ちば環境情報センター
2002.7.8 発行    ニュースレター第60号
代表:小西由希子

目次
  1. もっと太陽の恩恵に浴しよう!! 「ソーラー会」のご案内 
  2. 2002年度総会が終わりました

もっと太陽の恩恵に浴しよう!! まず"勉強"つぎに"行動"
 「ソーラー会」のご案内 

船橋市 石黒 照明 

 地球温暖化を防ぐにはどうしたらよいか、持続可能性の実現をはかるにはどうしたらよいか…。私は昨年のエコマインド養成講座受講中からずっと考えてきました。その過程でだんだんわかってきたのはこの問題を解決するにはコスト(お金)が掛かると言うことです。そこで問題は地球温暖化を少しでも食い止めるため'誰が','いくら'このコストを負担したらいいのか、ということです。
 誰しも自分がお金を使うとしたらあらゆる事を分かった上で使いたいと思うはずです。しかし自分を得心させるためにはとてもたくさんのことを知る必要がありそうです。先ず持続可能性の危機の実態はどうなのか(各自がどう認識するのか)、他人事として放置しておいていいものか或いは自分の有り金を全部はたいてでもなんらか行動を起こさないと持続可能性の維持はできないということなのか。次いでその具体的行動は何が一番有効なのか、何にお金を使うべきなのか。
 そこでソーラー会ではCO2削減のひとつの方策としての太陽光・ソーラーの活用について広くそしてできるだけ深く勉強してみたい。森林とか農業とかはたまたバイオマス発電とか場合によってはゴミ問題も・・・。
私は太陽光発電装置をこの5月に自宅に設置しました。太陽光発電がお金を使う対象として私にとって最良の選択肢であるのかどうか結論を得ぬままにです。実際に使ってみれば太陽光発電について実績データが各種取れるからと判断したからです。太陽光発電がいまのいま個人にも社会にもそして地球にも、お金をかける対象として最良の選択肢の一つであることが勉強会の総意となった場合、その理由とともに隣人,友人から始まって、市町村,県,国 に訴えていきたい。太陽光発電で地球を守ることができるならみんなでもっとコストを負担しましょう、と。皆さん、持続可能性という切り口から環境を広く勉強してみませんか!!

<ソーラー会 第1回 勉強・意見情報交換会> 
日 時:8月5日(月)11:00〜13:30 (原則として毎月第1月曜日開催)
場 所:ちば環境情報センター2階 昼食持参  
会 費:無料,申し込み不要
呼びかけ人:石黒 照明 TEL:03-5563-0259   email:teruaki-ishiguro@asahi-net.ne. jp

2002年度総会が終わりました

 会員の皆様には平素から会の活動にご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。総会(6月16日)のご報告をいたします。
 同封の2001年度活動実績の通り、昨年度も非常に充実した活発な活動がおこなわれました。「行動しよう」とするひとり一人の意識の高まりと、会員同士のネットワークの充実がまさに形となって現れたものと思います。また、学校・自治体などからの環境学習講座の依頼も年々増加し、社会的にも多くを期待されるようになってきました。
それに伴い事業収入も増加し、また各方面からの助成金も多くいただけるようになりました。しかし、会の経済的基盤は、1,500円の年会費であり、合計しても40万円弱(2001年度)と、外に見える活動に比べ屋台骨は大変ひ弱なのが現状です。今年も会費の値上げ案が出ましたが、できるだけ多くの方に入会して活動する人になってもらいたいと見送られました。
 しかし、活動実績が示すとおり、当会への期待度も高まり、会としても社会的責任を意識して活動していく必要性を感じております。現在、運営はすべてボランティアでおこなっておりますが、今後さらに活動が拡充するに従い、事務作業が繁雑になるものと思われます。そのため、2002年度後期からはわずかですが報酬をお支払いする専従職員を置くことが提案され、総会で了承されました。このような小さな会で専従を置くことは、経済的にも人的にも大変大きな冒険です。しかし、市民による環境保全活動をより一層盛んにしたい!というひとり一人の気持ちを実現するため敢えて踏み出しました。皆様のご協力をぜひよろしくお願い致します。
 会員の皆さんには、会の活動に参加するだけでなく、イベント情報を送ってくださる,地域での活動情報を寄せてくださる,講座のスタッフになってくださる,ニュースレター発送をお手伝いくださるなど、さまざまな関わり方があります。会をどんどん利用してくださることが会を元気にしていくことだと思います。今年度もどうぞよろしくお願い致します。
 (ちば環境情報センター代表 小西由希子)


千葉県メダカ分布調査についてのお願い

 ちば環境情報センターでは、1999年から「こだわってメダカってカード」を使った、県内メダカ分布のアンケート調査を行っています。これは、絶滅危惧種であるメダカの県内分布を明らかにすることばかりでなく、メダカを通して身近な環境を見つめようという「環境学習」の一環として利用することを目的としています。この活動は、昨年5月23日、NHK総合テレビの「いっと6けん」や、花見川区役所制作の「自然がいっぱい花見川」などで紹介されるなど、社会的に注目されるようになりました。
 現在までに会員の方を含め一般市民,幼稚園児,小中学生,高校生,研究者などから200枚以上のカードが寄せられており、提出されたカードをもとに、昨年から調査員が現地に出向き、確認調査を実施しています。その結果、千葉県のメダカ分布の状況が少しずつ見えてきたのですが、分布図を作ってみると、メダカの分布に地域的な偏りがかなり見られることがわかりました。千葉市,佐倉市,市原市,流山市などはメダカ情報が集中してあるのに、県北東部や南部,九十九里地方などの情報がほとんどありません。この中にはメダカが生息している可能性が高いのに、確認されていない地域が多く含まれています。この原因は、そうした地域にメダカが生息していないのではなく、情報提供者がいないことによるものです。
 そこで、未調査地域をできる限り少なくするため、会員の皆さんに是非ご協力していただきたく、今回調査カードを同封いたしました。下記地域でのメダカ情報がありましたら、必要事項をご記入の上、連絡先・カード送付先までご送付ください。もちろん下記以外の地域で、メダカを確認した場合もご連絡いただければ幸いです。なお情報を提供してくださった方には、千葉県メダカ分布図「こだわってメダカってマップ」を調査終了後に差し上げます。
【メダカ情報のない地域】(市町村50音順)
<市部>鎌ヶ谷市,鴨川市,君津市,館山市,東金市,成田市,富津市,松戸市,八街市
<郡部>安房郡(天津小湊町,鋸南町,白浜町,千倉町,富浦町,富山町,和田町),印旛郡(栄町,酒々井町,白井町,富里町),海上郡(飯岡町),香取郡(小見川町,栗源町,下総町,大栄町,多古町,干潟町,山田町),山武郡(九十九里町,山武町,芝山町,蓮沼町,松尾町,横芝町),匝瑳郡(野栄町,光町),長生郡白子町,東葛飾郡沼南町
【連絡先・カード送付先】田中 正彦 〒285-0025 佐倉市鏑木町 981-1-1703
TEL&FAX: 043-483-0027 , E-mail: QYK16306@nifty.ne.jp


【使用済み封筒ください】

 日頃よりちば環境情報センターの活動にご理解,ご協力いただきありがとうございます。事務局から、会員の皆様へのお願いです。
 当会では、資源節約のため毎回ニュースレター発送用に使用済み封筒を利用しています。使用する封筒についてはこれまで一部の会員が提供していましたが、会員数も増加し、毎回300通以上の需要をまかなうのが困難な状況になってきました。そこでお願いなのですが、会員の皆様に送られてきた使用済み封筒をご提供していだだけないでしょうか。大きさはA4紙が三つ折りではいる中封筒,宛名などあまり大きくかかれていないものがいいです。少しでもかまいませんので、お近くにお越しのついでにお持ちくださるか、事務所宛お送りいただければ幸いです。


編集後記 :久しぶりに梅雨らしい梅雨ですね。どんよりとした空から、しとしと憂鬱そうな雨がよく降ります。生き物たちにとっては恵みの雨ですが、日照時間不足と梅雨寒とで、5月に植えた我田の稲の発育が心配な今日この頃です。 mud-skipper