ちば環境情報センター

2005.7.6発行    ニュースレター第96号
代表:小西由希子


目次
  1. 私の節約専業主婦生活
  2. 八日市場市で「割り箸プロジェクトinよかっぺ」スタート
  3. こひつじハウスの紹介
  4. 第8回 ちば環境情報センター 環境活動実践ワークショップ報告
  5. 「ちばエコの丘セミナー」に参加しました
  6. 佐倉市畔田危機回避され、自然公園に

私の節約専業主婦生活

八日市場市 佐藤 久美子

ちば環境情報センターの会員である友人から、私の専業主婦としての生活ぶりを紹介して欲しいと言われ、自分なりに生活術を話すことになりました。
私自身は当たり前にやっていることですが、人に話すとかなり驚かれる事があります。私が自分の生活の中の目標にしていることは「毎日をていねいに暮らす」「今あるものを大切にする」「やたらに物を増やさないように注意する」です。この3つを守っていると、自然に出費も減ります。お金だけでなく、時間の無駄も無くなります。しかし今でこそそんな体裁の良いことを言っている私も、10年ほど前までは、ひどい浪費家でした。買い物に出かければ、見るもの、使う使わないに関わらず、すぐに買ってしまうおバカな主婦でした。衣料品・バック・靴・貴金属...女性が欲しがるであろうものを手あたりしだい買い漁っていました。ですから当然、タンスはいっぱい、引出しもいっぱい、何がどこにあるのかもわからないという状態になっていました。今思い出しても自分のおバカぶりがはずかしくなります。そして「あ〜もったいない買物をしてしまった!」の一言です。

パッチワークキルトの小物入れ

 何がもったいなかったかって?残念ながら当時買った物は、その後の自分の生活スタイルに全く合わなくなってしまったため、すべて処分してしまいました。欲しいという人にあげてしまったり、リサイクルショップに持って行ったり、どうにも引き取り手のないものは、ゴミとして捨ててしまいました。貴金属でさえ、「なんでこんな派手なものばかり…」というデザインだったため、質屋さんに売ってしまいました。貴金属類は、買った値段で言えば、総額60万円程でしたが、ナント!質屋はその約1/10ほどの5万5,000円にしかならず、本当にトホホでした。質屋の主人が言うには、何千万もするものならともかく、一点数万円の物なら約1/10程の価値しか無いそうです。
でもなぜそこまでして身の回りのものを処分したかと言うと、家族で日光に旅行に行った時出合ったパッチワークキルトのせいなんです。私はもともと自分の趣味として手芸が大好きでした。でも本物のアンティークキルトを見たことはありませんでした。もちろんキルトの作り方も知りませんでした。旅行先で寄ったところで、「アメリカンフェア」というのをやっていて、大きなソファーにそれがかけてありました。ヨーヨーキルトと言って、布の輪をつなげたものでした。私はそれを見た瞬間、全身が震え、ものすごい感動を今でも忘れません。ひとつひとつの布の輪が、たぶん着古したシャツやズボンの生地で出来ていて、決して華やかではないけれど、そこからこのキルトの作り手の家族の温かさが伝わってくるような作品でした。
興奮もさめないうちにと、家に帰って来てからすぐに、もう着なくなってしまった子供の小さなシャツやスカート、主人のワイシャツを片っ端から解して使える所を切り取り(ボタンなどは取ってまとめて缶に入れておきました)、1枚1枚布へと戻していきました。パッチワークは全くの自己流です。最初は小物から、手提げのバックやポーチを作り、少し要領がわかってからは、マットやソファーカバーも作ってみました。子供の服などは何度も洗濯しているため、繊維が柔らかくなっていて、手縫いをするにはとても扱いやすくなっていることもわかりました。もう着ることもなくなってしまった子供達の服の柄がキルトのひとつひとつの模様となり、思い出まで縫い込められていくのが楽しくて嬉しくて、毎日針を持っていました。
そんなことがきっかけとなり、自分の今までの使い捨ての生活、無駄がとても気になり始め、生活全般を見直し始めたのです。物を一度思いっきり処分したことで、家の中がすっきりしたのと同時に、二度と無駄な買物はしないと心に決めました。買うことにも慎重になろうと思いました。
食料品、特に生物の無駄は冷凍することでかなり減ります。長ネギの青いところも、きざんで冷凍バックに入れ冷凍すれば、みそ汁やチャーハン等にすぐ使えます。しょうが等もすりおろしてラップにはさんで板状に伸ばし、きざんだものも冷凍しておけば、肉などを炒める時に、いちいちしょうがをすりおろしたり、きざむ手間が省けます。にんにく等も醤油に漬けておくことでその風味で調味料として役立ちます。すっかり醤油が染み込んだにんにくはこれもまた料理に使えます。保存のきく食料品や日用品は、だぶって買うことがないよう、一ヶ月使う量を把握しておくと良いと思います。安いからと大量に買っても、場所ふさぎになるだけで、安売りは頻繁にしているものです。
我が家の裏庭は、私専用の小さな野菜畑になっています(家の前には、主人が趣味でやっている本格的なものがあります)。三つ葉等は、買った時に根がついていたので、おもしろ半分に根っこだけ植えておいたら、勝手に広がり、今ではほとんど一年中おいしい三つ葉が食べられるようになりました。私は今ではこんな節約が当たり前になり、無理にやっているという感じはありません。自分の無駄に気がついて、少しずつ自分なりの方法で改めていくうちに、毎日をていねいに暮らせるようになりました。そしてお金をかけなくても心豊かに自分らしく暮らせるという自信につながりました。ケチと節約は根本的に違うと思います。智恵と工夫で無駄な出費を削り、楽しく健康的な生活を送りたいと思っています。


八日市場市で「割り箸プロジェクトinよかっぺ」スタート

八日市場市 萩原 真紀

1ヶ月ほど前から割り箸プロジェクトinよかっぺ(仮称)がスタートし、飲食店や葬儀場など3店舗から割り箸の回収をしています。そして今年はこの割り箸プロジェクトの名前を借りて、私個人の長年の夢であった地元のお祭りへ参加することになりました。
現在はまだお祭り実行委員の方々と協議中ですが、主に担ぎ手の方々の休憩場所や宴会場で割り箸の回収に協力していただく予定です。400年も続くと言われる八日市場の祇園祭りは毎年8月4〜5日に開催され、女神輿やお囃子、普通のお神輿などが町を練り歩き、普段静かな商店街はまるで渋谷駅前のスクランブル交差点状態になります。お時間のある方は、ぜひぜひ遊びに来て下さい。尚、お神輿の担ぎ手も募集しているそうです。“踊る阿呆に見る阿呆、同じアホなら・・・。”次の日には声も出なくなる位、盛り上がるみたいですよ。
問合せ先:hagimaki@yahoo.co.jp(萩原)


こひつじハウスの紹介

長生郡長柄町 田中 真夫

こひつじハウスは長生郡長柄町にある個人住宅ですが、多くの人々に開放して様々なボランティアー活動を行なう一家。昨年で長柄町に住んでちょうど10年。田舎暮らしがしたくて大多喜経由で東京から移住ほど。最近、「田舎暮らし20年の歩み」をまとめた活動レポートを発表した。
眼下には茂原市街を一望、遠く九十九里海岸から昇る朝日を見ることができる絶好のロケーション。4月にオープンしたばかりの千葉市少年自然の家は観光牧場の秋元牧場を挟んで徒歩圏。国立公園法(?)により保護された自然豊かな場所。

家はリンダリシーダーホーム。サイディングにもウエスタンレッドシーダー使用した木造輸入住宅。全体は2x6構造ながらリビングは柱梁構造の天井の高い開放感にあふれる空間が特徴的。営利目的の施設ではないが、予約すればゲストルームでの宿泊も可能。家の周囲では無農薬野菜を自給しており、四季折々の野菜を食材とした手料理が自慢。奥様の手作りのパンも好評。
主な活動は、春のたけのこ掘りツアー(5月ゴールデンウイーク時期)夏の子供キャンプ(今年は7月29日から31日の二泊三日),ガーデンサマーコンサート(8月後半),クリスマスホームパーティー(12月中旬)など。その他には、不定期の読書会やホームスクーリング支援活動なども適宜実施。
家族総出で千葉市少年自然の家の農業関係のボランティアー活動も行っており、一緒に参加することができる。工作機械、電動工具、農業機械等はほとんど揃っていますので、気ままなクラフト細工や農業体験をするにはうってつけ。
時折開催される工作会では、ご主人のオリジナルの木製おもちゃ作りも体験可能。作業を手伝ってくれるボランティアー募集中。


第8回 ちば環境情報センター 環境活動実践ワークショップ報告

2005年6月11〜12日、「第8回 ちば環境情報センター 環境活動実践ワークショップ こんなことやりたい!!」が、今回は千葉市少年自然の家と共同主催による、環境学習指導者研修「ちばエコの丘セミナー−自然をまもる第一歩できることからはじめよう−」として開催されました。
千葉市をはじめ船橋市,習志野市,佐倉市,市原市,八日市場市,東金市,長生郡長柄町,大網白里町,干潟町の県内各地から22名(♂14名・♀8名,23〜71歳)+こどもたちが集い、実践的なワークショップをおこないました。そして今年も次に紹介する5つの環境活動グループと実践計画がたてられました。


<谷津田プレーランド・プロジェクト(YPP)グループ>
メンバー:松下恵美子,松下みずき,平沼勝男,福満美代子,小西朝希子,田中正彦,江口純一郎,高山邦明,高山瑞紀

谷津田の保全とその良さを多くの人に知ってもらうために、YPPは今年も元気に活動をします。特に今回は下大和田だけにとどまらず、千葉市緑区小山町の谷津田にも活動の場を広げます。ずばり小山町の谷津田を守るために。
(1)YPP小山町…千葉市緑区小山町の谷津田の良さを知ってもらおう
・小山町谷津田探検
予定日  7月18日(月)海の日
内容:午前 魚とり…ホトケドジョウ?を探せ!!
虫とり…カブトムシを捕まえろ!!
(昼食)神社でお昼ご飯
午後 生き物スケッチ
広報:地元の子供たちに広く呼びかける

(2)元祖YPP下大和田…暖簾(のれん)分けしてもまだまだ元気!以下のプロジェクトを実行します
・水生生物調査(魚類,貝類,水生昆虫,水生植物,プランクトン)
・堆肥作り(カブトムシを増やす・間伐材を使った椎茸作りにできたら挑戦)
・蓮田んぼの実現  ・下大和田谷津田丸ごと図鑑の完成
・森の昼寝の場所つくり
・看板つくり(地図,趣旨の説明他)         (文責:平沼勝男)


<こひつじの丘プロジェクト>
メンバー:大友英寿,田中七重,伊原香奈子,南川忠男

このプロジェクトの名前は長柄町にお住まいの「田舎暮らしの達人」田中邸にある「こひつじハウス」に由来します。やってみたいことは木の上に基地(ツリーハウス)を作ったり、敷地の中にある区画を借りて自然農をやってみたり、ハンモックで昼寝したり、自分達がやりたい楽しいことを具現化しようとこのグループが結成されました。現在のところの予定イベントは下記の通りです。
1.こひつじの丘キャンプ(7月29〜31日)
親子で30名程度の参加者を募集し、2泊3日のキャンプをこひつじの丘で実施します。
近くの竹林で切り取った竹を使い、はし,コップ,皿などを自分で作り食事に使用します。丸太椅子作りなども行ないます。野趣あふれるドラム缶風呂にもチャレンジします。レンガを積んでパンも焼き、朝食には朝採りトマトと一緒に食べたり、昼は竹でそうめん流しを楽しみます。
工作の合間に自然観察やこひつじの丘運動会で楽しい種目(例えば、すいかの種飛ばし競争や竹馬競争)を考え、実施します。午前中の1時間は学校では習わない「散歩の楽しみ方」や「愛されること」を特別講師が課外授業します。自由時間には森の探検もします。
2.こひつじの丘クラフトイベント(11月12日)(匠プロジェクトと協同開催)
自然農で栽培した作物を収穫し、楽しいテラスランチをした後、この場所にふさわしい材料で工作教室を開き竹細工やネーチャークラフトを楽しみます。                  (文責:南川忠男)


<環境ホルモングループ>
メンバー:越川祐作,大友英寿,小西由希子

環境問題、特に食品や日用品の安全性に関心を持ち始めた若者のグループです(一人とうが立っていますが・・・)
身の回りの化学物質について学習したり、関心を持ってもらうような活動をしたいと思っています。
@エコメッセへの参加
日時:2005年9月18日(日)
内容:環境ホルモングッズの展示,アンケート
(8月中に事前打ち合わせ)
A学習会
日程:2005年11月13,20,27日のいずれか1日
場所:八日市場公民館
内容:食品・日用品などの化学物質について
講師:南川忠男氏(環境カウンセラー)
作業:チラシ作成,講師を探す,参加者を募る,会場を確保する        (文責:越川祐作)


<匠プロジェクト2>
メンバー:臼井哲也,渋谷雄二,成島美憲,田中光,萩原真紀

昨年の研修会で誕生し、エコメッセやこども環境講座などで大活躍した匠プロジェクトが超強力なメンバーを新たに加え、第2段として生まれ変わりました。今年も自然の恵みをたくさん頂き、それぞれの腕や独創性を磨きながら、楽しく工作していきたいと思います。現在のところの参加予定イベントは下記の通りです。
1.田中さん宅キャンプ(7月29〜31日)
午後に設けられた工作の時間に助っ人として参加し、竹工作(はし・コップ・皿・笛),丸太椅子,つるかご,わら草履(先生募集中!)作りなどを行ないます。
2.エコメッセ出店(9月18日)
竹や雑木林の木材、木の実などを利用した作品をお披露目します。ストラップ&キーホルダーセット・竹の花瓶・丸太椅子・どんぐりトトロセット・竹踏み・竹炭・竹笛などを販売し、遊びに来た子供達と小石クラフトやどんぐりトトロなどを作ってみます。
 *準備…9月4日下大和田にて竹炭作り
3.(仮称)田中さん宅クラフトイベント(11月12日)
1日丸ごとクラフトを楽しむために私達で企画します。
午前→いもほり、自然観察、クラフト材料集め。
午後→クラフト:どんぐりトトロ・つるかご・竹細工・わらぞうりづくりなど。  (文責:萩原真紀)


<里山大好きクラブ>
メンバー:田中真夫,山口由富子,楠元繁,中村彰宏

今年よりオープンした千葉市少年自然の家の谷津田・里山環境を活かし、移動教室で利用してくる千葉市の全小学校を始めとした、自然の家を利用する子ども達に環境学習の場を提供するため、できることから始めようと有志が集いました。
まずは自然の家の動植物を調査し、それを基に環境保全・活用の方針を検討して、自然の整備活動や子ども向けのプログラム開発などを進めていきます。
毎月里山大好きクラブの活動をしていく予定です。ただいま仲間募集中!目指せ長柄DASH村!(文責:中村彰宏)


「ちばエコの丘セミナー」に参加しました

 千葉市緑区 渋谷 雄二

私は2005年6月11日(土)〜12日(日)の2日間、長生郡長柄町に今年4月にオープンしたばかりの千葉市少年自然の家で行われた「ちばエコの丘セミナー」に参加しました。ちば環境情報センターの研修会は初参加です。誠実で優しいスタッフの方々や自然の大切さを感じて、このセミナーに参加された皆さんと出会え、貴重な時間を共有できて本当に良かったと思っています。
日頃から地球温暖化やオゾン層の破壊,酸性雨,熱帯雨林の減少,砂漠化現象,野生生物の減少や絶滅,海洋汚染etc…。このような深刻な地球環境に憂いを感じて「身近なことから何かできないかな?」と思っていた矢先、ちば環境情報センターの会報に「ちばエコの丘セミナー(自然を守る第一歩、できることからはじめよう)」という記事を見て駆け込みで応募した次第です。それではセミナーのプログラムに参加して感じたことを述べさせていただきます。

早朝観察会でトウキョウサンショウウオを発見 グループに分かれて実践行動計画作り

6月11日(土)午前11時、受付後のオリエンテーリング、自己紹介と生態系を組み合わせたアイスブレーキングゲーム「つながりさがし」。結んだ手と手が一つの輪になった時は、すっかり参加者の皆さんの心もほぐれていました。その後の季節や果物による班分けゲームも楽しかったです。少年自然の家の村長さんこと中村彰宏さん指導による、丸太の名札作りは欲張って2つ作りました。
昼食後は環境センター展示室見学、フィールドビンゴを兼ねた谷津田の自然観察。私達の班はトノサマバッタの脱皮のシーンをゆっくり観察することができました。
その後、学習室でのバーティカルポエムの発表が各班からありました。とりわけ、松下 武(たける)君、と田中 光(ひかり)ちゃんのバーティカルポエムは言葉のつながりがすばらしく、ユーモアもたっぷり「・・・かわいいあの子とまじめに研修・・・」拍手喝采でした(始めの言葉はやつだのなかまでしたね)。
ちば環境情報センターのスタッフの方々による環境活動実例紹介:里山の手入れ,自然観察,ゴミ拾い,田植え,稲刈り,割り箸のリサイクル,楽しいイベント等の体験型環境学習の数々。このような活動を積極的に実践されていることに感銘をうけました。
午後3時からの実践計画づくりT。里山の保全,谷津田のイベント,クラフト作り,密猟者による野性生物の狩猟や植物の盗掘の問題,自然観察,産業廃棄物処理場建設の問題,ゴミの不法投棄,谷津田のイベント,キャンプ,クリスマス会,コンサートetc。たくさんの計画が書かれた小さなカードが学習室の正面ボードに貼り出され、活動内容別に整理して、グループ分けをしました。
夕食後はパソコンを使ったステラナビゲータによる星座観察(とてもロマンチックな気持ちになりました)。私は夕食の満腹感と心地よさに思わずウトウトしてしまいました。
6月12日(日)午前7時、田中先生の解説による早朝自然観察会。谷津田の水路で生まれて初めて観た「トウキョウサンショウウオ」の小さな前足とつぶらな瞳や真っ赤な「ショウジョウトンボ」がとても印象的でした。 

研修会参加者(2005年6月12日)

朝食後は学習室で実践計画づくりU。「里山大好きクラブ」の里山の保全活動実施計画,「こひつじの丘プロジェクト」のキャンプや「谷津田プレーランド・プロジェクト」のイベント,「匠プロジェクト2」のクラフト作り,「環境ホルモンの学習」。みんなでグルー
プ毎に意見を出し合い、模造紙にまとめて班毎に実践計画を発表しました。どの班も環境問題を真剣に考えた地球に優しいプログラムでした。今回の実践計画づくりで決まった数々のイベント、乞うご期待です。


佐倉市畔田危機回避され、自然公園に

佐倉市 小野 由美子

先月号にて「佐倉市第一の谷津、畔田に危機迫る」ことをお伝えしました。その後幸いにも進展がありましたので、ご報告いたします。

6月13日 佐倉市長、議会答弁にて用地取得の意向を表明
6月17日 椛蝸ム組社長と佐倉市長トップ会談
6月22日佐倉市議会全会一致で補正予算案※可決

これによって、財源確保が担保され、佐倉市は用地取得のための交渉を正式に進めていくことが出来ることになりました。このように公有地化が確実となったのも、皆様方多くの方々のご賛同、ご声援のたまものです。たくさんのご支援ありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。
今後は、生き物たちが安心して暮らせるような自然公園にすること、いかに市民に関心を持ってもらうかということ、現在の市民活動を地道に継続拡大していくこと・・・などに心を砕いていきます。また適正な価格で用地取得が行なわれるよう見守っていきます。
(仮)佐倉西部自然公園予定地は、飛び飛びの個人所有地も含み、約73.8haです。水道道路沿いの東邦病院、佐倉西高に隣接し、上手繰(かみたぐり)川(がわ)川土橋より北250m、小田急ゴルフ場の北500mの範囲に囲まれ広大です。伝統的農法による援農、生き物生息域(湿田湿地)の維持管理など、フィールドとして活用してくだされば幸いに存じます。
ご賛同いただいた方々おひとりお一人にお礼を申し上げなければならないところですが、この紙面をお借りして、ご報告とお礼とさせていただきます。ありがとうございました。

※平成17年6月佐倉市議会定例会追加提案

議案第9号平成17年度佐倉市一般会計補正予算書
債務負担行為補正 追加
事項 (仮)佐倉西部自然公園用地取得事業
(公園緑地課)
期間 平成17年度〜平成18年度
限度額 4億5千万円





中流域での援農(200564日)


事務局より 2005年度総会が行われました

6月25日、2005年度 ちば環境情報センター総会が事務所にて実施されました。田中正彦氏を議長に選出し、正会員51名中、出席者13名,委任状19通(合計32名)で正会員の過半数を超えたことを確認。2004年度活動実績報告,収支予算報告及び監査報告,2005年度活動予定,収支予算が承認されました。会員の方には、関係書類を同封いたしましたので、ご確認ください。


編集後記:CEICの研修会が千葉市少年自然の家で行われました。今年で8回目になりますが、毎回意欲的な行動実践計画がたてられ、成果を上げています。その報告もあって、今月号は6ページになりました。イベント情報も、書式を少し変えて、見やすくなったかともいますが、いかがでしょうか。    mud-skipper