代表:小西由希子
目次 |
1.はじめに
環境という言葉が新聞に出ない日はありません。環境・環境保全はそれほど国民的関心事になっているのです。ところで、環境保全については、かつての経済体制のありかたのような激しい対立はなく、総論皆賛成の分野です。ですから重要なことは、啓蒙、詠嘆を繰り返すことではなく如何に総論を実施に移すよう、あるいは移せるよう手だてを教えることだと考えます。では、職務の重要な分野として環境保全を担う役所はどんな働きかけをしているのでしょう。私の知るかぎりお役所は会議をたくさん行い、いろいろなチラシ・パンフをたくさん発行していますが、どうも人をして直接実行に踏み出させるような魅力あるものは作っていません。元々、上から言われて案を作り、予算を獲得したら後は業者に任せるという体質だからかもしれません。
茨城県筑波郡から千葉市に移転して2年経ちますが、県や千葉市からの効果的な文書は見たことが無く失望していた折り、新聞報道を介して初めてちば環境情報センター/谷津田フォーラムの広範囲な活動を知り、驚いたところです。私が所属する「自然エネルギー推進市民フォーラム」という団体の会報誌で神奈川県企画部の穂積氏は「役所も企業もイベントは仕事だ。ところが市民団体は仕事ではない、自分たちの思いが伝えられるいい機会だと他に伝えるパワーが全く違う」と言っています。千葉においても正にそのとおりでした。今後とも大いに期待しています。
2.太陽光発電について
私は当初、太陽電池の利用から出発しましたが、役所どころか一般図書にも易しく解説しているものが無く困ったので、工具の使い方や半導体の基礎勉強から始める本にまとめました。(「家庭で楽しむ太陽電池工作」<パワー社>、「ベランダ太陽光発電」<合同出版社>)。電力会社と電気のやり取りをする大掛かりな3KWタイプの系統連系型でも20年持つものが普通乗用車代金より安く設置できますので検討されてみてはどうでしょうか。
3.ビオトープ
最近の降盛ぶりは新聞によく記事になることでもわかるところですが、その殆どが役所・企業・学校でのそれです。生態系の保護・復元には点で終わることなく、点を増やして線や面にする必要がありますがそのためには各家庭でのビオトープ作成が望ましいところです。そこで、予算、専門知識、労力の乏しい普通のサラリーマンが週末の休みを使って一人でどの程度のものができるか試作してみてそのノウハウを公開しようと思って実行に踏み出しました。谷津田をイメージして築山を築き、その下にコンクリート、防水シート、ベントナイト(粘土)の3工法で作る7つの池を作って連結し、これらの水を太陽光発電による電気で循環・濾過するというものです。曲線のコンクリート部分を作る為の型枠を作る方法、工業用防水シートの入手方法、ベントナイト(粘土)の入手方法など難問だらけで1年以上かかりましたが漸く90%完成となりました。珍しい風景なのか餌をやらなくても野鳥が今から完成を促すように来てくれます。各種植物のほか、メダカ・貝・どじょう・タナゴなどいろいろなものを育て、増やしていきたいと考えています。
注米国製高級ベントナイトに余裕があるので実費でお分けします(20kg入り4袋、資料あり。問い合わせFAXのみ 043-208−3622)
都川の支流坂月川は、北に約3km、有名な加曽利貝塚の崖下を流れる川です。縄文人は貝を採り、この川を上ったのでしょうか。坂月川をはさんで、東西の斜面林に囲まれるように細長い谷地があります。ここが今回ご紹介する「坂月川谷津」です。
最初は蛇が怖くて近寄れませんでしたが、こんなすばらしい自然が自宅の裏にあることに気づいて、とても幸せな気分になりました。ドブ臭いのは残念ですが、たくさんの人がウォーキングを楽しんでいます。
川以外の土地は後継者がなく、休耕田,山は荒廃してきています。けれど、整備された公園として開発されないことを願っています。
流域の人が炭をお風呂に使ったり、洗剤を減らし、川をもっと細く蛇行させれば水質も少し改善されるのではないでしょうか。昔の様子を知っている人にアプローチし、地主さんの一人と仲良くなりました。「みんなできれいに」をモットーによい2000年になるよう願っています。
参考:水質調査結果(COD) 1999年11月3日 10:00〜 地点名 COD |
アクセス: 上流域:都市モノレール千城台行き「桜木」または「小倉台」下車徒歩10分 下流域:JR千葉駅より東金方面行きバス「坂月」下車 |
四街道市 古川 美之
10月に生まれた我が家の赤ちゃんも1日ごとに大きくなってもう四ヶ月になりました。春の気配を感じるものの、まだまだ寒さはきびしいです。赤ちゃんと過ごす毎日のなかで子供が生活する環境についてかんがえました。
環境ホルモンやダイオキシン問題、添加物についてはよく問題にされるけれど、生活の中には他にもいろいろあるんです。外の温度とは段違い、いつも暖かな家の中、電化された環境。暖房すれば空気が乾く。それ加湿器だホットカーペットだオイルヒーターだと子供の生活は電気に囲まれています。
生まれたばかりの赤ちゃんといると、もっと原始の生活に戻りたくなります。そこで思い付いたのが湯たんぽ!!寝る前にお湯をわかし湯たんぽに入れおふとんに入れて寝ると、足元はぽかぽか朝まであったかく眠れます。乾燥することもなく空気がよごれることもなく、電気もつかわなくて、心まであたたかくなってきそうです。
夏の暑さや冬の寒さに体をなれさせることは子供にとってとっても大事なことなのだそうです。寒くても外で遊ぶのが大好きな子供達、「ママ外にあそびにいこう」と言っても、寒いからダメと家に閉じ込めてしまっているのは大人なのかも知れません。手袋して遊べば体はすぐにぽかぽか、寒い中でもいろんなことして遊べるのにね。きょうは神社の森に自然のたからもの探しに行こうかな。
千葉市稲毛区 福満 美代子
2/10〜16日の予定でイオングループが主催する環境問題研修セミナーが千葉で開催され、環境保全活動に積極的な香港の家庭婦人大使20名が来日しました。その研修のなかの1つ“千葉市内の家庭訪問”を、ちば環境情報センターが受け持つことになりました。
私の受け持ったグループでは、近所の方の好意により茶室でお茶をたててもらい異文化を楽しんでもらったあと、「ゴミの出し方、出さない工夫、川の水を汚さないためには?」などを、暮らしの中の工夫を見てもらいながら話し合いをしました。
香港もゴミ削減が大きな問題となっているそうで(市民200万世帯から出されるごみのリサイクル率は8%程度)、皆が熱心に写真を取ったり、質問したり、メモしたりとゴミに対する関心の強さがこちらにも伝わってきました。でも日本にもいえることですが、スイスやドイツなどの家庭のようにゴミの減量化がごく自然に、ごく日常的に行なわれるようになるには、まだまだ年月がかかりそうだなと思いました。
千葉市花見川区 伊原 香奈子
今、日本中どこの山でも後継者不足で森事情はかなり深刻です。そんな中、最近脚光を浴び始めてきてるのが『森林ボランティア』。千葉県緑化推進委員会でも市民から募り、県有林から私有林まで依頼を受けた森で下刈り・枝打ち・植栽などのボランティア活動を展開させています。白鳥を見に行ってきました
2月6日の第2回「白鳥を見に行こう会」は、暖かな日よりの中、4歳から70歳を越える方まで総勢32名の参加者で行われました。講師をしてくださった、越川重治氏から次のようなメールをいただきました。昨日はありがとうございました。ちば環境情報センターの活動は,他の団体の自然観察会などと違い年齢層の幅の広さ,内容の面白さ等感心させられました。私自身もいろいろ刺激を受けることができ,勉強になりました。
本埜村のハクチョウも2月6日の素敵な宇宙船地球号(テレビ朝日)で,報告のあった農薬や化学肥料を使わない不耕起栽培による水田を見本にして自然と共存する道を選び,村おこしをしてほしいものです。ただの観光地にならないことを望みます。 お手伝いできることがあれば,また声をかけてください。(越川)
白鳥の句 千葉市美浜区 塚本 美恵子 |
白鳥の稚鳥囲み泳ぐかな 呼びあいて相寄る白鳥一歩づつ 白鳥の愛の仕草に身をそらし 白鳥の水に浮きたるホオの花 白鳥の仕草真似して子供達 |
事務局からの御知らせ
田畑貸します!! 場 所:山武郡横芝町姥山木戸台 面積:約2反 無料 連絡先:043-223-7807(事務所) |
第3回サポーター研修会 環境に関心があって何かしたい人,仲間を増やしたい人,アイデアが欲しい人を対象に、今年も恒例のサポーター研修会をおこないます。実践計画を作って必ず行動に結びつけます。会場は、ちば環境情報センター中央区事務所です。 日 時:5月27日(土) 10時〜19時まで。 参加費:2,500円 主 催:ちば環境情報センター |
第2回谷津田見学会とゴミ拾い |
野草を食べて能満谷津を観察する会 |
カタクリとヒキガエルの産卵を見にいこう! |
編集後記: 久しぶりに振り出した雨。生き物にとっては春への呼び水になる事でしょう。トウキョウサンショウウオやヒキガエルの産卵もそろそろです。(mud-skipper)