのかを知ることが出来ました。カニや貝にもいろんな種類がいて体のつくりが全く異なっている事も分かりました。
青潮の影響で魚が大量に死んでいる事を知り、この先の事を知りこの先の事をしっかり教えて行かないといけないと感じました。
色々な生き物を観察し貝の標本を作るのはとても楽しかったです。潮が満ちるのが早くてちょっとあせたけれど良い思い出になったと思います。
今野翔太
僕はこの夏休みで1番楽しいことをしたと思った。
今日学んだことは、もしかしたらテストに出るかもしれないので良く覚えていたいです。僕はお寿司屋さんで毎回つぶ貝と石垣貝を食べるのですが、それが無くて苦笑してしまいました。空き缶、ロープの切れ端、流し容器、ペットボトル等の元の形が変わりプラスティックのかけらに成ったものが、さらに細かく砕け削られ「マイクロプラスティック」という難しい現実的な課題を知ることが出来て良かったです!!。拾った貝の名前「サルボウガイ」「アサリ」「カガミガイ」「マテガイ」
小松崎諒大
今日のボランティア活動で僕は海にこんなにもゴミが有ることは知りませんでした。僕はゴミがいっぱい有ると色々な環境問題になると分かりました。なので今後行ったらゴミを少しでも拾ってから帰りたいと思いました。海に行くたびに少しでもゴミを拾うのは環境にも良いと思いました。
萩原碧土
ゴミがたくさん捨ててあって、短時間でもたくさんゴミがとれたので、今度海など行く機会があれば、ゴミをとって行きたいと思います。
ゴミガがたくさん有ったけれど貝やカニなどの行き物がたくさんいたので、この環境をこわさないように自分で意識していきたいと思います。また、鳥もいた。
ゴミにはプラスチックが多くカンや人形などたくさん捨ててあった。たくさんの種類の鳥がいて、とてもすごかった。
相馬 匠
近年マイクロプラスチックのゴミが海を汚しているという話題を良く聞き少しでも良く成ればと思い、今回のボランティアに参加しましたが、いざ三番瀬に行ってみるとペットボトルやビニール袋などのプラスチックゴミが散乱していました。ガイドの方によるとこのゴミは海の魚が呑み込んでしまい死んでしまったり、その呑み込んだ魚を人間が食べてしまって健康を害したりしているそうです。人間の身勝手な行為により海の生態系にまで影響を受けているのは許せないので、これからはプラスチックゴミの分別やポイ捨ての防止など一人ひとりが気を付けて行かなければいけないと思った。
河井晴仁
戻ってくる途中でゴミ拾いしてた時に有ったバラバラの人形が面白かった。
プラスチックごみが多量の貝を死滅させ、さらに小さくなったプラスチックごみを小さい魚が食べて、それを大きな魚が食べて、それを人間が食べる、ということに驚いた。
水書泰誠
一度だけ海に浮いているビニール袋を海亀がクラゲと思い食べてしまうと言う話をきいたことが有ります。それほど海の生き物にとってプラスチックは危険な物だそうです。
いつも私たちが使っているプラスチック製品は人間にとっては便利ですが他の生き物にとては命を奪ってしまう恐れがあります。そのような事を防ぐために人間は対策する必要が有ります。軽い気持ちで落とす人もいれば、漁などで船から落ちてしまう事もあります。だれでも出来る対策は、きちんとゴミを分別し、海の生き物だけでなく。様々な生き物を守る事です。
仮屋杏美
私は昨年もこのボランティアに参加しており、今回で2回目でした。三番瀬には様々な生き物がいるので、観察したり、貝殻の標本をつくれたり楽しかったです。特にカニをを捕まえるのが楽しかったです。今日は暑い日でしたが、ゴミ拾いも真剣に取り組みました。ペットボトルや、御菓子のゴミ、さらに謎の人形など捨てられていました。
プラスチックは紫外線で分解されて、目に見えないくらい小さくなり、それをプランクトンが食べて、それを大きな魚が食べて、それを人間が食べてと悪影響を及ぼしてしまうので、ポイ捨てしようとしている大人を見つけたら注意するようにし、自分自身でもゴミはちゃんとゴミ箱に捨てる様に気を付けたいと思います。午後に説明してもらった三番瀬のお話は分かり易くまとめてありとても興味深いものでした。
竹内菜華
今回私はボランティア活動の中でゴミ拾いに参加しました。其の内80%位はプラスチックゴミでした。普段使っているプラスチックがこんなにも不法投棄されていると知ってとてもびっくりしました。こんなに広い海岸だと少し落ちていてもあまりあまり落ちていない様に感じてしまうのも原因のひとつだと私は考えます。
本当は落ちているけれど「あ、なにも落ちていない」だし「いっかひとつぐらい」という気のゆるみを正せば少しはゴミの不法投棄も減るのではないでしょうか?。
こんな気のゆるみで生き物たちが減るのはとても悲しいです。では、ポスターのようなのをもっと作っていけば良いのではないでしょうか。
この様に考えれば打開策は浮かんで来ます。何時かは海にゴミがみんな無くなる様な未来が来ると願いたいです。
萩平貴志
今日のボランティア体験で色んな知識を学びました。色々な貝の名称、鳥の名称を覚えることが出来ました。
初めての標本作りはすごく楽しかったです。色々な貝殻を選び真剣にヤリました。海浜公園の浜辺から拾ったプラスチックごみを拾いました。空き袋、ロープの切れ端、ペットボトル、などを拾いました。
午後、私たち人類が便利の為に地球を汚染してきました。でも地球をきれいにしようとしても増えています。「今すぐに一人ひとりが出来ることは何か」という考え事を現実にに課題として深く分かりました。
武地那桜
海にプラスチックごみが多量に流れて生き物が取り込んでしまって問題に成っている事は知っていましたが、このままだと海の生き物の数よりゴミの数の方が多く成ってしまう事と、紫外線で分解されてプランクトンと一緒に生き物が呑み込んでしまう事と、濃度蓄積が起こっている事。これを人間が取り込んでいる事を始めて知って驚きました。
生物採取、野鳥観察で海に入った事は楽しかったです。特に野鳥観察は近くでさまざまな鳥の動きが見られて面白かったです。
平野愛理彩
昨年来ていたのであまり内容が変わっていなくても、とても楽しめました。
アサリを捕ったりした場所もあまり変わっていない気がしたので生態系は変わっていないと感じました。魚が色々な種類打ち上げられていて、長かった梅雨のせい?、だったのかなと少し思いました。
プラスチックごみの量や分解の仕組みについて分かりました。分解されるまでにも時間がかかるし、分解されても有害物質のものと一緒になってしまうと、それを食べてしまったものからどんどん溜まっていってしまって悪循環に成って行くので、出来るだけ防いで行きたいです。
蓮尾嘉彪(よしたけ:農工大の獣医学科卒、10年先輩にあたります)との結婚は1970年3月7日(入籍)です。ハガキ1枚でお知らせ、入籍、というだけのものでしたが、裕子さんのお母さまのお手配で、ご自身が経営されていた喫茶店での友人知人へのお披露目、古川側の親戚へのお披露目、蓮尾側の親戚へのお披露目、と、結局小さいお祝いの会を3回もやっていただいてしまいました。
嘉彪との出会いは、たぶん1964年に母といっしょに初めて参加した明治神宮の探鳥会。とても難しいお名前の、それでも思いのほか若い幹事さんだった、という記憶のみ。その後1967年の新浜を守る会の発足前からいろいろと世話になり、1968年からは遠出の鳥の標識調査(岩手の三貫島でのオオミズナギドリ、青森の蕪島でのウミネコ、北海道の天売島でのウトウ)に農工大野鳥研究会の先輩と連れて行ってもらったりして、互いの存在をはっきり意識するようになりました。
嘉彪にいちばん惹かれた理由は、人間を含めたどんな生きものに対しても、自分が一段上という姿勢がまったくなかったことかもしれません。どんな時も同じ高さで接していました。4年間、鎌倉学園の教師を務め、4,5歳しか年齢の差がない生徒さんたちからも、終生慕われ続けていました。手を動かす仕事は何でもやってくれましたが、腕がよいわけではなく、お寒い駄洒落、「石橋を叩いて渡る、ではなく、叩いて壊す」と評された慎重すぎる慎重さ。それでも何より、愛すべきキャラでした。
実は農工大の受験時、林学科を受験すると知った嘉彪が先生方にあれこれ聞いてくれた、ということもあります。林学科にはそれまで女性が入ったことがなく、制限があるかどうか、等。おかげで入試の日、監督の先生がわざわざ机の前に立って私の答案をじっとのぞきこんだりされて、ただでさえ緊張している受験生としてはいっそう肩身が狭かったものです。
嘉彪の自宅は中野区大和町。二軒長屋で、一時棟方志功が住んでおられたそうです。義母が「ふすまに黒い牛の絵を描いたのよ。気味が悪くって」と話していました。嘉彪は2階の八畳間と三畳の続き部屋に、階下には義母と義妹が、二間長屋のもう一方には義兄がひとりで住んでいました。その後隣家のお風呂屋さんからのもらい火で半焼し、義兄が建て替えて、義母が亡くなった後は一人暮らしを続けていました。その義兄も亡くなった後、リフォームして今は長女孫が暮らしています。
さて、新居となった続き部屋の畳には新聞紙が敷き詰められ、食事やふとんを敷く時には、二畳分のござが新聞紙の上にひろげられて、私たちはそのござの上で生活することになりました。嘉彪と義妹が秋から世話をしていたコアジサシの「ばく」が室内に放し飼いになっていたためです。
保護理由は覚えていませんが、ばくは翼を傷めて、秋の渡り時にはちゃんと飛べずにいたのです。新聞紙の上には水浴び用の浅い水皿と、小魚を泳がせておく餌入れ。小魚は嘉彪が一,二週間ごとに井の頭公園で取らせていただいたものです。ばくばく小魚を食べるのでそういう名がついたそうです。
水入れに飛び込んでの水浴びは、やってくれませんでしたね。嘴だけつけて水を撥ねかせて、終わり。四月の末ごろから、ばくの復帰訓練に新浜に何度か嘉彪と通いました。バイクの二人乗り、箱入りのばくを持って。たしか最初はちょっと飛んですぐに水に落ちて持ち帰ったのではなかったかしら。二回目にはかなりの距離を飛びましたが、やはり持ち帰り。三度目だったか、四度目だったか、とうとう見失って、それっきり。飛翔力も、撥水力もじゅうぶんではなく、自信を持った放鳥例ではありません。
コアジサシと同居、新聞紙の上の新婚生活。これが、嘉彪と私の最初の日々でした。
フレンドシップキャンプへのご寄付のお願い 今年も千葉YMCA主催で、福島の子どもたちを千葉市少年自然の家に招いてちばの子どもたちと交流する「フレンドシップキャンプ」が開催されました。震災以降、福島からのバスの費用の一部にと、会として皆さまにご寄付のお願いをさせていただいてきました。お手数ですが、以下の口座にお振込みいただきますようお願いいたします。イベント時に手渡しいただいても結構です。 |
お詫びと訂正 ニュースレター8月号(NO.265号)掲載文「6市の水道水源地に巨大産廃場 県がⅢ期増設許可」中の「小櫃川の水道原水としての水質は水道1級」とあるのは「3級」の誤りです。編集作業上のミスです。お詫びして訂正いたします。 |
【発送お手伝いのお願い】ニュースレター2019年10月号(第267号)の発送を10月7日(月)10時から事務所にておこないます。 発送のお手伝いをしてくださる方を募集しています。よろしくお願い致します。 |