2009年の話題

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2009年1月18日 第92回 下大和田YPP どんど焼きと昔あそび

かかしさん、おつかれさまでした 早朝の小雨があがり、風もなく穏やかなどんど焼き日和となりました。

昨年の米づくりを見守ってくれた4体のかかしを田んぼから運び、広場の真ん中に立て、周りを葉っぱが緑の篠竹で覆って準備完了。恒例の火起こしは子どもたちを中心に誰が早く着けられるか競争です。はじめはうまく回せなかったり、穴から火起こし器が外れてしまったり悪戦苦闘でしたが、煙が出て木が焦げる臭いがしてくると歓声が上がります。湿気が多かったせいか、ちょっと時間がかかりましたが、何とか火が起きてどんど焼きがはじまりました。炎が高く上がり、竹がはじける音が谷津に響き渡ります。棒にマシュマロを付けて焼いて食べたり、サツマイモを焼いたりしました。

たき火の周りで紙飛行機大会。広告紙を思い思いに折って飛ばし、滞空時間を競いました。最後まで残って優勝したのは小さい頃に飛行機づくりに熱中したお父さんでした。次に木の棒で作ったボートを水路に流し、子どもたちが棒でボートを押して競争させるゲームをしました。大人の声援を受けて子どもたちは真剣そのものでした。昼過ぎから昔あそびをしました。子どもよりも大人が熱中し、特にべいごま大会は盛り上がりました。

大人も子どももしっかり遊んだなぁと感じた一日でした。

2009年1月25日 第40回 小山YPP もちつき

ほい、もういっちょ〜! 自然観察をする予定でしたが、昨年収穫した緑米でもちつきをしようということになり、急遽、昨年の米づくりに協力していただいた皆さんに声をかけて、もちつき大会になりました。

かまどで1升半ずつ蒸かして、2 臼つきました。「ヨイショ〜、ヨイショ〜」とみんなのかけ声に合わせて、大人も子どもも全員でにぎやかなもちつきです。大人用の大きな杵を使ってつく元気な小学生もいて、声援が一段と大きくなります。ちょうど地元熊野神社の新年最初のお祭り「おびしゃ」の日で、お祭りの合間をぬって地元の方も様子を見に来て、うれしそうに子どもたちのもちつきを眺めていらっしゃいました。ついたお餅はあっという間にみんなのお腹へ消えていきました。

2009年2月15日(日) 第93回 下大和田YPP「アカガエルの卵塊しらべ・田んぼ/林の手入れ」 (くもり)

卵塊調査記録表を持ってみんな集合 最初にみんなでYPP田んぼでのニホンアカガエルの産卵状況を調べました。今年の産卵の始まりは1月29日で、その時に産み付けられた卵からは小さなオタマジャクシが生まれていました。その時点での卵塊数は数えてあったので、新しい卵塊に注目して調べました。カウンターを手に一人ずつ数えていくつあったのかを比べました。今年のYPP田んぼの合計の卵塊数は記録的に多い209個でした。

調査のあとは田んぼの畦の補修や林のササを切ったり、折れた枝を除いたりしました。木のウロにすごい数のサシガメが集まって越冬しているのを見つけるなど発見もありました。

前日は2月としては異常な初夏を思わせる陽気でその余韻が残る暖かな日で、木の枝にクモが円い網を張っていたのも驚きでした。

2009年2月22日(日) 第41回 小山町YPP「田んぼづくり」 (晴れ)

小さな区画にこれだけ人がいても大変な作業! YPPの田んぼと去年地元の小学校が米づくり体験をした田んぼの間にあるアシ原を起こして田んぼにする作業をしました。

学校の先生方やボランティアの保護者の方が大勢集まって下さり、にぎやかな作業です。もうかなり長い間米づくりをしていなかった場所なので、アシや雑草がびっしりと根を張っていて、それをスコップで小さな塊に壊していくのは大変な作業です。先生やお父さん、お母さんだけでなく、子どもたちも顔を真っ赤にして力一杯スコップを押していました。時折、泥の仲から冬眠していたアカガエル、ザリガニ、ケラなどがはい出してきます。ちょっと早く目を覚まさせてしまってご めんね。

大勢の皆さんの活躍で予想以上に作業が進みました。これからあと5回の作業日で何とか田んぼに復活させたいと思います(3月3日、7日、10日、17日、30日)。皆さん、ご協力をどうぞよろしくお願いします。

2009年3月7日(土) 第42回 小山町YPP「田んぼづくり」 (晴れ)

2月に続いてYPPの田んぼと学校田んぼの間にあるアシ原の開墾・復田作業をしました。

前回同様に保護者やボランティアの皆さん、学校の先生方がたくさん集まって下さいました。泥に足を取られながらスコップで少しずつ柔らかくして作業はなかなか大変ですが、手慣れた方もいるし、人数も多いのでどんどん作業が進み、ほとんど起こし終えてアシ原が立派な田んぼに変身しました。これでYPP田んぼと学校田んぼが田んぼでつながって生きものたちには暮らしやすい環境が整いました。

高校生も参加してくれて、土嚢を積んだり、竹を埋めたりして畦の補強作業を進めてくれました。田んぼではアカガエルのオタマジャクシが泳ぎ始め、ウグイスもちょっと頼りない声ですが春の歌を聞かせてくれました。ただ、天気が良くて花粉がたくさん飛んでいたことだけがちょっと困りものでしたが。

2009年3月20日(金・祝) 第94回 下大和田YPP「味わおう!春の谷津田」 (雨のちくもり)

雨も上がり記念撮影 雨音に目覚めると外は大粒の雨。今まで一度も降られたことがない、YPP 恒例の野草を食べる会がついに雨のスタートになってしまいました。集まったのは常連メンバーばかり・・・と思っていたらはるばる川崎からホームページを頼りに参加して下さった方がいらっしゃって、みんなで元気を起こして雨の谷津を散策して野草を探しました。

田んぼではアカガエルのオタマジャクシが泳ぎ、シュレーゲルアオガエルの軽やかな声もしていました。ニワトコ、セリ、ヨモギなどお馴染みの野草が見つかり、さっそく天ぷらにしていただきました。ちょっとほろ苦さのある春の味、雨が降 ってもやっぱりこれを味わわないと米づくりのシーズンを迎えられないという感じです。

林にタープを張って雨よけにしていましたが食べ始める頃には雨が上がり、最後は日差しも出てきました。人数が少なかった分、みんなお腹がいっぱいになるまで食べ、たくさんお話もできて満足の一日でした。

2009年4月12日(日) 第43回 小山町YPP「コシヒカリの苗代づくり」 (晴れ)

芽がでますように☆ 地元の小学校が田植えに使うコシヒカリの苗代を作りました。

柔らかい泥地なので、稲株で堤防のように外側を固めてから中を盛り上げました。1.2×2mくらいの小さな苗代です。1週間浸水して芽出しをしたモミを薄まきにし、賢いカルガモ対策のネットをかけました。今年の生育はどうでしょう?

次に今年アシ原を開墾して復活させた田んぼで、クロ塗りと田んぼを平らに均す作業をしました。田んぼになったばかりなのに、シオヤトンボのヤゴやケラが見つかったり、シュレーゲルアオガエルが飛び出してきたり、生きものの気配がいっぱいです。そこで生まれたアカガエルのオタマジャクシも元気に泳いでいました。

田んぼは春爛漫。学校田んぼから時折、羽化したてのシオヤトンボがみずみずしく輝く羽根をやさしく羽ばたいて飛び立っていきました。色がもうブルーに変わって縄張りを張っているオスもいました。上空からツバメの声がして、昼間なのにあざみ谷の奥から時折、フクロウの声が響いてきました。

(参加者 大人8名、小中学生2名 報告:高山邦明)

2009年4月18日(土) 第95回 下大和田YPP「苗代づくりと田んぼの手入れ」 (晴れ)

おつかれさまでした☆ 古代米の種モミ播きを行いました。今回初めて、一般の方々にも多数参加いただき、種モミ播きを体験してもらいました。

4月12日〜13日に緑米・黒米・赤米・農林1号を水に浸し、18日当日には4種類の種モミが程よい芽出し状態になりました。さあー! 種モミ播きの始まりです。まずは種モミの播き方の説明をして、皆さん長靴を履いて田の中へ! 初めて田んぼに入る人もいて、「キャー足が脱けない!」「オタマジャクシがいる!」「ヤゴを見つけた!」と賑やかな声が飛び交いながら、前もって用意した苗床に種モミを播いてもらいました。

播いた後は泥水を掛けて手でやさしく押さえて根付いてくれと願いを込めました。仕上げは保温と鳥食害を避けるため、昨年使った竹の支柱を弓なりに張って、ビニールトンネルを掛け、最後に蒸れ防止用の孔を開けて完成しました。

種モミ播きに参加された皆様方、春の田んぼの感触は如何でしたか? 皆さんが播かれた種は6月の初旬には田植えできるように成長していると思いますので、ぜひ田植えにも参加して自分達で作った苗の田植えをして下さい。

種モミ播きと平行してコシヒカリ田・カヤネズミ田の草取りも行われました。コシヒカリ田は見違えるようにきれいになり、カヤネズミ田は時間切れで三分の一ほどが除草できませんでした。

お昼には野草の天ぷらを皆さんに食べてもらいたいと俄か天ぷら屋も出来て、子供達も初めて食べる野草の天ぷらに「美味しい」とパクついていました。汁物も春キャベツを具に手作りの味噌で、これまた美味しかった! スイートな大きいイチゴの差し入れもあり、皆舌鼓を打ちました。

子供達はドロンコになりながら小川に入ったりしてメダカを追いかけ、遅くまで春の谷津を駆け回っていました。

(参加者 大人15名、子ども7名 報告: 石橋紘吉)

2009年5月16日(土) 第97回 下大和田YPP「みんなでワイワイ! コシヒカリの田植え」 (くもり)

おつかれさまでした☆ 今回は稲毛の保育園に通う親子連れが大勢参加してくれて、田んぼは最初からたいへんなにぎわいでした。

子どもと親御さんが交互に横一列に並んで田植えの始まり。泥が手足や洋服に付くことが気になったり、泥に足を取られて歩きづらかったりで、最初はこわごわ恐る恐る… お父さん、お母さんにしがみついている子もいました。でも、だんだん慣れてくると、「あっ、カエル!」、「ザリガニ見っけ!」、「おっきな貝!」とお楽しの発見もあって、目が輝いてきます。しまいには田植えを放り出し、泥んこもへっちゃらで子どもたちだけで魚とりや泥遊びに熱中しはじめました。

残った作業はいつものように大人達の仕事。でも、田植えがおもしろくて最後まで大人に交じって田植えをしてくれた子もいました。

みなさんのお陰でコシヒカリ田んぼとカヤネズミ田んぼにきれいに植え終えることができました。子どもたちは最後は名残惜しげに帰路につきました。

2009年5月30日(土) 第44回 小山町YPP「コシヒカリの田植え」 (くもり時々小雨)

おつかれさまでした☆ 地元の方のお手伝いをしている田んぼにコシヒカリを植えました。

主役は小学生たち。ヒモに沿って横一列に並んで植えていきます。植える分の苗を分けるのがなかなかうまくいかない子、早く植え終えて待ちきれない子、ニコニコの子、黙々丁寧に植えている子、それぞれ様々。だんだん疲れるし、退屈してきてしまうのですが、途中からヒモを使わない「自由植え」にしたら元気が復活して、結局、1時間半以上、田植えをしてくれました。

一方、大人は草取りに専念。田んぼが盛り上がって水面が見えないほどにはびこった場所は鍬を使いながらとても力がいる作業ですが、お話をしながらにぎやかに楽しく草取りをしました。皆さんのお陰で、4枚のうち3枚がきれいな田んぼになりました。お疲れさまです。

梅雨のはしりの天気の下、小さなアカガエルがあちこちではね、サワガニや大きなオニヤンマのヤゴが顔を出し、ハシリグモが動き回って、生きものたちもとてもにぎやかでした。

2009年6月1日(月) 第3回 大椎小学校 田植え (くもり)

初めての田んぼ、どうだったかな? 千葉市緑区の大椎小学校の五年生のみなさんと一緒に、小山の田んぼにて田植えをしました。

大椎小学校の5年生による田作りは今年で3年目。今年は小山YPPに参加してくださったたくさんのみなさんのお蔭で、田んぼの面積が去年の1.8倍ほどに増えました。順調に育ったコシヒカリの苗を一本植えで、一人あたり15株植えていただきました。初めての子がほとんどでしたが、最初の一株と最後の一株では速さも植え方も見違えるほどに上達して、毎年ながらびっくりしました。

交替で自然観察も楽しみました。たくさんの発見があったようで、ふりかえりでは色々な報告をいただきました。

稲もみんなも元気に育ちますように。

(報告: 大友英寿)

2009年6月7日(日) 第98回 下大和田YPP「みんなでワイワイ! 古代米の田植え」 (晴れ)

お疲れさまです。楽しかったかなー? 梅雨のはしりのぐずついた天気が続いていましたが、今日ばかりはよい天気。このまさに「五月晴れ」に誘われて小さな子どもたちから年配の方まで50人もの皆さんが集まってくれました。常連さん、久しぶりの方、初めての方、コシヒカリの田植えに参加して田んぼが気に入った親子連れで田んぼは大にぎわいです。

今回は「古代米田んぼ」に緑米を植えました。子どもたちは田植えよりもザリガニやメダカなど生きものさがしで忙しそうです。大きなカメも姿を見せてくれました。中には田植えのお手伝いに熱中して最後まで大活躍してくれた小学生もいました。

日差しは強かったのですが、時折日が陰ってちょうどよい陽気。シュレーゲルアオガエルの合唱の季節は終わりましたが、ウグイス、ホオジロ、時にカワセミやホトトギスなど鳥たちが元気に鳴いて応援してくれました。

予定の時間で緑米を植え終えることができました。参加いただいた皆さん、お疲れさまでした。次は草取りの季節です。先に植えたコシヒカリの田んぼを見ると小さなコナギの芽がびっしり! ゾッとしてしまいましたが、みんなの力で何とかがんばりましょう。

(参加者 大人26名、小中高生13名、幼児11名 / 報告: 高山邦明)

2009年6月7日(日) 第113回 下大和田谷津田の観察会とゴミ拾い (晴れ)

久しぶりに晴れ渡った気持ちの良い日になりました。今日は観察会とYPPの古代米の田植えと同時開催となり、総勢四十数名の参加となりました。それぞれ希望する方へ参加し、スタートしました。

先ずは田んぼにいた甲羅が15cmほどのクサガメを観察しました。持ってみて重さを実感したり、匂いを嗅いだりしました。石みたいと言う声も上がりました。後からはもっと大きいクサガメも出てきました。

こども達はカワトンボやモンシロチョウ、ウラギンシジミなどを網に納めようと奮戦したり、テントウムシばかりたくさん集める子など、それぞれに楽しんでいました。林縁を2羽のアオサギが飛びました。と、カラスが1羽のアオサギにモビングを掛けました。自分よりずっと大きなアオサギに襲い掛かったのには驚きました。近くにカラスの巣があったのでしょうか。

林縁ではクリの花が咲き始めました。クリの花にはいろいろな虫が集まります。これだけでもじっくりみれば面白いものがあります。モミジイチゴの実やクワの実を食べたり、一巡して戻ったらコシヒカリ田をギンヤンマが周回していました。ウグイス、ホオジロが囀り、ホトトギスや、オオヨシキリ、カワセミの声など耳も楽しみながらの谷津散策でした。

(参加者 大人13名、子ども15名 / 報告: 網代春男)

2009年6月27日(土) 2009年度 総会

お疲れさまでした 総会が千葉市中央区事務所にて実施されました。

田中正彦氏を議長に選出し、正会員40名中、出席者16名、委任状10通(合計26名)で正会員の過半数を超えたことを確認。2008年度活動実績報告、収支予算報告及び監査報告、2009年度活動予定、収支予算が承認されました。また総会での議題を電磁的方法で議決できるなど、一部定款の変更も承認されました。

会員の方にはニュースレター7月号に関係書類を同封いたしましたので、ご確認ください。

(事務局)

2009年6月13日(土) 第46回 小山町YPP「古代米の田植え」 (くもり)

老若男女で一列に並んで田植えです♪ どんより曇って時折小雨が降る天気でしたが、大勢の方が集まってくれました。大人も子どももロープに沿って横一線に並んで一斉に緑米を植えます。初めての人は苗がうまくほぐれなかったり、一度植えた稲が浮かび上がってしまったり、最初は悪戦苦闘でしたが、2〜3 列も植えると慣れてきます。「結構おもしろいね!」とお父さん、「もう疲れた!」とお子さん。途中でイチ抜けたの子もいましたが、無事全部植え終えました。

次は田んぼの自然観察。あちこちでピョンピョンはねるアカガエルの子どもを踏みつけないように気をつけながら畦で観察しました。暖かい田んぼにはまだオタマたちがたくさん泳ぎ、よく見るとドジョウの赤ちゃんの姿もありました。湧き水の近くではサワガニを見つけました。田んぼは生きものでいっぱいです。

あちこちでホタルブクロが花を開き、そろそろヘイケボタルの季節の始まりですね。

(参加者 大人17名、小学生6名、幼児5名 / 報告: 高山邦明)

2009年7月5日(日) 第114回 下大和田谷津田の観察会とゴミ拾い くもり

夏らしい暑さになりました。参加者は6名と後から二つの親子連れの計13名でした。

谷津田は昆虫たちが活発でした。カワトンボ、オニヤンマ、ノシメトンボ、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、コオニヤンマといったトンボ類。コオニヤンマは網で捕獲したため確認できました。コガネグモは大きな巣を作っていました。森の中ではタマムシを数匹見ることができました。手に取り参加者全員で観察。その美しさを堪能しました。産卵のために集まっていたようです。カブトムシ、ノコギリクワガタも見ることができました。

観察会のあと、田んぼの畦道の草刈りをしました。暑い中、気持ちよい汗をかくことができました。

(参加者 大人9名、子供4名 / 報告: 平沼勝男)

2009年7月10日(金) 下大和田でヘイケボタル観察会

きれいなあかり 今年も出会えてよかったです 7月10日夜、千葉市緑区下大和田の谷津田でヘイケボタル観察会行いました。参加者は大人6名,小学生2名の計8名でした。蒸し暑いながらも時々吹く心地よい風を受けて、毎月第一日曜日に実施している定例観察会とほぼ同じコ−スを歩きました。

まず最初に森の中を飛ぶヘイケボタルを見つけて大喜び。クヌギに集まるカブトムシやコクワガタを観察していると、田んぼでもここそこで光り始めました。圧巻だったのは我々が稲作を行っている場所の下流にある田んぼでした。小川から田んぼの淵にかけて光の乱舞。地面でも足の踏み場を気にしなければいけないくらいの数のホタルが光っていました。今まで見たことのないくらいの数に、みな大感激でした。

最後に昨年稲作をやめてしまった東の田んぼにも行ったのですが、数は少ないですがヘイケボタルを確認することができました。21時過ぎまで観察したのですが、時間を忘れるくらい素敵な夜でした。

写真をご覧ください。ゲンジには及びませんが、ほのかな光で光っている様子が分かると思います。人影に光るのは、参加者が持っているウチワの上にいるホタルです。

(田中正彦)

2009年7月11日(土) 第47回 小山町YPP「田んぼの草取り」 くもり

精鋭部隊奮闘中! 人にとってうっとうしい梅雨の季節ですが、田んぼの稲にとってはたくさんお米をつけるためにぐんぐん生長する大切な時です。

それに負けじと稲株の間で雑草たちもすごい勢いで背を伸ばしています。ウリカワやオモダカはさほど気にならないのですが、困るのは何と言ってもコナギ。昔からお百姓さんたちを悩ませてきたコナギが小山の田んぼにびっしりと生え始めています。それとイグサの仲間も場所によっては稲と同じくらいの背丈に生育しています。田んぼの草取りのせいか、集まった人は少なかったのですが、お話をしながらにぎやかに雑草と格闘です。芽が出たばかりのコナ ギやすぐ抜けるものの数がものすごくて田んぼの表面を全部手でぬぐわないといけないのが大変。イグサは根をしっかり張っていて抜くのが大変。だんだんと指の力が入らなくなるほどでした。予定の2/3 ほどしか済ませることはできませんでしたが、田んぼがとてもすっきりしました。

最後に子どもたちと自然観察をしました。子どもたちの注目はトンボ採り。田んぼを忙しく飛び回るシオカラトンボを虫採り網で簡単に捕まえてしまうのはお見事。でも少し高いところを飛ぶコシアキトンボはなかなか捕まりません。網の届く高さの少し上をまるで人と遊んでいるように飛んでいて結局誰も捕まえることができませんでした。さらに上空ではオニヤンマが3 匹、悠々と飛んでいました。羽化して間もないのでまだ縄張りを保っていないようです。最後に大きなアカガエルとヤマカガシをじっくり観察してみんな満足そうでした。

(参加者 大人5名、高校生1名、小学生4名 / 報告: 高山邦明)

2009年7月19日(日) 第99回 下大和田YPP「田んぼの生きものと遊ぼう&田の草取り」 晴れ

緑がきれいです! ミズアオイ科コナギが特に古代米田んぼを中心にはびこっていましたので、初めての家族連れの方々も一緒に草取りをしました。

無造作に抜くと根を残すので苦労しました。コナギは東南アジア原産の古い時代の帰化植物で、稲作の渡来に伴って渡来した、代表的な水田雑草の1つで水田の水路、放棄水田、部分減反した水田などに生育して、群落を形成しています。8月からかわいい青い花を咲かせます。この無農薬雑草は厚い葉の空揚げがおいしそうですので、次回は持ち帰って調理しましょう。

草取りですみかを追われた蜘蛛が水面を移動し、ザリガニがはさみを振り上げているので、そこにいたのかと思い次の一歩をずらしたり、生き物を観察しながら草取りを楽しみました。麦わら帽子が風で飛ぶくらいでしたので、汗も引きが早かったです。

この時期は稲と同じ大きさで葉も同じですが、葉の広がり方が広く、根元が赤褐色の雑草は一気には抜けないので深い根を足先でつぶしながら、外していき、左右に回しながら引き抜きます。引いた後、これで隣の稲に大きく育てよと声をかけました。

昼ごはんは吹きあがる涼しい風の中、おいしかったです。飛んできた玉虫の色変化に子供たちも感心しました。その後、田んぼの作業の今後について40分くらい話しあいました。昼からは有志で古代米の田んぼの草取りを2時間近く実施しました。 やつだ大福帳にこの日7点押してもらい、24点になったご家族の皆様も毎回YPPへの参加どうもありがとうございます。

(参加者 大人18名、小中高生5名、幼児4名 / 報告: 南川忠男)

2009年8月2日(日) 第115回 下大和田谷津田の観察会とゴミ拾い くもり

今回は生涯学習センター自主企画講座「パパとママの環境講座」の参加者と一緒に谷津田を巡りました。

オニヤンマが林縁を行ったり来たりしていましたが今年は未だ少ないようです。コガネグモが網にかかったバッタを一瞬のうちにぐるぐる巻きとるさまには大人も子供も感嘆しきりでした。

田んぼの上には南の国から発生を繰り返しながら北上してくるウスバキトンボが数匹飛び回っていました。こども達はトンボやバッタ、カマキリやガエルの子を捕まえ、手にとって生きものの感触を体感していました。バッタの仲間ではツマグロイナゴモドキ、ショウリョウバッタ、ヒメギスなど成虫の姿も見られましたがコバネイナゴ、エンマコオロギなどは未だ幼虫の状態でした。アオバハゴロモ、ベッコウハゴロモ、スケバハゴロモなどハゴロモの仲間も目を引きました。クワの枝にはクワカミキリもいました。谷津田を一巡してからカブトムシが10匹以上も押し合いながら樹液をなめているのをたっぷり観察しました。

(参加者 大人19名、子ども7名 / 報告: 網代春男)

2009年8月2日(日) 第115回 下大和田谷津田の観察会とゴミ拾い くもり

今回は生涯学習センター自主企画講座「パパとママの環境講座」の参加者と一緒に谷津田を巡りました。

オニヤンマが林縁を行ったり来たりしていましたが今年は未だ少ないようです。コガネグモが網にかかったバッタを一瞬のうちにぐるぐる巻きとるさまには大人も子供も感嘆しきりでした。

田んぼの上には南の国から発生を繰り返しながら北上してくるウスバキトンボが数匹飛び回っていました。こども達はトンボやバッタ、カマキリやガエルの子を捕まえ、手にとって生きものの感触を体感していました。バッタの仲間ではツマグロイナゴモドキ、ショウリョウバッタ、ヒメギスなど成虫の姿も見られましたがコバネイナゴ、エンマコオロギなどは未だ幼虫の状態でした。アオバハゴロモ、ベッコウハゴロモ、スケバハゴロモなどハゴロモの仲間も目を引きました。クワの枝にはクワカミキリもいました。谷津田を一巡してからカブトムシが10匹以上も押し合いながら樹液をなめているのをたっぷり観察しました。

(参加者 大人19名、子ども7名 / 報告: 網代春男)

2009年8月22日(土) エコ体験スクール「生き物と遊ぼう、里山探検とかかし作り」 晴れ

楽しかったね。スタッフのみなさんもおつかれさま! 千葉市からの受託事業エコ体験スクールが下大和田で開かれました。集まったのは市内の小学校1年から6 年までの子どもたち30 人。虫採り網や虫かごを持ってやってきた子どもたちから期待でわくわくしている様子が伝わってきます。

午前中は3〜5人の8つのグループに分かれて谷津を散策しました。厳しい残暑の中でしたが、みんな元気いっぱい。樹液に集まる虫たちを観察したり、オニヤンマを捕まえたり、ハッカのにおいをかいだり、タヌキの足跡を見つけたり、いろいろな体験をしました。中でも一番盛り上がっていたのは水路での魚採りかな? 「やったー、メダカ!」や「ザリガニ、ゲット!」と網を入れるたびに歓声があがっていました。

涼しい林の中でお弁当を食べたあとは、かかしづくり、工作、ザリガニつり、自然観察と好きな活動を自由に選ぶプログラムで、思い思いの体験を楽しみました。かかしは4体出来上がり、田んぼに立てました。子どもたちの笑顔と歓声でいっぱいの一日でした。

(高山邦明)

2009年8月29日(土) 第48回 小山町YPP「かかしづくり」 晴れ

かかしさん、よろしくおねがいしますね 夏休み最後の土曜日でみんな宿題に追われているのでしょうか? 参加者が少なくてちょっと寂しかったのですが、負けずにかかしづくりをしました。

まずは竹藪から竹の切り出しです。子どもたちが一人1本ずつ切りました。竹はのこぎりが滑って切りにくいのですが、少しずつ切れ込みを入れるコツを覚えると調子よくのこぎりが動きはじめます。歯をくいしばってのごぎりを動かし、切り終えると笑顔がポロリ。かかしは男と女の2体にしました。男かかしはサッカー少年の予定が「20世紀少年」の“ともだち”に、女かかしは“カンナ”とタイムリーなかかしになりました。ともだちマークの旗を作ったり、空を指し示す指を軍手で作ったり、アイデアが次々浮かんで楽しいかかしづくりになりました。最後にできあがったかかしを学校田んぼに立てました。

これから台風の季節がはじまりますが、かかしがきっとイネを守ってくれることでしょう。

(参加者 大人5名、小学生3名 / 報告: 高山邦明)

2009年9月吉日 イベントで割り箸リサイクルに取り組んでみませんか?

秋は学園祭や文化祭、地域運動会など、イベント目白押しの季節ですね。イベントで出るごみの減量や環境学習の一環として、ぜひ当センターの割り箸リサイクルプロジェクトを活用してみませんか?

当プロジェクトのルートを使うと、使い終わった割り箸が紙資源としてリサイクルされます。使用済み割り箸3膳で、はがき約1枚分の紙資源として変身します! 捨てればゴミ、生かせば資源です☆ あなたの手で、ゴミから紙資源へ生まれ変わらせてあげてください♪

当サイトの割り箸リサイクルプロジェクトのページを参考にしてご検討&実施いただき、最寄の回収拠点へお持ちください。(最近は、リユース食器などを使用したエコイベントも多彩になってきていますので、可能であれば、塗り箸やマイ箸などを使用するイベントの実施もご検討くださいね)

(伊原香奈子)

2009年9月19日(土) 第100回下大和田YPP「コシヒカリの稲刈り」

お疲れさまでした 下大和田でコシヒカリの稲刈りをしました。

モズが高鳴き、アカトンボが舞う秋色いっぱいの谷津田で5月に植えたコシヒカリを刈りました。小さな子どもたちも大勢参加して、稲を刈ったり、トンボやバッタをつかまえたり、谷津田はわくわくの体験がいっぱいでした。

皆さんお疲れさまでした。コシヒカリの脱穀、10月には古代米の稲刈りと農繁期が続きます。これからもお力添えよろしくお願いします。

(参加者 大人22名、小中学生11名、幼児3名 / 報告:高山邦明)

2009年11月1日(日) 晴れ 第118回 下大和田谷津田の観察会とゴミ拾い

今日はYPP の古代米(緑米)の稲刈りと同時開催となりました。稲刈りに来られた方で観察会にも参加を希望される方々と谷津を一巡しました。

スタート前にヤマカガシが持ち込まれ、はじめは遠巻きにしていた子達もすぐに馴れて、なぜたり、手に持ったり、感触を体感しました。しまいには目が可愛いいなどと人気を得ていました。ミゾソバ、カントウヨメナ、イヌタデ、ヤナギタデ、タウコギなどが畦や田んぼに咲き、タコノアシは紅葉していました。林縁の草地を歩けばひっつき虫のオンパレード。オオオナモミ、メナモミ、イノコズチの仲間、センダングサの仲間、チジミザサなど衣服や野生動物にくっついて分布を広げる戦略をたっぷり見ました。

畦や原っぱではコバネイナゴがまだ一杯いて飛び出しました。ニホンアカガエルやお腹を大きくしたオオカマキリにもたくさん出会いました。中には交尾をしながら雄が雌に食べられているところを見た参加者もいました。みちみちタネツケバナ、ヤナギタデ、サンショウの実、ハッカなどを味わいながら晩秋の谷津を一巡しました。

一巡後は緑米の稲刈りを行いました。子供達も一所懸命手伝ってくれました。午後からは川に入って生きもの捕りに熱中しているこども達もいました。メダカ、ドジョウ、シマドジョウ、ホトケドジョウ、トウヨシノボリ、ミズカマキリ、タイコウチ、コオイムシ、マツモムシ、ヤゴなどが捕れていました。特筆は全長7.5cm、3.2gの大きなホトケドジョウが捕れたことでした。最近ここでほとんど見ることのない貴重種で子孫を残して貰おうとのお父さんの意見で計測のあと放たれました。

【参加者 大人8名、子ども5名 / 報告: 網代春男】

2009年11月15日(日) 晴れ 第102回 下大和田YPP「古代米の脱穀」

あたたかく良い日でした 最初予定した14日は朝から大雨。時折雷鳴も聞こえる天気に一日順延となった翌日は打って変わって朝から気持ちのよい晴れに恵まれました。順延だったので一般の参加者は少なかったのですが、頼もしい常連の家族が大勢駆けつけてくれました。

脱穀したのは1日に刈った古代米です。赤米、黒米は少なめで、中心は緑米、12月の収穫祭で餅つきに使うお米です。地元の方から譲り受けた機械を使っての脱穀なので、操作は専属のメンバーが行い、皆さんはオダから稲を運んだり、脱穀が終わった稲わらを片付けたり、オダをばらしてしまったりという作業をしてくださいました。大人だけでなく子どもたちも大活躍。稲の束を前が見えないくらい両腕いっぱいに抱えてそろりそろりと運んでいる姿は微笑ましいものがありました。

機械も調子がよく、午前中に余裕でYPP田んぼの脱穀が終わり、ゆっくり昼食をとったあと、隣の地元の方の田んぼでメンバーが育てた緑米を脱穀して2時過ぎには全部終えることができました。オダがなくなってとても広く感じられる田んぼには暖かさに誘われて赤とんぼのマユタテアカネやマイコアカネがやってきてしきりに卵を産みつけていました。

今年の田んぼでの作業はこれで終わりです。天候のせいで例年より少なめですが、しっかりと収穫を得ることができました。また、田んぼを維持できたことで、メダカやトンボ、カエルなどたくさんの生きものを育むことができました。お力添えくださった皆さん、本当にありがとうございました。

【参加者 大人18名、小中学生6名、幼児4名 / 報告: 高山邦明】

2009年12月8日(日) 富士ゼロックス端数倶楽部様および富士ゼロックス様からそれぞれ10万円ずつのご寄付をいただきました

今年も社員の方で構成される端数倶楽部と本社からのマッチングギフトにより20万円をいただきました。誠にありがとうございます。今後の活動に役立たせていただきます。