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千葉市稲毛区 深山 貴道
ニュースレター1月号と2月号で紹介及び中間報告いたしました「千葉市商店街アンケート」について、このたび集計等が完了し、報告書が出来上がりました。まずは関係各位に感謝を申し上げます。
千葉市商店街アンケート報告書 (ちば環境情報センター事務所で閲覧できる) |
さて、アンケートを実施してみた率直な感想を述べさせていただきます。
千葉市内69商店街に対してアンケートを実施し49%の回答を頂きましたが、そこで目に付くのは商店街の危機的状況でした。商店街もフリマを開催するなど様々な取組みをしていますが、そこには人の流れを作ることに苦慮している様子が窺えます。
今回のアンケートの主目的は商店街の環境への取組みを知ることでしたが、現状はそれ以前の問題が山積みとなっていることがわかります。環境への取組みとはいえ、そこには様々なコストやリスクが伴います。こうした取組みを推進していく為の土台づくりを地域社会が支えていく必要を感じました。
商店街は地域に密着しているという有利な点があります。そこを有効に活用できる手立てがシステム化されればそこに人の流れができ、それはやがて大きな輪となって今の日本から消えつつあるコミュニティ(下町)の復活に繋がるのではないでしょうか?
昨今は子供や女性を狙った犯罪も数多く発生しており地域の商店街が避難場所になるなどの取組みがあることは皆さんもご存知のことと思います。商店街の活性化は地域社会に人の繋がりを作るだけでなく安全な街づくりにも繋がっていくと僕は考えます。環境問題も人の繋がりが重要なカギになります。
是非皆さんも実際に日々買い物に行く場所を思い浮かべてみて下さい。もし近くに商店街があるのなら覗いてみてはどうでしょうか?
今回の商店街アンケートの報告書内容は、NPO法人 ちば環境情報センター事務所でご覧いただけます。なお、今回の調査は、市民ネットワークから委託を受けて実施したものです。
表.千葉市商店街アンケート集計結果 |
○:取り組んでいる, △:取り組んでいないが関心がある,×:取り組んでいないし関心もない |
市川市 難波 克彦
私は陶器のリサイクル?を1回やりました。流れは、自分の家で出た陶器のゴミ等を集めて東京の駒込の霜降商店街の靴屋さん(パリーシューズ)に持っていき、その靴屋さんが岐阜県の美濃に郵送し、岐阜県の美濃焼きでその陶器がまた陶器として生まれ変わります。
千葉県市川市では陶器は燃えないゴミです。陶器をゴミで出せば灰になり、千葉県銚子の埋立地行きでしょう。埋め立ては有料で市川市ではなく、105q離れた銚子に排気ガスをたくさん出しながら運ばれ、そこに埋められます。その靴屋さんの中村様は「環境にも人にも配慮した地域空間をつくりたい。地味な取り組みだが、継続することに意味がある。」との思いからこの地味な作業を行っています。陶器屋さんでなく靴屋さんなのに陶器のリサイクルをやっておられるのはすごいと思いました(運送費用は商店街から出ています)。
関東で陶器リサイクルをしているところは現在4箇所しかありません(群馬県高崎市,東京都北区の2箇所,埼玉県本庄市http://www.gl21.org/huyou.html)。千葉県にはまだありません。私は千葉県に陶器リサイクルの拠点を作りたいと思っているのですが進んでおりません。やるんだったら、美濃焼きのリサイクル陶器も売りたいと思っています。ゴミの陶器をただ岐阜県に送るだけではゴミを岐阜県に押し付けているだけです。
ルール違反で捨てられた陶器も、リサイクルに送っています |
しかし、36歳独身年収400万円の私には難しく現在思案中です。市川市のリサイクルセンタに店を開き、美濃焼きを売りながら、使えなくなった陶器を引き取り岐阜県に送りたいと思っております。これを実行に移すのはいつのことやら・・・・。皆様のご意見を頂けたら幸いです。宜しくお願いします。 knanba19692004@yahoo.co.jp
環境シンポジウム2005千葉会議実行委員会 千葉市花見川区 桑波田 和子
賑やかだったセミの声から秋の虫の音に変わってきました。稲穂も頭をたれ、黄金色に変わり実りの秋到来です。「環境シンポジウム2005千葉会議」も、春から実行委員会など準備を重ねてきました。今年のテーマは『もう待てない!ストップ温暖化 〜千葉からアクションを〜』です。
「地球温暖化防止」が叫ばれ、今年2月には京都議定書の発行を受け、地球市民全ての問題となっています。この大きな問題を各分科会は、今年のテーマを基に、身近な足元から見てみようと、工夫して取り組んできました。ぜひ多くの方がご参加され、たくさんご意見をいただき「〜千葉からアクションを〜」の輪が広がることを願っています。
また、今年で11回目を迎えるシンポジウムですが、市民・企業・行政・大学のパートナーシップを深め、環境教育・環境保全活動の啓発・交流を積み重ねてきました。
昨年の環境教育分科会ワークショップ |
千葉市花見川区 井澤 恵子
7月29日から8月1日まで、こひつじハウスのキャンプ(主催:NPO法人 ちば環境情報センター,こひつじハウスと仲間達)に参加させていただいた。上の子は金曜日から2泊3日での参加、下の子と私たち夫婦は1泊2日での参加だったが盛りだくさんのイベントと広いお庭での自然体験にとても充実したキャンプだった。
なんといっても田中邸のひろい敷地内で自然がいっぱい。大きな木からは白い長いロープがさがり手作りのブランコ。木の上にはツリーハウスを作成中というまるでトムソーヤの世界のよう。ブランコは大人気で順番まちの子供たちのいつも長い列ができている。
子供の話によると初日はスタッフを中心に色々なゲームや運動会をやったらしい。それもすいかの種とばしやくつとばしや肝試しなど身近なものを使っていながらわくわくするような企画がもりだくさん!朝は早起きして南川さんと一緒に牧場に散歩にでかけ、色々な植物の名前を教えてもらって一生懸命覚えていた。普段の生活の中で道端の花をゆっくり眺めることもしない子供たちにはとても貴重な体験となったことだろう。
また、食事をするときの器は子供たちがなれない手つきで竹を削って作った皿,スプーン,おはし。食事の時はそれを使い、食べたあとは自分で洗う。スモークしたチキン,流しそうめん,やきたてのパンなどアウトドアでみんなで食べるごはんは格別においしかった。
おふろはまきを割って火をおこしてわかす。暑い中、まきを割るのも煙まみれになりながら火をおこすのも大変だが、星空をながめながらのおふろは最高でした。
3日目の朝の講義「ピタゴラスの定理」は大人が聞いてもとてもおもしろく子供たちも目を輝かせながら聞いていた。学生時代に南川さんのような数学の先生がいたら嫌いだった数学も好きになれたかもしれないなぁと感じた。
初めは知らない人が多くて人見知りをしていたうちの子も2日目に私たちが行った時には
すっかりみんな仲良しになっていた。
自然を満喫し、自然の中で遊び、みんなでご飯を作ってみんなで食べる。見ず知らずの人もいつのまにかうちとけて友達になり語り合う。こんなすばらしい機会与えてくださった田中さんやNPOの方々に心から感謝したいと思っている。
千葉市若葉区 宍倉 潔
去る8月28日(日)、私たち家族は印旛沼で行われた第3回「カヌー体験と水環境学習」(主催:千葉県,事業主体:NPO法人
ちば環境情報センター)に参加させていただきました。家族構成は高校の生物教師の私、妻、小学校二年生の長男、5才保育園児の長女の4人です。もともとこの環境学習に参加したきっかけは、妻の同僚である犢橋高校の田中先生のご紹介によるものです。カヌーも以前カナディアンタイプのものを家族で漕いだことがありました。今回も「カヌーやる?」との問いかけに、水関係の大好きな息子は「やる!」と二つ返事で、私の知らないうちにカレンダーの休日欄埋まっていたのでした。正直、私は当日の朝、ハンドルを握ってから「今日は、何処行くの?」と聞いて、「えっ、印旛沼?あの汚い所?」と思ったのでした。
私の最初の赴任校は印旛沼のほとり佐倉東高校でしたので、当時生物部の生徒と鹿島川の水質調査などもやっていましたから、印旛沼は汚いと言うイメージしかありませんでした。
しかし、行ってみてびっくり、カヌーポロの競技は行われているし、会員と思しき小学生が、どんどん自分でカヌーを引っ張り出して練習しているではありませんか。印旛沼にもこんなところがあったのかと思いました。しかし、水は濁り「これは落ちるのは勘弁だなと」と言うのが正直な感想で、息子も最初はしりごみしておりました。やってみても、2本のオールで漕ぐボートとは勝手が違い、最初は中々思うように進まず、同じ所をぐるぐる回ったりしていましたが、どうにかコツが掴めると、飲み込みの早い息子はどんどん進んでおりました。娘も初めは怖いと言って、一人では乗れなかったのですが、最後の方は少しの時間ですが、一人乗りにチャレンジしました。
午後の小林節子先生による講義も、手塚治虫や宮崎駿の登場で、小ニの息子も飽きずに聞くことが出来、水への思いを深めたようです。おかげで楽しい一日を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。
東京都江東区 中瀬 勝義
2005年3月19日、朝早く隅田川の石川島公園に30人が集い、清々しい朝を味わった。
昨年10月9日に予定されていた隅田川クリーン大作戦は、大型の台風10号襲来のため、今日までお預けになっていた。清掃作業は四班に分かれ、勝鬨橋、桜橋からの左右2班とともにスタートすることになっている。我が3班は、隅田川の景観の中で個人的に最も好きな石川島公園から永代橋を眺める地点からのスタートである。
黒住江東治水事務所長の開会の挨拶でスタートし、清掃作業等の説明があり、簡単な準備体操を行って、開始された。スタート地点は時代を先取りした、今ときめくリバーシティー21ゾーンであり、常に清掃が行き届いている感がある。河川沿いにはウオーターフロント・水辺が創られ、鷺が遊んでいた。
隅田川クリーン大作戦は、東京都河川局が開催する「隅田川流域連絡会」から誕生した「隅田川クリーンキャンペーン実行委員会」が主催するイベントである。隅田川流域連絡会、財団法人東京都公園協会、財団法人日本相撲協会、独立行政法人都市再生機構とともに、民間のアサヒビール梶Aライオン梶Aらでぃっしゅぼーや鰍ゥらの協賛を頂いている。
東京都は国の観光立国に符牒を合わせるように、観光立県を政策目標に打ち出している。その中で、隅田川を世界に誇れる、セーヌ川のような素晴らしい川に再生させることを重要なテーマに、「東京の水辺空間の魅力向上に関する全体構想」策定を掲げている。
17年度中に構想を策定する計画で、短期目標には、テラス連続化・スロープ整備、案内用サイン設置、水辺周辺の観光推進組織つくり、運河ルネッサンスの推進、規制緩和によるテラス等への売店誘致、魅力ある舟運ルートの検討・運航を重点課題としている。フランスやイタリアのテレビ番組には必ずといっても良いくらいに水の都パリやベニスが話題に上る。日本の隅田川もその知名度ではどこにも負けないくらいに有名であり、藤原業平や伊勢物語、能「隅田川」や滝廉太郎の「花」、そして桜堤や花火大会など皆の心の中には深く沈みこんでいる感がある。
隅田川も、高度経済成長期には経済優先・重化学工業優先から厳しい環境を余儀なくされた時期が続いた。水は黒く、時に真っ赤になり、悪臭を放っていた。橋を越える国電の中まで悪臭が行き渡っていた。しかし、国を挙げての環境行政が公害から立ち直り、環境先進国の時代を創り上げ、経済大国・ジャパンアズナンバーワンと言われるまでになった。
だが残念ながら、夢の時代は短く、バブルの崩壊後日本は不景気が続き、失われた15年が過ぎようとしている。最近では中国やインドの人口10億,15億とも言われる大国の工業化が進み、日本の従来型の経済は最早立ち行かなくなってきている感がある。そこで考え出されてきたのが、観光立国日本かと思う。東京はその先達であり、浅草を控える隅田川は正にその中心に位置することが出来る観光資源を保有するヒーロー:期待の星である。
都民の関心を隅田川に集め、景観修復や舟運復興に力を注ぐならば、必ずや隅田川はかつての賑わいを取り戻すことが出来るものと推察される。今回スタートした「隅田川クリーンキャンペーン」は、テラスの清掃に留まらず、今後小中学生の環境学習「隅田川出前講座」や「ユリカモメ行動調査」、「ミニ葦原つくり」等に発展することを期待したい。
人情と生き物豊かな隅田川を取り戻し、日本人のこころの再生を図り、日本の再生に墨田川クリーンキャンペーンは貢献し続けたい。夢は大きく広がっていく!!
編集後記:9月になっても暑い日が続いています。しかし街路樹からは、アオマツムシの派手な声が聞こえるようになりました。 四街道では今年もクツワムシが鳴いています。田んぼのイネも頭を垂れて収穫を待つばかり。季節の便りはもう秋の気配です。mud-skipper