ちば環境情報センター ニュースレター第8号

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1998. 3. 1 発行    代表:小西 由希子

目 次

  1. グリーンコンシューマーの時代がやつてきた!
  2. 消費者と市民〜グリーンコンシューマーの運動に思う
  3. 元気いっぱいの大学生です!!
  4. 最近会った人―――天野礼子さん
  5. 本の紹介「千葉県自然観察ガイド」
  6. 私のエコライフ

グリーンコンシューマーの時代がやつてきた!

ちば環境情報センター 南川 忠男 

 全国から32団体(40名以上)が参加した「グリーンコンシューマー研修会」(京都)に出席した。
北欧のグリーン購入の実際から、あれだけ徹底しているのは国民性の違いもあるが政府のリードが大きいと感じた。また、各地ですでに買い物ガイドを発行した方々の苦労話からは、今後コンビニのエコ化計画も進むだろし、若者向けガイドも必要であると感じた。ドイツでは「商品だけでなく環境意識も売ろう」とスーパーはがんばっているそうです。男性への取り組みも必要と、仙台ではPTAや地区の集まりでグリコン(略称)を説明しているそうだ。東京ルールの説明もあった。
 また植田先生から「容器包装リサイクル法」について、「今はリサイクルコストを地方自治体が負担しているのがよくない、地方自治体が国にゆわなあかん。また、それを考慮しない生産がされている。市民と市がよく意見交換していき、この法を改善する力となってほしい。」との話があった。
 環境市民の堀さん日く「買い物ガイドを作成したけれど効果あったんやろか。たくさんの方の意識変えたやろか。関心の薄い方も買い物ガイドこうてほしかった。売る側の努力はどうやったんやろか。」この言葉は1991年に日本で初めて買い物ガイドを作った堀さんの本音と捉えた。活動中に困難にぶっかった時でもこの言葉をいっも思い出そうと思った。パイオニアはええこという。

消費者と市民〜グリーンコンシューマーの運動に思う

江戸川環境ネットワーク 平松  南 

 少年のようなブレア首相の笑顔をみてから、私はすっかりイギリスびいきになった。最近見た「ブラス」や「カルラの歌」のような、イギリスの労働者階級を描く新着映画もおもしろかった。
そんな中で2月26日消費生活国際シンポジウムが東京国際フォーラムで開かれた。基調講演者のイギリス人ジエリア・へイルズさんは、ベストセラー「グリーンコンシューマガイド」の著者で、市民運動家、環境コンサルタントとして東奔西走、国連グローバル500賞まで受賞している。
イギリスファンの私は、さっそく聴きにいったが、「私たちが望む未来を創る−グリーンコンシューマの到達点と今後の展開」という標題の講演の中で、彼女は「何を買い、何を買わないかも重要だが、もっとも大切なのは、「何をするか」ということであり、真に必要とする未来を私たち自身が創りあげることだと結論した。そして、@生活の選択を賢く A前向きに変化を引きだす B行動に移す Cプライオリティ(優先順位)をつける D知る権利を獲得する E勉強・調査に励む F全体像の理解(世界的視野) G生物世界の尊重 H変化に備える Iギブ&テイク(他者への貢献)などの行動指針をあげられた。
GNPからGNHをとも提唱され(H=Happiness)、これからの子育てとして、子どもらしい子どもに育てるため、子どもらに“時間を与える”こと、そして、社会性を欠落しない健康な子に育成すべきだと説いていた。
つまり私たちが消費者から市民に成長することを期待しているわけである。
イギリス映画にある社会意識の高さは、市民的成熟の度合いの違いだろうかと、足元の日本のお寒い現実を少し思い出したが、それにしても彼女はチャーミングだったなあ。

元気いっぱいの大学生です!!

千葉大学 宇敷 香津美 

  地球温暖化防止京都会議(Cop3)が終わり、3ヶ月がたちました。京都での盛り上がり、覚えていますか?
あの時の気持ちを忘れずに、今度は地元千葉で実際に地球温暖化問題に取り組んでいこうという思いから、千葉大学自然保護研究会の学生の呼びかけで「Cop3総括in千葉 実行委員会」が立ち上げられました。
これは、今年の春に千葉大学で地球温暖化問題に関するイベントを開くことを目的とした有志の集まりです。
それぞれの立場を越え、Openな会にしたいとの思いから、誰もが参加できる形で話し合いをもっています。興味のある方は、是非、私たちと一緒に話し合っていきましょう。
なお、Cop3総括in千葉実行委員会では、毎回の話し合いの内容をまとめた報告ペーパーを作成しております。関心を持たれた方はお問い合わせ下さい。

最近会った人―――天野礼子さん

小久保 宏(毎週月曜日の午後 事務所に詰めています) 

 長良川河口に林立するねぎ坊主のオバケを田舎へ帰るたびに車窓から望見し、その状況を憂慮していました。
 三番瀬/土曜学校でお会いしたリーダーである天野さんの展望は、道理に叶ったものでした。
 条件付き(当時の五十嵐建設大臣が提示)でしか運用をはじめられなかった長良川河口堰は、今やその条件の内容に触れる状況悪化が明白になった、行政は自らが設定した条件ゆえに堰を揚げざるを得ないというものです。天野さんは最新のレポートで河口部に水質悪化を示すアオコ、ユスリカが発生し、堰が溜め込んだ広い水域は化学物質のため池と化そうとしていると報告しています。堰自体の意義を問う要求の正しさは今この事態に明白になったのです。
 のびのびとした口調ではあったが闘いの厳しさも説かれ、三番瀬の運動に知恵と励ましを与えてくれました。

本の紹介「千葉県自然観察ガイド」

田中 正彦 

 「天気がいいからどこか外を歩きたいな。近くにいいとこないかしら」。朝起きて、こんな風に思ったことありませんか。そんなときにぴったりの本がこの2月発売されました。タイトルは「千葉県自然観察ガイド」(竹島出版 ¥1,500+税)といいます。この本は千葉県生物学会の会員66名が、日頃から自然観察をしているフィールドの中からよりすぐった97ヵ所を選びまとめたものです。印旛沼や手賀沼、養老渓谷といった千葉県を代表する場所ばかりでなく、小規模でも自然のよく残っている谷津や社寺林などが県全域にわたって紹介されています。1ヵ所2ページの中には、観察コースの地図やアクセス方法、観察ポイントや方法、その場所がなぜ貴重なのか等がわかりやすく解説されており、執筆者の「今ある自然を残したい」という思いが伝わってきます。またB6版で持ち運びもおっくうにならず、鞄の中にいつもしのばせておきたい1冊です。

私のエコライフ

古川 美之 

  お皿を洗うときのひと工夫,私はこんなふうにしています。
@ ごムべら―――カレーのお鍋やべとついたお皿もこのゴムべらでそぎおとすととってもよく汚れがとれます。ゴミもお水も少しですみます。
A お習字の半紙―――練習後の墨のついた半紙は、水や油をよく吸ってくれます。油料理のあとさっとひとふき。ゴミ袋の脱臭効果もあってとっても便利なのですよ。
ちょっとした工夫で地球が喜ぶあなたのエコライフも教えて下さい。

お知らせ

(1)総会のお知らせ 5月16日(日)  

☆場所:ちば環境情報センター事務所
☆時間:未定(詳細は次号で)
☆内容:事業計画、予算・決算報告他
※交流会も企画しています。
みなさんおおぜいご参加下さい!
  (2)次年度会費について
 ちば環境情報センターでは、県内の環境活動情報を満載したニュースレターを毎月1回発行、郵送し、大変好評をいただいております。
これまで会員の方々のご負担を最小限にと考えて年会費1000円でやってまいりましたが、郵送費(80または90円)以外にも情報誌の購入や事務所の経費等がかかり経済的に苦しい状況となってきました。そこで運営委員会でじっくり慎重に話し合った結果、新年度(4月)から年会費をやむをえず1500円に引き上げさせていただくことになりました。
みなさまへのご負担が大きくなり大変申し訳ないのですが、事情をお察しいただき何卒ご理解下さいますようお願いいたします。

編集後記:編集後記
 谷津干潟に沢山こどもたちがいた。ハマシギの大群が舞っていた。まだこどもたちに空や水は戻ってきていない。(小久保)
春だからでしょうか。千葉が元気だからでしょうか。すごい量のイベント情報でした。(こにこに)