ちば環境情報センター > ニュースレター目次>ニュースレター第6号
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参加者:田中玉枝,伊藤博子,米澤治代,武田千鶴子,金子美幸,松山みよ子
昨年の日本自然保護協会の「里やまの自然しらべ」に関連して千葉市近郊の里やまを歩いたこの一年,それぞれの思いを語ってもらいました。
☆里やまを歩いて、どう感じましたか?
伊藤:季節ごとに変化があって参加できて良かった。車で通り過ぎてしまう所を歩くことで、植物やその土地の雰囲気をじっくりと感じることができた。
武田:失われかけている里やまをこの目で見られて、その大切さを確認でき、とてもよかった。
金子:里やまの様子が、千葉市と山武地区でかなり違うことが発見でき、歴史的にも山の利用の仕方が
ちがっていたのではないかと思う。
☆季節を通して印象に残ったことは…?
全員:春−大森台、オカトラノオの群生、ムラサキシキブの香り、コゲラの木登り、ハグロトンボ・アオスジアゲハ・キハダカノコなどの昆虫の誕生の一瞬。
夏−ウツボグサ、ヒメヤブランの紫色、カセンソウのオレンジ色、タチフウロの桃色、タカトウダイの黄緑色など、枝々の色の豊かさとの出会い。
秋−実りの秋!!形や実のつき方のおもしろさ。飛んでゆくガガイモの種、雑木林のドングリたちやツリフネ草。カワセミの乱舞、子孫を残す生命の輝き。
冬−道々に落ちる枯れ葉の色彩。風にゆれるイチョウやケヤキ、ホウの木、スダジイの樹々、大きな木の存在感に圧倒され、その神秘さに立ちすくむ。
美しいことを美しいと素直に感じ、感動と神秘さに胸うたれ、数々の再発見に出会えた(里やま)でした。
☆自然環境について考えることや思うことがありますか?
田中:枯れてしまった草花や木々が春がくると芽吹き、花を咲かせ、秋に実をつける素晴らしさを、身近に感じ受けとめられ、自然の大切さを学ぶことができました。
米澤:失われゆく自然を失わないよう、ず−っと先々までそのまま残して、未来につないでいけるよう、自然回復力や治癒力さえおよばないほどダメージを与えることのないように、自分のできることをやってゆきたいと思う。自然に感動する心を持ち続けたい。
松山:里やまも広い意味でエコミュージアム的な考え方ができると思っています。生活の場としての自然環境や社会環境の歴史を持ち、人は共存してきました。この里やまを保存し、生活の一部としてもう一度利用することを考え、新しい里やまのあり方について、行政や住民が一体となり、保護し、未来にむけ守つてゆく。そんな里やま周辺を含んだ、現地保存型博物館になれることを願っています。これからも身近な、地域の中で自然を歩き、新しい発見に、ワクワク、ドキドキしたいです。
自然がくり返すリフレイイン――限りなく私たちをいやしてくれる何かがあるのです。
センス・オブ・ワンダーより
伊藤 博子
12月13、14日に大網白里町で行われた炭焼き学校に参加しました。伏せ焼きという方法でおこないました。炭焼きで「炭」と「木酢液」がとれます。
《木酢液のとり方》
エントツから出た煙を節を抜いたモウソウチクに通す。筒の先端までいった煙は冷やされ水蒸気だけが下にたれてくる。これが木酢液です。
《木酢漉の成分》水分:84.2%,有機物:15.8%(60%酢酸,40%200種の有機物)
《木酢液の利用》
成田 聡史
京都での第一印象は「本当にここで温暖化会議をやっているのか?」であった。毎日のように報道されていて、「世界が注目している」はずだが、結構「普通だ…」。駅ピルや街を歩いてみてCOP3の事を感じたのは、チラホラたっているCOP3の旗と外国人の多いこと(京都ではいつものことか…)、と自分がそこにいることぐらい。なぜか熱気を感じない。今回僕が京都でお世話になった人も「COP3をやっているのは知っていたけど、NGOのイベントがあるなんて全く知らなかった。」と…。
僕は山形から来た二人の大学生と親しくなったが、彼らもやはり同じような感想だった。NGOの催しは内容的にはピンからキリまで?だったが、一つひとつすごくためになり、楽しくもあった。結局、催しに参加するというより、催しに参加している「参加者に会う」ことが僕の目的になった。彼らと話してつくづく思ったのは、今回のようなNGOの集まりがこれからも続いていってほしいということ。それによりNGOという「特別な存在」が、少しでも「当たり前な存在」と理解されるようになることが大切だと思う。会議の中身を聞いていると「地球ための会議」なのではなく、「人間の生存圏を守るための会議」なんだと改めて思った。
シーアコルボーン他著翔泳社¥1800 1997年9月30日初版
今,話穎になっている環境ホルモンのことがよくわかる本です。レイチェル・カーソンの「沈黙の春」以来の衝撃の本といわれており、私も読んでみましたがとても怖くなりました。人類が生存できるか否か,種を残せるか否か,重大な局面を迎えているような気がしました。身近にある沢山のプラスチック製品,農薬,殺虫剤,合成洗剤,それらの安全性は何十年もたってみないとわからないものなのです。ましてそれらがゴミとなって焼却されたり,川の中や土の中に入っていった時,どのように変化し蓄積されてゆくのかは全く未知なのです。
この本の貸し出しを行います。また、NHKが11月に放映した「しのびよる環境ホルモン」のビデオも貸し出しします。3月にこの本の読書会を予定しています。
日時:1月28日(水)10:30〜12:00
持ち物:かぎ針 7,8号 参加費:300円(毛糸代)
場所:ちば環境情報センター
連絡先:長
日時:1月12日(月)4時〜
場所:ちば情報センター事務所
企画スタッフ:これまでのところ、村上千里(環境庁環境パートナーシップオフィス)、小川達巳(エコ・コミュニケーションセンター)、籠谷公男(財団法人千葉県環境財団)、南川忠男・小西由希子(ちば環境情報センター)の5人です。
編集後記:木酢液を早速庭の草木やプランターにまきました。春一番に福寿草が咲くのを楽しみにしています。(長)
自然はいつも何かしら感動をプレゼントしてくれます。その一瞬のときめきが心のパラダイスになります。(米澤)
今年も人々や自然との出会いに感謝し,感動を胸に一杯吸いこみたいです。(松山)
今年もどうぞよろしくお願いいたします。(運営委員一同)