ちば環境情報センター > “最近”ではない話題 > 2008年
風のない穏やかな晴天のポカポカ陽気に恵まれて、絶好のどんど焼き日和となりました。
同時開催の観察会をゆっくり楽しんだら広場に戻ったのは昼近くになっていました。観察の間に食事の準備が進んでいて、焼けるお餅や煮える鍋のよい香りが漂っていて、思わずそちらにみんな引き寄せられてしまったのですが、その前にどんど焼きに点火しないと! 火起こしの競争です。
今回はいつも使っているコマのような火起こし器に加えて、キリモミ式(穴をあけるキリを使うように手で回すタイプ)、ヒモギリ式(二人ペアになって一人が棒を支え、もう一人がその棒に巻き付けたヒモを引いて回すタイプ)も登場しました。「煙が出た!」、「すごい! すごい!」、「もうちょっと、もうちょっと、がんばれ!」、「あ〜、消えちゃった・・・」、さまざまな歓声やため息が聞こえてきます。苦戦の末、ヒモギリチーム(福満−金谷−高山)が見事火を起こすことができました。火は一気に燃え上がり、かかしの竹がはじける大きな音が谷津に響き渡ります。これで今年もみんな無病息災、田んぼの米づくりもうまくいくことでしょう。
年末のもちつきでついたお餅を焼いて、お雑煮にしたり、しょう油をつけて食べたり、ごちそうに舌鼓。お腹いっぱいになったところで、小学生が企画した谷津田運動会をしました。ツルの輪投げ、谷津田トライアスロン、セイタカアワダチソウのやり投げ、長息競争・・・どれもおもしろくて大人の方が真剣でした。
ホントに心地よい天気の下、お腹も気持ちも満足感いっぱいの一日でした。今年もよい一年になりそうです。
たくさん参加してくれた子どもたちと谷津を散策しました。この季節、生きものの姿は少ないのですが、日当たりのよい田んぼの畦ではテントウムシやクモが顔を見せてくれました。田んぼには一面氷が張っていて、踏みつけるとパリッといい音がします。
冬枯れの斜面林は探検するのに最適。秋にたくさんのアケビを見つけた場所から入ってやぶの中を丘の上まで登ってみました。ツルに足を取られたり、つかんだ木がトゲだらけのサンショだったり、大変な山登りだけに頂上に着くとみんなで笑顔のピースサインです。
散策のあと、みんなで育てた緑米で作った山菜おこわをいただきました。蒸し器で作り立てのおこわをおいしい空気の谷津で食べるのは最高でした。食事のあと、子どもたちは竹の棒を倒すゲームを考案して歓声を上げながらいつまでも熱中していました。
2月にはアシ原の開墾からはじめた作業もいよいよ終盤。今回はまだ残っているアシの根を取ったり、クロ塗りをしたり、水位が合うように泥の量を調整したり、仕上げに向けた作業をしました。
小中学生の女の子を中心に裸足で田んぼに入り、キャーキャー歓声を挙げながらクワやスコップを使って作業してくれました。田んぼには新しく3個のアカガエルの卵塊があり、また、畦にシュレーゲルアオガエルの卵塊が産み付けられているのも見つけました。新しいビオトープとしてさっそく生きものたちに気に入って使ってもらえているのはうれしいですね。
クロ塗りがほぼ終わってとても立派な田んぼになりました。シュレーゲルの鳴き声が間近で聞こえたり、上空からヒバリのさえずり、谷津に響くウグイスやヤマガラの声に囲まれて気持ちのよい作業でした。
朝から小雨が降る天気でしたが、活動がはじまる頃にやんでくれましたのはさすがYPPです。
まずは谷津のゴミ拾いをしました。YPP田んぼに近い耕作放棄した田んぼを埋め立てた場所は「ゴミ捨て禁止」の市の看板が立っているにもかかわらず、以前から大型ゴミの投棄が相次いでいる場所です。枯れ草を取り除いてみると出るわ、出るわ、タイヤ、瓦、照明、一斗缶、自転車、ガラス、ひいては風呂桶からスナックのドアまで! 道路の隅に置いたのですがあっという間にゴミの山になってしまいました。人目が届きにくくなった放棄谷津の困った現状です。1時間ほどでゴミ拾いを終える予定が午前中一杯たっぷりかかってしまいました。
昼食後は古代米田んぼに畦を作る作業をしました。泥深い田んぼで稲刈りなどの作業が大変なので、田んぼの中に入れる畦を作ることにしました。ドロドロなので去年の稲株を集めて取りあえず田んぼを二分する畦を一本作りました。乾燥するのを待ってまた作業が必要になりそうです。(ゴミは市に回収していただきました)
ちょうど梅雨の晴れ間に恵まれ、日差しが出るとちょっと暑いくらいの天気でした。古代マイ田んぼでは一面に雑草のコナギが生え始めていたので、それを抜いて田んぼを均してから緑米の田植えをはじめました。人数が少なめで古代米田んぼの半分が終わったときにはもうお昼近く。そこでひもに沿って一列に並んで植えるのをやめて、最初に2 列飛ばしにひもに沿って植えてから飛ばした列を一人でどんどん植えていく方法に変えて何とかお昼前に古代マイ田んぼを終えました。
午後、子どもたちは「ドロリンピック」をしました。泥団子ころがし、竹引き、竹ぐるぐるに竹取物語と、オリジナルメニューに大人も子どもも真剣な顔つきでワイワイ、キャーキャー、元気な声が谷津に響き渡りました。田植え部隊はマイ田んぼに黒米を植えました。一段と人が減ったので1区画を植え終わったのが4時近く。残り2区画は別の日に有志が農林1号と赤米を植えてくれました。これで下大和田の田植えはすべて終了です。これからは雑草との戦い! みなさんのご協力をよろしくお願いします。
梅雨の晴れ間に恵まれて子ども連れの家族がたくさん参加してくれました。生協に出した案内を見てはじめての方も大勢来て下さったのはうれしい限り。素足で恐る恐る田んぼに入っていよいよ田植えのはじまりです。ヒモに沿って一列に並び子どもたちもちょっと真剣な顔つきで一生懸命植えてくれました。泥に入るのがイヤで抱っこして田植えをする微笑ましい光景も! 一番大きなホタル田んぼに緑米、小さなアカガエル田んぼとシオカラ田んぼに黒米を植えました。
終わってから別の田んぼで生きもの観察をしました。ドジョウやオタマジャクシ、ちびアカガエルなど生きものがいっぱいで子どもたちの目が輝いていました。小山もこれで田植えは終わりです。最後に「さなぶり」の具だくさんのみそ汁を食べて春から続いたの農繁期の終了を祝いました。
林の中でのアイスブレーキング「つながりさがし」のあと、谷津田たんけんをしました。生き物観察ビンゴカードはどのくらいできたかな?
お昼のあとはウルトラクイズとかかし作り。今年も可愛いかかしができました!
こども自然教室は晩秋に2回目を開催する予定ですので、今回参加できなかったみなさんもぜひいらしてください。
熱気溢れる会場内で、当センターはパネル展示、クラフト展示、晴天祈願お守りと谷津田かるたの展示をしました。スタッフの南川さんは、会場内のイベント「缶つぶし世界選手権」に出場し、予選を2位で通過、本選では7位という好成績でした!
台風が前日に通過してくれてひと安心。大勢の顔なじみの方に加えて、稲刈りははじめての方も集まり、にぎやかに稲刈りをしました。慣れた方が多かったのでオダづくりと稲刈り、刈った稲を結わえる作業がスムーズに進みます。初めての方も最初はなかなかうまく切れなくて力が入っている様子でしたが、コツがわかるとサクッ、サクッと軽やかな音に顔がほころんできます。いつもは午前中にコシヒカリ田んぼを刈るのが精一杯なのですが、今回は昼前にカヤネズミ田んぼに取りかかることができました。「今年の出来は?」と言うと、例年よりも分けつが少なくて株が軽く、オダがスカスカでなかなか埋まりません。初夏の日照不足の影響のようです。カヤネズミの巣が見つからなかったのは稲の生育が悪かったせいでしょうか?
コシヒカリを刈り終えたので、マイ田んぼの農林1 号を刈り始めるとポツポツと雨が背中にあたりはじめ、間もなく大粒の雨が激しく降ってきたのでそこで中止にしました。あともう少しだったのに残念でした。田植えに続いて、文科省のこども放送局の取材があり、子どもたちがレポーターとして活躍してくれました。
地元の方が今年から米づくりをやめることを聞いて急遽、有志で田植えをした田んぼにコシヒカリがしっかり実ってくれました。その稲刈りに親子連れをはじめとしてたくさんの方が集まってにぎやかに稲刈りをしました。はじめての人は刈り方を教わって最初はおそるおそるスタート。最初は力ばかり入ってなかなか刈れないことに首をかしげていましたが、コツがわかってくると、サクッ、サクッと気持ちよい音を立ててどんどん刈り進んでいきます。子どもたちも「おもしろい!」と鎌の順番が待ちきれない様子でした。
稲をかけるオダは地元の方に作り方を教えていただきました。ワラを簡単に使って竹をうまく組む方法はとても驚きました。稲刈りは予想していたよりもすごい速さで進んで、最後はオダが一杯になってしまい、そこまでで今日の作業を終えることにしました。刈り終わった田んぼでは小さなアカガエルがピョンピョンはね、トンボが産卵していました。米づくりを続けることでたくさんの命を育むことができて本当に良かったです。皆さん、お疲れ様でした。
穏やかに晴れ渡った青空の下、ときにアズマネザサ、オギ、セイタカアワダチソウを薙ぎ倒しながら冬季にしか立ち入りできない下流部の沼までを巡りました。日陰では霜が融けずに凍てついた状態で残っていましたが日中は気温も上がり、メダカも泳ぎだし、セイタカアワダチソウの花にはハナアブが多数見られたり、ヒメアカタテハガが現れたりしました。道端にはノゲシ、ホトケノザ、セイヨウタンポポ、オオジシバリなども花をつけていました。冬鳥のカシラダカやアオジはたくさんいるのですがブッシュの中にいて人影を察するとすぐ飛び立たれ、姿を望遠鏡でじっくり見ることは出来ませんでした。途中、小型のタカが一瞬飛ぶ姿を2人の方が見られましたが、小さかったと言うことでツミであったかも知れません。路なき路を歩むなど、ちょっとワイルドな初冬の谷津散策を楽しみました。
お昼休みには、こもれび会議を行い、川北宏之さんから「学校ビオトープの現状と問題点」についてお話をしていただきました。「維持管理には企画段階から地域住民の参加が望まれる」など参考となるお話がたくさんありました。また、参加者からは学校行政のシステムとして学校ビオトープを作った他市の例など維持管理を継続的に可能にするものとして紹介もあり、有意義なこもれび会議でした。
最初に自然観察をする予定でしたが参加者が少なかったのでまず落ち葉を集めてたき火をして今年収穫したコシヒカリを試食しました。かまどで炊いた新米はそれだけで食べてもとてもおいしくて1升のご飯はあっという間になくなってしまいました。
お腹がいっぱいになったところであざみ谷を散策。落ち葉の間でひっそり咲いているリンドウの紫色がとても鮮やかでした。アオジやカシラダカなど冬鳥の声もにぎやかです。子どもたち(と大人約一名)は谷津の奥で木登りや山登りを楽しみました。
とても12月とは思えない暖かな天気のもと、2008年最後のイベント、収穫祭&もちつきが行われました。参加者が60人を超え、久しぶりに大にぎわいでした。お餅はいつもより大きな臼で3升ずつ3回つきました。大人も子どもも交替でぺったん、ぺったん。ランニング姿のたくましい小学生も登場。つき上がると1臼めはペロッとなくなり、2臼めの玄米モチはゆっくり味わっていただき、最後の臼はお腹いっぱいでお土産にしました。おモチのほかにも焼き魚、焼き鳥、焼きそば、トン汁など豊富なメニューでした。
最後はお楽しみの谷津田運動会。落ちてくる葉っぱをキャッチする「おちばひらひら」、探してきたセイタカアワダチソウのせいくらべなど、子どもだけでなく、大人も負けじと真剣な顔つきで参加しました。