ちば環境情報センター > ニュースレター目次>ニュースレター第119号
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千葉大学 新田 絢香,進藤 仁美,田谷健太郎
環境サークルSun&Co.(サンアンドコ)は2001年に「産業と公害」という授業で知り合ったメンバーを中心に発足しました。発足後活発に活動を続け、2005年には園芸学部校舎のある松戸に姉妹サークルとして環境サークルマツコが誕生しました。
今回はSun&Co.の主な活動である大学祭の環境対策に焦点を当て私たちの活動を紹介したいと思います。
●千葉大学松戸キャンパスの環境対策
松戸キャンパスでは昨年(18年度)の大学祭から環境対策を導入しました。西千葉キャンパスで行われてきた環境対策が基盤となっていますが、加えて来場者に空き缶つぶし機を体験してもらったり割り箸を水ですすいで洗浄してもらったりと、小規模かつ地域密着型の松戸大学祭の特徴を活かした形態も取り入れました。
また、松戸キャンパスの園芸学部には環境問題に関する研究室が多いため、ある研究室に協力してもらい雨水利用も行いました。方法としては数週間前に雨水タンクを校舎配水管に接続し設置して、貯まった雨水で当日の割り箸洗浄を行うというものです。
これにより割り箸などを洗うための水資源のむだを抑えることができました。初年度ということもあり、今後に活かすために現状把握を目的として各出店団体がどの種類のゴミをどのくらい出すのかを最終集積所において記録・分別指導も行いました。
今までになかった環境対策の導入に、学生たちも最初は戸惑っていましたが、ゴミステーションや最終集積所で方法を説明したりやってみせたりすると、感心して積極的に取り組んでいました。
今回の環境対策では、ゴミナビはサークルのメンバーと呼びかけて集まった協力員によって行われました。学生自身に大祭のゴミの現状を知ってもらうためにも、今後松戸キャンパスでも出店者にゴミナビをしてもらう体制をとりたいと考えています。しかし、松戸キャンパスの大学祭は小規模で出店者も少ないこと、大祭参加者は学生よりも地域の方が多いことなどから目標の体制をとるのは難しく、この環境対策が持続的なものになるためにも今後の課題にしていきたいと思います。また、松戸ではリリパックの導入率は食品出店団体の半分でした。リリパックの導入率が上がれば汚れて捨ててしまうプラスチック容器などの量も減りリサイクルされるので、こちらも今後の課題です。
まずは松戸キャンパスに環境対策を根付かせるためにも、様々なアピールをしていきたいと思います。そして学生や地域の人たちに、普段出しているゴミの量やゴミの分別などを見直すきっかけになればと思います。より多くの人に環境問題へと目を向けてもらうためにも、この環境対策を松戸キャンパスでも持続的に行っていきたいと思います。
●西千葉キャンパスの環境対策
千葉大学西千葉キャンパスでは、4日間でのべ5万人もの来場者が訪れ、大変な賑わいをみせます。この賑わいの反面、大量に廃棄されるゴミが問題となっています。環境サークルSun&Co.は、環境にやさしい大学祭を目指し、5年前からゴミの削減等の環境対策に取り組んでいます。
千葉大祭では、使い捨ての容器から「ミンミ・リ・リパック(以下リリパック)」という容器に切り替える取り組みを行っています。使用後、汚れをフィルムと一緒にはがして捨て、残りのプラスチックの部分をリサイクルにまわしリリパックに再生させます。今年度は、容器を使用する飲食店団体すべてにリリパックの使用を義務付けました(一部例外を除く)。結果として、90%を超える飲食店団体が使い捨ての容器からリリパックに切り替え、約3万枚以上のリリパックをリサイクルにまわすことができました。これはリリパックの使用率、リサイクル枚数ともに過去最高の結果です。
次に、「ゴミナビゲーション(略してゴミナビ)」の取り組みをご紹介します。ゴミナビとは、ゴミの分別方法をわかりやすく指導する取り組みのことです。利用者の多いゴミステーション(ゴミ捨て場)に人を置いて、ゴミを捨てに来た人に分別を指導します。また、ゴミナビを通して分別を呼びかけることで、ゴミを捨てる人に“ゴミを捨てる”という何気ない行為に注意を払ってもらい、環境について考えるきっかけにしていこうというねらいもあります。以前、ゴミナビはサークルのメンバーによって行われていましたが、今では千葉大祭に出店している学生が行っています。出店者が担当することになった背景には、ゴミを出す側の学生に千葉大祭のゴミの現状を知ってもらいたいということがあります。ゴミの現状を知ってもらうことで、環境対策への理解が深まると同時に、環境について考えるきっかけにもなります。
最後に、リサイクルの取り組みをご紹介します。今年度、千葉大祭では来場者向けに8つの分別項目を設定しました。その中には自分たちでリサイクルルートを考え、分別項目に取り入れたものがいくつかあります。例えば、「割り箸」は千葉環境情報センターでリサイクルの取り組みが行われており、センターの方に協力をお願いし千葉大祭で出た割り箸も一緒に回収しリサイクルにまわしていただいています。さらに、今年度は新たに「紙コップ」も分別項目に追加しリサイクルに取り組んでいます。紙コップも千葉大学に自動販売機を設置している会社にご協力をいただき、ティッシュやトイレットペーパーにリサイクルすることができました。
リリパックの使用の義務化や新たなリサイクルの取り組みなど、千葉大祭での環境対策は年々前進してきています。その一方で、環境対策が千葉大祭全体に関わる大規模なものになるにつれて新たに見えてきた問題もあります。例えば、リリパックについては多くの団体が利用するようになったため、リリパックの支給や回収作業の面で新たな問題が見えてきました。具体的には、当日リリパックが足りなくなった団体にどうやって支給していくか、大量のリリパックの回収作業をどうやって簡素化していくかなどを考えていく必要があります。ゴミ処理についても、まだまだ問題が残っています。特に食べ残しや飲み残しなどの処理については、適切な方法が見つかっておらず早急に対策を考えなくてはいけません。
この他にも、問題点・改善点はたくさんあるので、一つ一つ解決しながら環境対策を充実させ安定したものにしていきたいと思います。
●Sun&Co.(西千葉)とマツコ(松戸)
環境サークルSun&Co.とマツコは環境対策のほかにも様々な活動を行っています。
まずキャンドルナイト!
これは「電気を消してスローな夜を」と題した環境啓発イベントで、松戸と西千葉で共に開催しました。
さらに畑の管理と、農水省主催の意見交換会「水土里(みどり)のカレッジミーティング」への参加などなど積極的に活動しています。今後も新たなメンバーと協力し、続く環境活動を目指して行きたいと思います。
(戸定祭環境対策:新田絢香,西千葉:進藤仁美,その他:田谷健太郎)
山武郡大網白里町 中村 真紀
3月の良く晴れた日曜日、下大和田の田んぼで古代米の田植えをしながら愛を育み、めでたく夫婦になって約1ヶ月の私たちは、ちば環境情報センターが活動している下大和田で、皆さんに結婚のお祝いをして頂くという幸運に恵まれました。毎年恒例「春の野草を食べる会」と一緒に行われたこのイベント、名づけてYWP(谷津田ウエディングプロジェクト!)。笑顔いっぱい愛いっぱい、おいしさいっぱい、幸せいっぱい、はずかしさちょっぴりのこの日について、簡単ではありますがご報告させて頂きます。
まず私たち二人が母達と共にのんびりお昼近くに行くと、いつもの谷津田近くのイベント広場で皆さんが笑顔で迎え入れてくれました。
入場はピアノ・ヴァイオリンの生演奏による結婚行進曲。皆さんに笑顔と拍手で迎えて頂き「おめでとぉ〜!」の嵐の中、少し湿った草の上をゆっくりゆっくりと腕を組んで歩き、中央で下大和田の野草で作った大きなお花束とつるで作った椿付きの冠を頂きました。そして用意された大きな椅子に座り、まるで谷津田王国の王様夫婦にでもなったような気持ちで、次から次へ運んでもらえるおいしい料理をいただきました。
下大和田のお米で作ったお赤飯、“共に白髪がはえるまで”という意味を込めて用意してくださったそうめん、採りたて野草の揚げたて天ぷら、父が早起きして作ってくれたおにぎり、そして大きなおしりがとても素敵なまるごとチキン(の、一番おいしいところ)に舌鼓。しかもそのダシで作った贅沢ラーメンは絶品でした。そしてそして、超豪華手作り2段フルーツウェディングケーキ。私達はこれに、農作業の強い見方、大切な鎌でケーキ入刀をしました。
さらに私達の似顔絵やお祝いメッセージの入った手作りクッキーが登場して注目を浴びていました(5穂(ほ)田流(たる)通貨で販売されていましたね)。どれもこれも皆さんの愛のスパイスのたくさんきいた最高のごちそうでした。
お腹が満たされた後は、今回このYWPを記念して発行された記念穂田流通貨(地域通貨)の配布。私達の暑苦しいほど幸せそうな写真を載せて、特別に作って頂きました。そして次に用意されていたのは、幸せのトスブーケならず幸せの“弓矢キャッチ”です。私達二人が一度ずつ空に向かって矢を放ち、みごとゲットしてくれた方が次の番で幸せもゲットするというものでしたが、私の放った矢は遠くへ飛びすぎ、誰の元にも届かなかったのが残念でした・・。ゲットすべき人はいたのに。ごめんなさい。
気を取り直して次は名司会者による恒例の谷津田ウルトラクイズ〜うれしはずかし中村家偏〜。みごと5問全問正解された方には、100穂田流通貨と新郎のハグという世にも羨ましい(?)景品が贈られました。
ここまで用意して頂いているなんて」と、とても驚いたのですが、その後渋谷工房で作成された「幸せを呼び込む竹笛」を引出物として皆さんに配りました。竹を短く切って音の出るように細工し、私達の名前を彫って、リボンや飾りを付けた手作り笛です。一つ作るのにどれだけの時間がかかったでしょうか・・。木の枝で作った手作り写真たても頂きました。あの日の皆さんのお気持ちと二人の幸せな笑顔を大切に、あの写真たてに記念として飾らせて頂きます。
宴も終わりに近づき、私達も王様気分にすっかり慣れた頃、なんと最年少個人会員の木山君(ニュースレターでもお馴染み)がヴァイオリンでヴィバルディのコンチェルトという素敵な曲をプレゼントしてくれました。これには会場にいた他の皆さんもびっくり&うっとり。谷津田の自然と空の広さに、彼の奏でる音楽は、まるで音符が鳥になって私達の周りを飛び回っているようで、とてもよく似合っていました。素敵な花束もありがとうございました。
今回、お忙しい中準備して下さった皆さんには、本当にただただ頭が下がるばかりです。足を向けては眠れません。あんなお天気の良い1日にあんなに緑豊かな私達の土地で、あんなにたくさんのおいしいものや手作りのものに囲まれて、あんなにたくさんの方々にお祝いして頂いた私達は本当に幸せです。どうもありがとうございました。これから二人人で共に自分たちらしく日々を歩んでいきたいです。皆さんに証人になって頂いたので、大丈夫だと思います。この日のお礼のつもりで、これからも幸せに仲良く。いつか私達の二世も今いる元気なわんぱく谷津田っ子やこの日谷津田デビューした伊原Jr.の後輩としてお披露目できれば良いのですが、それはまた、別のお話。
最後に次は私もYWPのスタッフとして参加したいと思います。第2回YWPの幸せは誰の手に!?乞う、ご期待っ!
香取市佐原 城之内 健一
里山の夏みかんを最近食べた事はありますか?農家に端にある、夏みかんが、甘くなってきたようです。昔は家族でも食べなかったのですが、最近は近所にまで配っています。その理由は、地球温暖化で、平均気温が上がり、みかんの糖度まで上げたようです。自宅に夏みかんの木があり実が有る方はお試しください。
地球温暖化でどうなるのと聞かれたら「千葉の夏みかん」が甘くなった。と言えば「何かが変だ」と気づきます。体験して何かを感じる事が気づきの早道になると思います。
ちば環境情報センター総会と
2007年度NPO法人ちば環境情報センター総会を、下記の日程で実施いたします。 |
発送お手伝いのお願いニュースレター7月号(第120号)の発送を7月6日(金)10時から 事務所にておこないます。 |
編集後記:5月27日に鴨川市民会館で行われた「千葉県環境学習基本方針素案の説明会」に、つくろう会のメンバーとして参加しました。太平洋渡る爽やかな風が吹き込む素敵な会場に19名が集い、これからの環境学習の方向性などについて熱く語り合いました。南房総地域の方々の意識の高さを改めて感じました。 mud-skipper